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マツバヤシ ノゾミ(OFNE)

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古きよき時代のステーキハウスの味を受け継ぐ 「ステーキハウスOK(オーケー)」(沖縄市)

ステーキハウスOK_沖縄市

沖縄県は他県に比べてステーキ屋が多いことを知っていますか?日本の人口10万人あたりのステーキ屋さんの件数は2021年の調査で沖縄県がダントツの1位なんだそうです。
たしかに、ステーキがたまに食べたくなるのって、沖縄県民のソウルフードとしての役割が大きい気がします。うれしいときにも気合いを入れたいときにもステーキが無性に食べたくなる。幼い頃、家族での外食といえば牛ステーキでした。
ステーキが食べたい!という気持ちはDNAに刻まれた沖縄県民の欲求に近いような気もします。

とはいえ、火力の問題なのか、お肉の質の問題なのか、はたまた焼きの技術の問題なのか、家で牛ステーキをおいしく焼くのは難しいですよね。牛ステーキは外食に限る!と、いうことで、前置きが長くなりましたが、家族には内緒で今日は贅沢にステーキランチを楽しんできました。
おいしいお肉をもとめてやってきたのは、沖縄市比屋根にある「ステーキハウスOK(オーケー)」。

今回は、「ステーキハウスOK(オーケー)」のおいしさの秘訣とオーナー當山さんのステーキにかける情熱をご紹介します。

目次

名店の面影を残すステーキ博物館のような「ステーキハウスOK(オーケー)」の店内

ステーキハウスOK_沖縄市

沖縄市比屋根にある「ステーキハウスOK(オーケー)」は、県道330号線を比屋根交差点から泡瀬に向けて車を走らせたすぐの場所にあり、反対車線にありながらも目を引く大きな黄色い三角看板が目印です。

ステーキハウスOK_沖縄市
ステーキハウスOK_沖縄市

店内に入ると、赤が印象的なボックス席と小上がりの座敷席があります。

案内された席から店内を見渡すと、レトロなポスターやネオンサインが。「ステーキハウスOK(オーケー)」はプレハブ造りの新しい建物ですが、古びた扉やポスター、経年劣化したネオン看板が店内に飾られており、どことなく懐かしい雰囲気がひろがります。

ステーキハウスOK_沖縄市

オーナーの當山さんにお話を聞くと、「昔ながらのステーキ屋さん」をコンセプトにしているのだとか。
時代を感じる店内入り口の扉は、かつてのコザの名店「ニューヨークレストラン」の建具を譲り受けて取り付けたのだといいます。また、老舗ステーキハウスがリニューアルする際に譲り受けたネオン看板は、店内の装飾として活用されています。

沖縄のステーキ文化を、いまの時代に残した博物館のようなお店です。

どの部位をいただこうかしら?

メニューを手に取り牛肉のイラストをながめながら、どの部位をいただこうか悩みます。

ステーキハウスOK_沖縄市

「ステーキハウスOK(オーケー)」では、脂身と赤身のバランスがよく柔らかさが特徴の「テンダーロイン」や「ニューヨーク」、赤身がさっぱりとおいしい「みすじ」、そしてステーキ屋さんではなかなか見かけない部位「牛タン」もいただけます。

ランチタイム(11時−15時)は、人気のニューヨークステーキやヤングステーキが通常価格よりもお求めやすくいただけるため、お昼時間になるとビジネスパーソンらしき人が続々と来店するのもうなずけます。みなさん、パワーランチを食べて午後に向けて英気を養っているんですね。

ステーキハウスOK_沖縄市

ステーキハウスでいただくステーキの醍醐味といえば、好みの焼き加減で提供してくれるところではないでしょうか?
ステーキハウス初心者の頃は、店員さんから聞かれる焼き加減について、レア、ミディアム、ウェルダンの意味がよくわからず、注文のたびに教えてもらっていたのを思い出します。
「ステーキハウスOK(オーケー)」では客席に焼き加減の名称とともに、お肉の写真が貼られておりステーキハウス初心者にとても親切です!

これぞステーキハウスの味!「ステーキハウスOK(オーケー)」自家製のスープやソースを堪能しよう

「ステーキハウスOK(オーケー)」では、すべてのメニューにサラダとスープ、アイスティーがついており、サラダとスープはおかわり自由です。

ステーキハウスOK_沖縄市

シャキシャキの千切りキャベツとマカロニサラダには、お店自慢の手作りフレンチドレッシングをたっぷりとかけていただきます
少し甘めだけどほのかな酸味が感じられるドレッシングをサラダとともに堪能していると、なんだか昔食べたステーキ屋さんの懐かしい味を思い出します。

スープはホワイトシチューのようなクリーミーな味わい。少し大きめの玉ネギとニンジンのやさしい甘味を感じる、シンプルでホッとするスープです。塩コショウをかけると味が引き締まります。

ステーキハウスOK_沖縄市

そして、ステーキハウスでいただくなら主食はやっぱりパン!ガーリックバターでこんがり焼いたカリカリ食感の厚めのパンが2つ。

食事の後半に、ステーキの肉汁とソースをからめて食べるのがおいしいんですよね。

オーナー當山さんに手作りの味へのこだわりを聞くと、提供される手作りドレッシングやスープ、ソースは昔ながらの沖縄のステーキ屋さんの味を再現しているのだそうです。
1970年代生まれのオーナー當山さんは若い頃にステーキ屋で修行を積んでおり、ご自身の世代こそが古き良き沖縄のステーキ文化を継承できる最後の世代なんだと気づき、これまで長年経営している洋食居酒屋「ビストロまぁる」とは別に、新たに「ステーキハウスOK(オーケー)」を7年前にはじめました。

