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OKITIVE編集部

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「山中ですれ違った車の男が・・・」おきなわの恐怖体験①【琉球トラウマナイトリアルストーリー】 

実際の恐怖体験を元に制作される特別番組「琉球トラウマナイトリアルストーリー」
今回、応募作品の中から厳選したリアルストーリーをOKITIVEでお届けします。

山中で恐怖体験

応募者M(仮名)が体験した話です。

当時中学3年生で、クワガタ好きの兄達のために、夏休みに家族で沖縄県北部の林道にクワガタ取りに行きました。

クワガタは夜行性のため夜中に行くことになりました。
山に登ってる途中、私たちは狭い道の中注意深く車を走らせていると、ある黒い車とすれ違いました。すれ違うその瞬間、私の母が見たのですが、車の中には中年の男女2人が乗っていて男性の方は助手席、女性の方は運転席に乗っていたそうです。その時は特に気にも止めずそのまま車を走らせました。

山に着くと、私たちは路肩に車を止めて近くにあった木にクワガタがいないか探し始めました。すると、私たちの止めている車の方にまた別の車が止まりました。よく見てみると、それは先程の黒い車でした。その時私たちは不思議に思いました。なぜならあの黒い車はさっきすれ違ったばかりでUターンする場所などなかったからです。少しぞっとしました。

そしてその車の男性が私たちに向けて何か話そうとしてる素振りを見せていました。不思議に思った父が男性の方に行くと、
男「クワガタ探してるのか?」
父「はい」
男「だったら私に着いてこい」
始めは優しい人だと思っていたらしいのですが、話してるうちにだんだん男性は強引に私たちを誘ってきたのです。

それに恐怖を覚えた父は、クワガタを探していた私たちに合図をかけ車に乗るよう促せたのです。母は始めから車に待機していたのですが、母によれば、その黒い車に乗ってた女性の姿がハンドルを強く握ったまま真っ直ぐ前を見つめていたそうです。
そして父は「子どもたちに直接取らせたいから」と半ば強引に断りそのまま車に乗りました。
すると男性は、始めは強引だったのですが父のその言葉を聞くと急に無言になり、そのまま車に乗り去っていきました。

そして車に戻り、そのままクワガタを探し続けました。次のポイントはさっきよりも暗かったので、私たち3人(兄、兄、私)はクワガタを探し、それを車に乗ってる父と母がライトで私たちの方を照らしていました。すると、すぐに父が「もう帰るから早く戻ってこい」と言いました。私たちはまだ探し始めたばかりなのに、と不思議に思いながら車に戻りました。その時母の顔は真っ青でした。

そして車に全員乗せ帰ろうとしたその時、母が「早く車のドアをロックして」と言いながら父の腕を急に掴み、「…本当にここから早く帰ろう」と言いました。母は元々霊感があったのでただ事ではないと察知した父がすぐに車を走らせ、下山しました。

そしてすぐ近くのコンビニに止まりました。父の目は充血し明らかな体調不良を訴えており、母は放心状態でした。私たちは何があったのかお互いに話し合いました。

あの時(下山しようとしたとき)、母は耳鳴りがしたそうです。その耳鳴りは始めは小さな音だったそうなのですが、どんどん音が大きくなり耳鳴りだと思っていた音はなんと、大勢の人のうめき声のような声で、
「帰れ、帰れ、帰れ」
と言っていたそうです。
それだけでなく、1番上の兄は口笛が聞こえ、2番目の兄も何を言ってるのか定かではないものの声が聞こえたそうです。実際私も下山してる途中、確かに男の人の笑う声が聞こえました。

それ以降、その林道には一切行かなくなりました。
もしあの黒い車の男性の誘いに乗っていたら…もしあの時そのままクワガタ取りを続けていたら…と、考えるだけでゾッとします。
あの車に乗っていた男女2人は何だったのか、そしてあの声は誰の声だったのか、未だに何も分からないままです。

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