朝6時オープン！こだわりのお味噌汁と焼きおにぎり「MEGURO miso soup stand（メグロミソスープスタンド）」（那覇市）

早朝6時、まだ薄暗い与儀市場「MEGURO MISO soup stand（メグロミソスープスタンド）」がオープンします。
店主自ら工事したスタイリッシュで個性的な店内で、厳選された9種の味噌から選べるお味噌汁と焼きおにぎりが味わえるお店です。

お店のある与儀市場は、rokkancoffee（ロッカンコーヒー）やコトリ焼き菓子店など、こだわりの商品を提供する人気店が軒をつらね、近年盛り上がりをみせています。

与儀市場に魅力を感じ、日本文化の味噌を世界に広めるべく活動を続ける店主の目黒龍二さんに、お味噌汁や焼きおにぎりへのこだわり、目黒さんの活動、これからの展望をお聞きしました。

全国の味噌蔵から厳選した9種類の味噌から選ぶお味噌汁

「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」のお味噌汁は、沖縄のソウルフードのかちゅーゆースタイルで提供されます。
かちゅーゆーとは、お椀に入れた削りたての鰹節と味噌にお湯を注いだ沖縄のスープのこと。かちゅーゆーには具がないので、シンプルでダシと味噌の味をダイレクトに楽しめます。

味噌は甘味の強いものや塩味の強いもの、赤味噌や白味噌など9種類の味噌のなかから、気分に合わせて選べます。
なんと、味噌は目黒さんが実際に日本全国の味噌蔵を訪ね、生産者の方と対話をして厳選したこだわりのもの。コーヒーで学んだ発酵の知識や、味に対する考え方を味噌に転換し、バリスタとしての視点から味噌を学びお店でアウトプットされています。

豆が味噌になるまでの過程を実際に目で見て繊細に学び、お味噌汁として表現するための努力を厭わない目黒さん。また飲みたくなる味には、理由があります。

産地やフレーバーでコーヒーを選ぶように、生産地、麹、味噌ができるまでのストーリーや味の説明などの特徴を比べながら味噌を選ぶの、「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」スタイルです。

今回私は甲府でできた甘味の味噌「ALEXIS（400円・税込）」を飲んでみました。マイルドでやさしい味のお味噌汁が身体に染み渡ります。

お店のInstagaramでは、目黒さんが味噌蔵を回って買い付けしていたときの様子がストーリーのハイライトで紹介されています。
味噌がどのような場所で作られているのか知ると、より食事が楽しくなりますよ！ぜひチェックしてみてください。

売り切れ必至！「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」人気の焼きおにぎり

人気で早めに売り切れてしまうことも多い「焼きおにぎり（350円・税込）」。那覇市の米八十米から仕入れた無農薬玄米をていねいに炊き上げ、握ってから冷蔵庫で2日寝かし、ちょうどいい水分量と米の甘さや粘りを実現しています。
今回いただいた塩おにぎりは、ダシが効いていて、具はなくても満足できる食べ応えがあります。

米の炊き方にも、コーヒーで得た知識が活用されています。
「米の持っている水分量によってどれくらい加水するか、水につける時間、炊き方などを調整します。お味噌汁でも水の温度や鰹の脂肪分の違いなどさまざまで、えぐみや濁りが変化するんですよ」と目黒さん。
目黒さんから話を聞いてから食べる食事はより一層おいしく感じました。

こだわりの厳選食材でつくった「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」のとうふ飯

夏場に提供されているのが、「とうふ飯（1000円・税込）」。焼きおにぎりの上にダシの効いた豆腐と糸こんにゃくをのせ、薬味で楽しむどんぶり飯とお味噌汁のセットです。

ヘルシーなのに満足感もたっぷりで、店内でゆっくり食事をしたい方に特におすすめです。

嗜好品としてのお味噌汁とおにぎり

「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」のInstagramには「お味噌を知り新しい嗜好品としての楽しさを見出し、楽しみながら健康への意識を自然に持てる場所になればいいな」とありました。

「MEGURO misosoup stand（メグロミソスープスタンド）」のメニューは、テイクアウトが可能です。
コーヒーを飲みながらパンをかじるように、その日の気分に合わせて選んだお味噌汁をコーヒーカップで持ち歩き、おにぎりと一緒に楽しむ。そんないままでになかったスタイルが、嗜好品としてカジュアルに味噌に親しむきっかけになるのでしょう。