さっぱりとした赤身肉にかぶりつく!「ステーキハウスOK(オーケー)」自慢の上みすじSteak(ステーキ)

■上みすじSteak(ステーキ)150g(1700円・税込)
【内容】上みすじステーキ/付け合せ(ポテト・コーン・ブロッコリー)/サラダ/スープ/ライスまたはパン/アイスティー

ステーキハウスOK_沖縄市

もう少し若い頃は甘身と旨味を感じる脂身も好んで食べていましたが、最近はお肉の脂身が胃にもたれるお年頃になってしまい、さっぱりとした赤身肉の「上みすじSteak(ステーキ)」を注文しました。

遠くからでも聞こえるジュージューという音。
席に運ばれてくると、鉄板からの熱気とともにお肉の焼けた香りがただよい、心踊ります。

油が飛び散らないように紙ナプキンをかぶせられたステーキ肉が、熱々の鉄板の上で激しく熱を帯びているのがわかります。

ステーキハウスOK_沖縄市

焼き方は私好みのミディアムレアで注文。鉄板の熱で少しずつ赤身が焼けていくので、味と食感の変化が楽しめます。

ステーキハウスOK_沖縄市

フォークとナイフで切り分けてからいただきます。

ステーキハウスOK_沖縄市

テーブルの上には自家製ソースがズラリとならび、味変が楽しめそうです。

ステーキハウスOK_沖縄市
ステーキハウスOK_沖縄市

まずは、さっぱり味わいたくて「特製ステーキ醤油」とわさびでいただきます。
ワサビのツンとくる辛さと、「特製ステーキ醤油」のしょっぱさがお肉の肉汁と合わさることでお肉の甘味が感じられます。

ステーキハウスOK_沖縄市
ステーキハウスOK_沖縄市

「オッケーステーキソース」は、ソース独特の酸っぱさとほんのり感じる甘さでお肉が進みます。沖縄市の優れた商品に与えられるKOZA Star(コザ スター)にも認定されているソースです。
「万能ふりかけ」は、ただの塩コショウではなく「島マース」や県産うこんのほかに香り豊かなスパイスが数種類ブレンドされており、シンプルにお肉の味が楽しめます。

いただいた「上みすじSteak(ステーキ)」は肉厚なお肉でしたが、卓上にならぶ和風ソースやガーリックスライスを試す間もなく、お肉を完食。
やはり、150gでは少なかったようで、もしかしたら1パウンド(およそ435g)は食べられたかもしれません。いや、今日の私なら食べることができたはず。「ステーキハウスOK(オーケー)」のおいしいステーキ肉ならいくらでも食べられそうです。

「オッケーステーキソース」と「万能ふりかけ」があまりにもおいしかったので、お土産に購入しました。
店頭以外にも、沖縄市漁港協同組合のパヤオ直売店や、沖縄市観光協会でも購入できるそうですよ。

食後のデザートは「ステーキハウスOK(オーケー)」特製「俺のティラミス」

ステーキハウスOK_沖縄市

お肉はまだまだ入りそうでしたが、締めのデザートは心の栄養。注文したのは「俺のティラミス(オレオ入り)」です。
ティラミスの表面にまぶされたココアパウダーはフォークのシルエットがなんともかわいい!

少し弾力のあるカスタードのようなティラミスとカップの底にかくれたオレオのザクっと食感が相性よく、手作りならではの甘さすぎないやさしい味わいがおいしいひと皿です。

沖縄のステーキ文化を盛り上げ続ける「ステーキハウスOK(オーケー)」

おいしいお肉とスイーツをいただいたところで、お店の味へのこだわりや店内の内装など沖縄のステーキ文化をいまの時代にも残すべく「ステーキハウスOK(オーケー)」を営業するオーナー當山さんの面白い話を聞くことができました。

なんと當山さんは店舗の運営だけにとどまらず沖縄市料理飲食組合の組合長を務めており、沖縄のステーキ文化を盛り上げるべく、沖縄市料理飲食組合として2020年11月29日の「いいにくの日」をステーキの日として設立し、沖縄市を「ステーキの街」としてPRし、當山さんはその活動にも一役買っているのだそう。

沖縄のソウルフードでもあるステーキをもっと盛り上げたいと話す當山さんの熱い想いは、沖縄市内のステーキ屋さんを巻き込んでさらに発展していくことでしょう。

次回は、かつてのコザの名店「ニューヨークレストラン」を知る両親を誘って、店内に残された古き良き時代の面影を探しながらステーキランチをいただこうと思います。
みなさんも、時代を超えて受け継がれる沖縄のステーキハウスの味を沖縄市比屋根の「ステーキハウスOK(オーケー)」でぜひ、昔から変わらないステーキを味わってみてはいかがでしょうか。

Information

ステーキハウスOK_沖縄市
ステーキハウスOK
住所
〒904-2174 沖縄県沖縄市比屋根1-2-12
電話番号
098-930-3555
営業時間
11時〜22時(L.O.21時)
定休日
木曜日
駐車場
あり(35台)
クレジットカードの利用
電子マネーの利用
HP・各SNSのURL
HP
Instagram

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