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オランダ帰りのシェフが営む沖縄そば屋さん。カレーも絶品!『沖縄そばcafeてんてん』(八重瀬町)
今回ご紹介するのは、八重瀬町の見晴らしのよい高台にある『沖縄そばcafeてんてん』。店主さんは、パリを経てオランダで長年料理人として活動されたのち、奥様と共に沖縄に移住されてきたというユニークな経歴の持ち主です。沖縄そばだけでなく、カレーやタコライスにオランダスイーツやキッシュなど、メニューの個性も際立つお店。ランチからカフェタイムまで充実して過ごせますよ。
八重瀬の住宅街の中にあるカフェ
『沖縄そばcafeてんてん』があるのは、八重瀬町後原。近隣にお店はなく、ウージ畑の間に住宅が点在する場所です。
ところどころ看板があるので、それを頼りに進みます。
登り道を経てたどり着いたのがこちら。
一軒家を改装してお店にしています。駐玄関前に5~6台ほど駐車できるようになっています。
一軒家の見た目から想像できたんですが、玄関で靴を脱いで上がります。この写真は中から玄関を見たところ。天井のカーブなどレトロな雰囲気が、この空間にマッチしていますね。
個室も充実。家族連れにピッタリ
お願いして店内をいろいろ見せていただきました。こちらのお座敷は、ヘリがある畳と障子で和風な感じ。小さいお子様連れのご家族に良さそうです。
ガラッと雰囲気が変わって、モダンなテーブル席のこちらのお部屋。ランチ会も楽しくできそう。
窓際の席。緑がたっぷりのお庭に面しています。壁側のソファはフカフカです。
沖縄そばとオランダのカフェメニュー
さて、メニューです。『沖縄そばcafeてんてん』という名前なら、メインはもちろん沖縄そば。「バリエーションがたくさんあるなあ」「ローストポークそば、気になるなあ」と思いながら、メニューを裏返してみると……
御膳、てんてん特製カレーライス、タコライス……
さらに右側にはオランダの本場のレシピで作ったスイーツやキッシュが。なるほど確かに「cafe」です。ランチだけでなく午後のお茶タイムも楽しめるお店になっているんですね。
ところで私の目は「てんてん特製カレーライス」(約30種類の食材を組み合わせて作った)に釘付けに。でも「沖縄そばcafe」なのに沖縄そばを食べないレポはあり得るのか……?と頭の中がグルグル……すると、真ん中に「カレーライス&沖縄そば(小)セット」という文字があるではないですか!
いいとこどり!「カレーライス&沖縄そば(小)セット」
「カレーライス&沖縄そば(小)セット」
待つことしばし。「カレーライス&沖縄そば(小)セット」が来ました。「沖縄そば(小)」と言っても、ちゃんと三枚肉もかまぼこも載っています。
県産豚肉と約30種類の食材をじっくり煮込み、石垣島の赤米にかけていただく自家製カレー。モチモチした赤米に、スパイスがピリリと効いたカレーは絶品。口の中で一瞬辛みを感じるのですが、後を引きません。パクパクとスプーンが止まらなくなります。
沖縄そば用の三枚肉を刻んだ物も入っていました。野菜をたくさん煮込んだ味がして、これはヘルシー。実は「カレーが苦手」な店主さんが「自分でも食べられるカレー」を作り上げたのだそう。スパイシーながらもお子様に人気というのも納得です。
そういえば、自分も昔はカレーが苦手で「カレー嫌い」と思っていましたが、ある時美味しいカレーに巡り合ってからは好きになりました。もし、カレーが苦手な方がいたら「てんてん」さんのカレーをぜひ食べてみてほしいですね。
締めにコーヒーをいただきました。コーヒーは、オランダのスーパーマーケット「アルバートハイン」のオリジナルブランド。コーヒー好きのオランダ人に人気の、エチオピア産の豆を使っています。ほろ苦さがあるけど飲みやすいコーヒーは、近年人気のサードウェーブ的な味わいとは別物です。ぜひ、お店のスイーツと併せていただいてみてくださいね。
オランダ雑貨の店nrdrmrkt(ノールデルマルクト)
カフェの中は、店主がオランダで買い付けたり、送ってもらったりしたオランダ雑貨がぎっしり。
お店の一角は、オランダ雑貨の店nrdrmrkt(ノールデルマルクト)となっています。展示に使われている右側のヴィンテージ感あふれるトランクは、オランダ時代の店主さんの相棒だったもの。
オランダのスーパーマーケットで実際に売られている生活用品や、蚤の市で見つけた雑貨、ビンテージのダッチデザインプロダクトなど。沖縄ではなかなか見る機会のないものばかり。珍しいものがいろいろあって楽しめますよ。
店主のオランダ愛と個性がたくさん詰まった『沖縄そばcafeてんてん』。ぜひ訪ねてみてくださいね。
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