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古民家で食べる島野菜の新しい味わい「島のおそうざい さんかく家」(名護市)
2020年に名護市の住宅街に、ひっそりとオープンした「島のおそうざい さんかく家」。ランチセットは、沖縄県産野菜のおそうざいがたっぷりのった前菜とスープ、お肉かお魚をメインにした日替わりセットです。
驚くべきは野菜の量と、味つけ。和洋中のジャンルにとらわれずに味つけされたお野菜は、感動的なおいしさです。野菜が苦手な人にもぜひ食べていただきたい!
今回は「島のおそうざい さんかく家」の魅力を、存分にお伝えしたいと思います。
目次
選び抜かれたものに囲まれた「島のおそうざい さんかく家」の店内
オープンして3年強、パンデミックや大型台風などで大変ななかでも、派手な広告や看板などで人を誘導せず、着実にファンを増やしてきた「さんかく家」。
古民家をリノベーションしたお店は、はきものを脱いで素足でお邪魔するスタイルで、なんだか知人の家に招かれたような気持ちになります。
ガラス張りの店内からは、広い庭を見渡せ、古きよき沖縄の生活を感じられます。
ライトや装飾などで過剰な演出はせず、しかしセンスが光るアイテムでまとめられていて、とても心地よい!
カウンター席からは厨房がのぞけ、ならべられた数々のスパイスの小瓶に、料理へのワクワク感が高まります。
席は余裕のある配置で、4人席と2人席が2つずつ、カウンター席が4つ。ベビーカーも置ける配置ですが、土足NGなので、赤ちゃん連れの方はチャイルドシートごと連れてきた方が良さそうですね。
シンプルで選びやすい「さんかく家」のメニュー
ランチメニューはランチセットのみ。メインにお肉かお魚を選べます。
ドリンクや日替わりスープは、セルフサービスで飲み放題。ライスは大盛り無料で、追加のおかわりも可能です。
ディナータイムは「今日のおまかせ」と、たくさんのアラカルトが用意されています。
お酒もビールや泡盛から、日本酒・ウィスキー・ワイン・スパークリングワイン・酎ハイなど多岐にわたるラインナップで、お料理をお酒とともに楽しめます。
見た目にもワクワクする色とりどりのプレート
今回メインに選んだのは、お肉。ドリンクは沖縄らしく、さんぴん茶をチョイス。お皿が華やかで可愛らしいですが、負けないほど食材も華やか!
まずは、お野菜をいただきました。
ランチセットの前菜には、それぞれ違う味つけで調理された沖縄県産野菜がいっぱいのっています。美しく盛り付けられたたくさんの野菜は、沖縄県民にとって馴染みのある食材なのに、どれも奥深く調理されていて、食べたことのない味わい。
およそ9割も地元の野菜が使われている前菜のなかで、沖縄県民として、特に「これは!!」と思ったふたつを説明します。
ひとつめは「ヘチマの味噌漬け」。沖縄では「ナーベラー」と呼ばれ、沖縄料理でよく提供される料理のひとつです。
食感が苦手な方も多い食材ですが、「さんかく家」の「ヘチマの味噌漬け」は、いままで食べたものとは全く違うものでした。水っぽさをなくすよう、下ごしらえを工夫しているそう。
旨味や栄養素が水に流れないだけでなく、シャキッとした食感が残るので、まるでメロンのような味わいです。
お酒のアテに人気の「豆腐よう」は、爪楊枝で少しずつすくって食べる、とても味が濃い沖縄の発酵食品です。しかし「さんかく家」の「豆腐よう」は、島豆腐を塩と麹と泡盛で発酵させた、シンプルなもの。注意深く食べていると麹のつぶつぶを発見し、口のなかで麹の甘みを確認できます。
島豆腐独特の弾力のある食感もしっかりと残っており、それでいてなめらか。チーズのように、サラダと一緒に食べるのもよいですが、最後に残ったオリーブオイルを絡めて食べると、また風味が変わります。
ぜひお試しください!
メインは、タイ風ローストチキンの「ガイヤーン」でした。「さんかく家」をオープンする前は那覇市で6年間、タイ料理屋を営んでいた店主。タイに旅行に行った際に、辛みと甘み、酸味が同調したタイ料理のコントラストに感動し、はまったそうです。
ローストされたチキンは、皮はとってもパリッとして、なかはとってもジューシーでほろっと噛みきれます。素材の旨みが凝縮されているから、濃い味付けではないのにとってもおいしい。付属のスイートチリソースをつけても、味変でGOODです!
おかわりOKのスープは、牛肉が入った、コクのある味噌汁でした。無添加の麹味噌を使っているそうですが、味噌の味が強調しすぎず、ダシの深い味わいを感じられる一品でした。
こだわりの食材は可能な限り、無添加のものや農薬などに気をつかって栽培されたものをチョイスしているとのこと。和洋中の調理法にとらわれずに、それぞれの食材にあった調理方法を重ね合わせて生み出された「さんかく家」のおそうざいを、ぜひ一度ご賞味ください。
素敵なストーリーを持ったアイテムがならぶ「島のおそうざい さんかく家」の裏部屋
お店の裏の部屋では、沖縄県内の作家さんの商品を販売しています。どれも店主がストーリーに共感した作家さんで、それぞれの話を聞くとまた面白い!
まず目を引くのが、インパクトのあるイラストがプリントされたTシャツ。亜熱帯のやんばるジャングルで、絵描きとして活動する「YAMBARU JACKSON」のオリジナルTシャツです。
県外へ出張の際は「YAMBARU JACKSON」Tシャツを着て、やんばるをアピールしようかな!
女性5名が共同で立ち上げたAM3 COMPANYからは、ウコンを販売。ウコンとコラーゲンのセット商品や、粉末にしておしゃれなパッケージで展開するシリーズなどがあります。
ウコンはミネラルや食物繊維を豊富に含んでいるので、肝臓だけでなくお肌の調子もよくなりそう。パッケージが素敵なので、お土産にもおすすめです。
今帰仁村でコーヒーショップと併設して、藍染ウェアを展開する「BOKU WA KUMA」のTシャツも販売。上質な古着を藍染で再生させる活動をしている「BOKU WA KUMA」の藍染Tシャツは、触り心地が抜群によい!
実は1999年表参道発のファッションブランドとして、一斉を風靡したブランドの創設者が展開しているそう。古着好きの方へプレゼントしたら喜ばれそう!
ほかにも昔ながらのマース袋やアフリカの生地を使ったウェアや雑貨、インドのウェアなど魅力的な服飾品や雑貨がいっぱい詰まった裏部屋。ぜひ覗いてみてくださいね。
野菜のポテンシャルを引き出す「島のおそうざい さんかく家」
店内の端っこにひっそりとDJブースがあり、不定期で音楽イベントも行っているとのこと。おいしさで身体を満たしてくれるだけでなく、装飾品やエンターテインメントで楽しみを与えてくれるなんて、サービス精神旺盛です。
選び抜かれた食材の旨味や栄養素を、しっかりと引き出してくれる「島のおそうざい さんかく家」は、身体の内側からリセットしたい人にぴったりなお店です!
Information
- 島のおそうざい さんかく家
- 住所
- 〒905-0011
沖縄県名護市宮里3-12-14 - 電話番号
- 0980-53-1566
- 営業時間
- 11時30分~14時(L.O.13時30分)、18時~23時
- 定休日
- 日曜(不定休あり)
- 駐車場
- 有
- クレジットカードの利用
- 可
- 電子マネーの利用
- 可
- HP・SNSのリンク
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