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金城 晋也(リップサービス)

金城 晋也(リップサービス)

GWとAIと【リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」】

リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」

目次

コスパ最強のGW

5月といえばGWでしたね。楽しい休日を過ごせましたか?はたまたお仕事でしたか?ちなみに僕のGWのハイライトは「ステージで爆笑をかっさらう」でした。

と言っても、芸人として笑いをかっさらったわけではありません。家族でショッピングモールにお出かけした時、ちょうど行われていた大道芸人・けんぢさんのステージで、「どなたかお手伝いしてくれる人ー?あ、そこのお父さん!」ってな感じの流れでたまたま舞台に上げてもらい、そこであたふたしてたらたくさん笑われた、って話です。芸人としてではなく、休日のお父さんとして笑いをかっさらったわけですね。けんぢさんが上手く転がしてくれたおかげで、一言も喋ることなく笑い声をいただき、とてもコスパの良いGWでした。
漫才のステージを15分頑張って笑いの量はそこそこ、なんてこともあるんですから。

そんなこんなで、リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」はじまりはじまり。

一輪車に乗る方より、僕の心臓の方がバクバクでした
大道芸人けんぢさんと。素敵な体験ありがとうございました。

地道に頑張るしかない

コロナ禍もようやく落ち着き、新ネタを披露するライブもどんどん戻ってきました。GWが明けてからは絶賛ネタ書きモードです。僕は大道芸なんてできませんから、地道に漫才を頑張るしかないのです。

今日もファミレスの一席をお借りしてネタを書いています。賑やかな店内をせわしなく右往左往しているのは、最近いろんな場所で見かけるようになった「配膳ロボット」です。さっき僕が食べたミックスフライ定食も、彼(彼女?)が軽快なメロディと共に運んできてくれました。

かわいいのが、僕の定食を運んでくれたあと、厨房までは戻れない。その手前の角で何度も止まってしまうんです。そこを通りがかった店員さん(人間の方)が、なんとか厨房に戻してあげていました。ほかのロボットを見ても同じ動き。店内の照明の具合なのか、壁の色味の具合なのか、いまの技術はまだ検知できない角のようで、そのたびに店員さん(人間)が助けてあげていました。

なかには、店員さんが常に隣にくっついていないと上手に配膳できないようすのロボットもいました。きっとあの子は研修中なんだと思います。バイト代を貯めて原付を買うのかな。頑張れ!

ロボットが一生懸命運んでくれた定食

一生懸命働く配膳ロボットを眺めていたら、さらに想像が膨らみます。従業員は一緒に働くロボットのことを「職場の同僚」とか「バイト仲間」ってちゃんと呼んでいるかな、とか。飲み会やボウリングがあったら一応誘うのかな、とか。クリスマスの時期なんかは人間がみんな休んで、店内はシフトを代わってあげたロボットだらけになるのかな、とか。バイト仲間同士が付き合って、そのうち結婚して披露宴を挙げたら、当時のバイト仲間の席にはロボットがたくさん座ってるのかな、とか。余興もするのかな、とか。そんなことをぼーっと考えているから、ネタ原稿はいつまでも白紙のままです。あーあ、ネタもロボットが書いてくれないかな。

ということで、書いてもらいました。

タイトル: 「迷子のペンギン」
登場人物:ボケ役: 田中太郎/ツッコミ役:山田花子

舞台はペットショップ。田中太郎と山田花子が店内を見て回っている・・・
田中太郎: ねぇ、花子さん!これ見てくださいよ!
山田花子: なになに? 何かいいもの見つけたの?
田中太郎: はい、これです!(ペンギンのぬいぐるみを取り出す)
山田花子: ああ、かわいい!でも、ぬいぐるみじゃなくて、本物のペンギンがあったらいいのにね。
田中太郎: それがなんだよ!このペンギン、実は迷子なんです!
山田花子: え、本当に?どうして迷子になっちゃったんだろう?

・・・ストップストップ!もうやめときましょう!
なんだこのネタは!ぬいぐるみ?迷子?なに?

実はこれ、いま話題のAIチャットに、「漫才の台本を書いてください」とお願いして書き上がったものです。(そもそもこれは漫才ではなくコントの台本なのですが)台本を書いて、とお願いしてから僅か10秒ほどで書いてくれました。AIが頑張ってくれている間、僕は優雅にコーヒーでも・・・とカップに口をつけたタイミングではもう書き終えていました。

AIがサクサク書いてくれました

ただ、スピードはともかく内容に関して、「現時点では」まだ生身の人間の方に分がありそうです。(そうですよね?💦)
この先きっとAIは学習していくでしょうから、あくまで「現時点では」の話になりますが、クリエイティブな能力、表現力、このあたりはまだまだ不得手なようです。ネタを書いてもらえなかったという残念感と、まだ仕事を取られずに済みそうだという安心感がミックスフライ定食のごとく合わさって、なかなか複雑な気持ちです。

やっぱり地道に頑張るしかないようですね。ロボットさんすみませーん、パフェ一つ追加で。

月末のライブでペンギンのネタをしていたらごめんなさい。

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