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植草 凜

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目指せ1年でのJ2復帰!~Jリーグ実況の裏側~【植草凜の なんでもかんでも日記】

植草凛アナウンサー(OTV 沖縄テレビ)のなんでもかんでも日記

目次

汗ばむ季節になってきました。
梅雨、そして夏はすぐそこですね。

さて、今回はサッカーの話題です!

現在J3リーグで戦うFC琉球。2022-2023シーズンはJ2を舞台に戦っていたのですがクラブ史上初の降格となり、1年でのJ2返り咲きを目標に覚悟のシーズンを戦っています。

今年、縁あってDAZN(スポーツ専門のビデオ・オン・デマンド・サービス)でFC琉球のホーム戦の実況を不定期で担当しています。

ということで…!

実況アナウンサーの裏側を少しお届けできればと思います!

解説者がいない!?2時間の1人語り

目指せ1年でのJ2復帰!~Jリーグ実況の裏側~|植草凜の なんでもかんでも日記
試合開始前のピッチのようす。芝が美しいです!

実況席からの景色はこんな感じです。ピッチ全体を見渡すことができます。
青空とピッチの緑のコントラストが美しいですね!

そして私の手元はというと…。

目指せ1年でのJ2復帰!~Jリーグ実況の裏側~|植草凜の なんでもかんでも日記
私の手元

資料の海です!!選手個人の資料をフォーメーション順に貼り付け、モニターの下には直近の試合の結果やスタメン表の一覧を貼り付け、そしてもう一枚はチームの対戦構図など両チームの特徴などを記した資料…。目がチカチカするほどの情報が目の前にあふれている状態です。

というのもJ3リーグでの実況は、スポーツ中継ではお馴染みの“解説者”がいないんです。
プレーの解説や見どころなど実況では伝えきれない事をたくさん伝えて放送に彩りを添えてくれる解説者がいない!私がとにかくいろんな情報を添えなくては!と山のような資料を用意している…という訳です。

作業量は多いですがいざ資料を作ってみると面白い発見などもとても楽しい作業でもあって。例えば4月8日に担当したFC琉球 対 奈良クラブの一戦。
奈良クラブのDF鈴木大誠選手。2020年シーズンはFC琉球にも在籍した選手ですが、高校時代にキャプテンとして星稜高校を率いて全国高校サッカー選手権優勝を経験、大学の全日本選手権でも優勝して高校大学で日本一を経験している選手がいたり…

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鈴木大誠選手

サイドバックの都並優太選手。都並選手の父・敏史さんは凶器の左サイドバックの異名を持つ元日本代表プレイヤ―。1993年の記念すべきJリーグ開幕戦、ヴェルディ川崎と横浜マリノス戦で前半にイエローカードを受けJリーグ誕生以降初めてイエローカードを受けた選手でもあります。

目指せ1年でのJ2復帰!~Jリーグ実況の裏側~|植草凜の なんでもかんでも日記
都並優太選手

とまあ試合には直接関係のないプチ情報まで集められるだけ集めていると、「この選手はこんな経験があるのか」「こんな人がいるチームなんだ」とどんどんチームが立体的に見えてきて楽しくなってきます。

さらに奈良クラブは昨季は一つ下のカテゴリのJFLで戦っていたクラブ。昨季はJFL優勝を決めJ3昇格をつかみ取った訳ですが、実は優勝だけではJ3昇格はできません。ホームで平均2000人以上を集客しなければならないという高いハードルもあるのですが、選手が駅前でビラ配りをしたり、小学校に出向いて講和をしたりと地域の人たちと接する時間を増やして、まさに地域一体となって集客の課題をクリア、今季からJ3リーグで熱戦を繰り広げています。
このように調べれば調べるほど両チームを応援したくなる情報があふれてくるので、それをうまく放送に入れ込んで試合を面白く見せるのが仕事なのですがそのスキルはまだまだです。笑

1年でのJ2返り咲きへ!~ ONE OKINAWA ~

実況を担当する週は、選手に試合への意気込みやポイントを聞くためFC琉球の練習取材に行きます!
前回実況した4月8日奈良戦の前には、森田凜選手(奈良クラブが古巣)と上原牧人選手(那覇西高出身)にお話をうかがったのですが、先日そのお二人でニュースに生出演していただきました!!

目指せ1年でのJ2復帰!~Jリーグ実況の裏側~|植草凜の なんでもかんでも日記
打ち合わせのようす

「見た人が試合を見に行きたくなるような時間にしたいです」「このシーンは実況風に解説して下さい」「このポイントとこのポイント両方に触れて下さい」
私が無理難題をホイホイホイホイ投げかけてしまったのですが、選手のお二人が落ち着いて明るく対応してください無事放送は終了。素敵な時間をお届けできました。

今季のFC琉球のチームスローガンは“ONE OKINAWA”
沖縄が一つになって昇格へと突き進む!私たちメディアもその力になれるよう頑張っていきます!

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