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Vamos a オキナワ!

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地球の裏側では沖縄そばが無形文化遺産!?【Vamos a OKINAWA!】(#3ブラジル・カンポグランデ篇)

「第7回世界若者ウチナーンチュ大会」を通して出会った、沖縄出身でペルー留学中のみーゆ(銘苅実祐)、ウルグアイ留学が終了したばかりのずっきー(鈴木礼)、カナダに留学中のロジーニャ(與崎夢乃)、ブラジルのカンポグランデ出身で沖縄県系3世のジュリ(大城ジュリアネ)の現役大学生4人による、世界の「オキナワ」を探す旅”Vamos a OKINAWA!第3回目はブラジル・カンポグランデ篇。

カンポグランデの広大な大地

目次

ブラジル・カンポグランデでは沖縄そばが文化遺産!?

今回の旅、2つ目の目的地はブラジル・カンポグランデです。

カンポグランデで過ごした時間の中で印象に残っているのは、大きな沖縄そばのモニュメント!インパクト大です!
さらに、沖縄そばはカンポグランデ市の無形文化財というからさらにびっくり!まさか地球の反対側で沖縄そばがそんなすごい存在になっていたとは・・・。
世界はまだまだ知らないことだらけです。

巨大沖縄そばモニュメント
沖縄そばのモニュメントの前で、青年会メンバーと記念写真!

このモニュメントが建つFeira Central(中心市場)は昔、日本人が鉄道建設に励んでいた仕事現場だったそうで、働く日本人が利用できる売店や小さな食堂ができたことで、今のように日本食が頂ける市場として発展したんだそうです。
現在では、沖縄そばはもちろん、焼きそばやぎょうざ、巻き寿司などの日本食が楽しめます。

中心市場Feira Central 内には、沖縄そばのお店が何店舗もあります。中でも、青年会みんなのおすすめは、青年会メンバーのタダシの沖縄そば屋さん!

私たちがいただいたのは、もちろん沖縄そば。バンダナを巻いたお母さんたちがせっせとそばを作って下さりました。
ブラジルの沖縄そばで使用するお肉は、ラフテーでもソーキでもなく「牛肉」!
昔からカンポグランデの畜産業は、牛のほうが主流だったため、沖縄そばが独自のアレンジを遂げていました。

人生初の牛肉の沖縄そば!すっごく美味しかったです!

おじいと、移民と、カラオケと

今回の旅、カンポグランデ編ではメンバーのジュリが沖縄県人会や青年会の若者たちを紹介をしてくれ、市内を沢山案内してくれました。
ジュリのおじいちゃん、大城昇さんにお会いする機会がありお話しを伺いました。

カンポグランデ、大城昇さん宅でお食事

昇さんは名護高校を出たのち、伯父さんに誘われてブラジルへ渡ってきました。
最初の2年ほどはサンパウロで働き、のちにカンポグランデへ移住。
生活が落ち着いた頃、移民社会の中ではスポーツや音楽、映画などの娯楽が発展していました。
昇さんはカンポグランデに「カラオケ」を導入し、カラオケ会の初代会長を務めたそうです。
当時の様子を「こうしてね、みんなで歌ったんだよ。ああ~」と何度も話していたので、いい思い出だったんだろうなぁ、と笑顔がほころびました。

大城昇さん。高校卒業後にすぐブラジルへ渡り、辛い時代を乗り越えてここまで来ました。アルバムを沢山見せてくださりました!

最初の訪問地サンパウロで聞いた話にもダンスパーティーのお話がありました。
みんなで働き、みんなで歌い踊る、あの時代を振り返って楽しそうに話す彼らの姿を見ると、苦労の多い移民生活の中で娯楽の持つ意義は大きく、何十年たっても素敵な思い出として色褪せることなく彼らの心に刻まれているのだと感じました。

新年会 in カンポグランデ

カンポグランデ滞在最後の夜が運良くカンポグランデの沖縄県人会の新年会の日に当たりました!年に1度の一大イベントに参加させていただけるなんて、光栄です…!!

青年会の若者たちのほとんどがエイサーや三線、踊りといった伝統芸能に携わっており、若者たちによる伝統芸能の活動はとても盛んなようです。

しかし、新年会では上の世代の方々によるパフォーマンスがほとんどだということに気が付きました。面白い点が、各国の県人会ごとに世代の移り変わりや発展の仕方が違うということです。例えばペルー沖縄県人会では若者たち世代がパフォーマンス担当なんです。是非いろいろな国の県人会の新年会を覗いてみたいですね~。

カンポグランデ沖縄県人会の新年会の様子。演目は琉球舞踊、三線、歌、エイサーなど様々。年齢層も幅広く、おじいおばあ世代も現役です!

カンポグランデの沖縄県人会の新地正喜さんにお話を聞いたところ、カンポグランデの沖縄県人会は本当にオープンな文化で、沖縄にルーツを持たない日系人でも、日系人ではない純ブラジル人でも、沖縄が好きなら誰でも大歓迎とのこと。ウチナーネットワークをつなぐ人間として、理想のちゃんぷるー文化だなあと感じました。

カンポグランデの沖縄県人会の新地正喜さんと。100年以上続く県人会や沖縄の文化・歴史を次の世代にも繋げたいという熱い思いを伺いました。

そして、最後はやっぱりカチャ~シ~~~~!!!
唐船ドーイの地謡は、沖縄の文化にほれ込んだブラジル人のクリスさん。うちなーぐちも三線も琉笛もできちゃうすごいお方です。
太鼓と三線と謡に乗って、会場一体となって踊るカチャ~シ~は最高に「ちむどんどん」でした!

カチャーシーカチャーシー!

新年会の片付けの後、「あの出し物よかったねぇ」「婦人会の皆さんは本当に料理が上手さー」なんて言いながらめいめいでユンタク(沖縄の方言でおしゃべりの意味)していました。
すると近くにいた青年会の数人が動画を見ながら太鼓なしでエイサー練習を始めたんです。
さっきまで一緒にふざけあっていたけど、エイサーを練習する姿は真剣そのもので、時々止まっては、「ここはこんな感じで踊るんじゃない?」と確認したりする様子を見て、本当に彼らはエイサー、沖縄の文化を愛している事がひしひしと伝わってきました。

カンポグランデ、気候も人も暖かくて本当にいいところでした!

カンポグランデの一コマ

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