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金城 晋也(リップサービス)

金城 晋也(リップサービス)

秋といえば運動会!そして、校歌ダンスでしょ。え?違う?【リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」】

リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」

秋といえば食欲の秋、芸術の秋、あと何の秋?

これは僕が今まで出会った大喜利の中で最も難しく、そして未だに面白い答えが一つも思いついていないお題です。これがまた難易度の割にはよく振られるんです…このお題が待っているからか、僕は秋口によく体調を崩します。季節の変わり目だから、ではなくきっとこのお題のせいです。あなたの風邪は喉から?鼻から?私は大喜利から。

ちなみにこういう難しいお題が出た時の僕は「鋭い作家目線も持ち合わせている知的な芸人」みたいな顔して「いやぁこれはお題がよくないねー」と批評してなんとか逃げています。リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」はじまりはじまり!(若手は真似しないように)

目次

「スポーツの秋」

大喜利を全く無視して答えるなら、秋といえばやはり「スポーツの秋」でしょう。先日、娘の運動会に行ってきました。
秋空にたなびく万国旗やスピーカーから流れるクシコス・ポストは、大人になった今でも気持ちが高揚します。
僕らが子供の頃の運動会といえば丸一日かけて行うビッグイベントでしたが、時代は変わり、午前中で終了のところが殆どのようですね。

気持ち良すぎるほどの秋晴れでした。

みなさん、「校歌ダンス」ってありましたか?

ところで皆さん、学生時代に「校歌ダンス」ってありましたか?
え、なにそれ?って感じですか?
校歌ダンスとは文字通り、校歌に合わせて決められた振りを踊るものです。
僕の育った石垣島では小・中・高ともに校歌ダンスがあり、運動会でそれを全校生徒で踊るのが恒例でした。
沖縄の運動会といえば「エイサー」、これはすっかり沖縄あるあるですが、それと同じくらい「校歌ダンス」は運動会に馴染んだ光景だとばかり思っていました。

しかし、最近周りに聞いてみると「なんねそれ」「そんなものはない」という反応がほとんど。
え!と思い軽く調べてみると、沖縄県内では一部の学校のみで取り入れられているだけのようでした。
全県はおろか、全国共通だと思ってなんの疑いもなく踊っていたので、これはなかなかのカルチャーショックです。

これが校歌ダンスだ!(登野城小学校YouTubeチャンネルより)

この校歌ダンス、小学生は校章の書かれた手作りの旗をパタパタさせて、中・高校生は何も持たずに踊ります。
小学校近くの文房具屋さんで旗の材料である30センチくらいの棒が大量に売られ出したら「あぁもう秋か」となります。
紅葉や秋刀魚と並んで、30センチの棒は秋の風物詩といえます。
まだ石垣の学校で校歌ダンスを踊っているようなら、これからもぜひ続けてほしいです。プログラム短縮の波にどうか飲まれませんように。

僕が6年間30センチの棒を買い続けたトーセンド(写真フォルダから見つけた。なぜかとっても雨の日の一枚)

行楽の秋

再度大喜利を無視して答えるなら、秋といえば「行楽の秋」もあります。
先月の連休を利用して東京ディズニーランドへ行ってきました。
いやぁ人、人、人!とにかく凄い人でした。色々と調べてみるとこの日は6万人程の来場があったようです。
6万人もいれば、当然並ばなきゃ入場できません。
入場してもアトラクションに乗るのにまた並び、ご飯を買うのにまたまた並びます。
途中からはもう「並ぶ」というアトラクションに参加していることにして気を紛らわせていました。
よく耳にする沖縄あるあるの一つに「沖縄の人は並ばない」というものがありますが、ディズニーランドと台風後の洗車待ちは例外ですね。

行楽の秋なんて言ってますが今思い返すと猛暑でした。

そんな「イッツア・ナラブ・ワールド」のアトラクションを楽しんでいると、後ろの方からこんな声が聞こえてきました。

「えー!あんし並ぶ!?(あんし:沖縄の方言で「こんなに」的な意味)」

おやおや!聞き慣れたウチナーグチではありませんか。ここにもいました、並ぶウチナーンチュ。
6万人の中からウチナーンチュを見つけるという、大先輩・ゆうりきやーさんの「ウチナーンチュ発見講座」のようなシーンが舞浜で繰り広げられるという胸熱展開に、勝手に心が躍りました。
沖縄から出てきて、この長蛇の列に耐えている若者がいるんだ、よし僕も頑張ろう!そんなことを考えている間に行列は進み、ようやくお目当てのチュロスが買えました。

「えー!チュロスってあんし旨いば!」そんなウチナーグチが聞こえてきたのは、もう少し先のお話です。

今月のライブの一コマ

今月のライブの様子。東京からのゲスト、ダイヤモンドさんと

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