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元フレンチシェフがつくる本格カツオダシの沖縄そば「海と麦と」(本部町)
ベーシックな沖縄そばのスタイルは崩さず、食材や調理法にこだわりぬき、他店とはまたひと味違う沖縄そばを提供する「海と麦と」。本部町に2021年にオープンして以来、行列がたえない沖縄そば屋のひとつです。
人気の秘密は、元フレンチシェフが探究し続けるダシと調理法にあり。名護市の海沿いから美ら海水族館へ向かう途中にあるので、観光前後のランチにもおすすめです!
目次
木の温もりがいっぱい!「海と麦と」の店内
店内は、テーブル席が3つとカウンター席が6席あります。ベビーカーや車椅子でも利用できる、余裕のある配置。
シンプルな装飾ながら、木の温もりであふれた居心地のよい空間に、どことなく南フランスのような雰囲気も感じます。
メニューは、そばが4種とごはんが3種、トッピングとドリンクがあります。
こだわりの食材でていねいにとったダシも、沖縄県産豚肉のポテンシャルを引き出した三枚肉や軟骨ソーキも、どれも絶品です。
注文方法は、食券を購入するスタイル。電子マネーやクレジットカードは使えないので、現金を持ってお店に向かいましょう。
「海と麦と」のこだわりの調理法
海の食材の香りが漂う「海と麦と」の、おいしさの秘密のひとつめは、ダシにあり。
ベースのダシには、カツオ節・アジ・イリコ・イワシ・コンブ・干しシイタケの、6種もの食材が使用されています。一つひとつ産地から厳選し、生産者から直接仕入れているそう。
味への追求はとどまることを知らず、毎日配合や火加減を変えながら進化している「海と麦と」のダシ。
日々違う発見があり、きっと一生完成しないだろうとおっしゃる店主の、探究心に脱帽です。
こだわりはダシだけでなく、沖縄県産豚肉の味付けにもありました。
真空調理と呼ばれる方法でしっかりと旨味を閉じ込め、全体に均等に火入れするためにさまざまな技法を使って、最終的に柔らかい三枚肉に仕上げています。
もちろん麺も、こだわりの自家製生麺。全粒粉や、もちっとした食感を出すための極秘の小麦粉など、厳選した国産小麦を5種ブレンドしています。
店主のこれまでの経験と知識とスキルがすべてつぎ込まれた「海と麦と」の沖縄そばは、唯一無二といえるでしょう。
旨味が凝縮!スープも肉もトッピングも麺もすべてがうまい!
「海麦そば」は、三枚肉が2〜3枚と、軟骨ソーキが4〜5枚、そしてネギとアオサと針ショウガがたっぷりのっています。麺もたっぷり入っていてボリューム満点です。
しっかりと味が入っている三枚肉は、お肉の厚みや歯ごたえ、旨味のバランスが絶妙!針ショウガと一緒に口に運ぶと、一段と風味がアップします。
単品でも注文可能なので、ごはんと頼んで三枚肉丼にして食べるのもおすすめです。
食べやすいように小さめにカットされた軟骨ソーキは、プルンプルンの柔らかさ。テビチのような食感で、口のなかで一瞬にしてとろけます。
断面もプルンプルンとかわいいので、ぜひ注目してくださいね。
細麺の麺は、スープの味がしっかりと絡み、小麦の甘みと旨味が凝縮されています。もちもちした食感とツルツルした舌触りで、麺そのものがおいしいのが特徴的です。
トッピングのアオサと一緒に食べると、海の香りと小麦の旨味で、口のなかはまさに「海と麦と」に!
6種の素材が凝縮されたベースのダシに、さらに調味料を調合したこだわりのスープ。レンゲを使わずに器を両手で持って直に飲むと、よりダシの芳醇な香りを楽しめます。
旨味が凝縮されたスープは、飲むほどに味わい深くなり、最後の一滴までおいしく飲み干せます。
じゅーしぃの炊き方にも、こだわりが隠されていました。
じゅーしぃは、ニンジンやシイタケなどの食材と油を含めた合わせ調味料で炊く、沖縄の炊き込みごはんです。
「海と麦と」のじゅーしぃの特徴は、チー油を使用している点。豚と鶏・ショウガなどを使って店内で作られたチー油は、ごはんにかけるだけでもおいしそうなほど、香り高く仕上がっています。
また、10合炊きの炊飯器で4合しか炊かないのも、こだわりのひとつです。規定よりも少ない量を炊くと、米が立ち、チー油でコーティングされたお米が一つひとつパラパラになるのだそう。
パンにオリーブオイルをつけるとより一層おいしくなるように、米にも油が大事だと教えてもらいました。
食材一つひとつにしっかりと味が染み渡っていて、チー油の香りもふんわりと漂う「海と麦と」のじゅーしぃは、必食です!
カツオ節が白米にたっぷりのった「おかかご飯」もおすすめ。注文のたびにその場で削ってくれるので、新鮮なカツオ節の味わいと食感を楽しめます。
最後までとろけるような食感は、新鮮で上質なカツオ節だからこそ。しょう油を少し垂らして、ぜひご賞味ください。
本格ギリシャコーヒーのフラッペも「海と麦と」ならでは!
国内で入手困難なマシーンを使った「アイスカプチーノフラッペ」も、隠れた人気メニューです。
コーヒーを機械を使ってフワフワにし、大きめの氷と沖縄県産牛乳を加えて作る「アイスカプチーノフラッペ」。時間が経ってもフワフワ感が持続しているので、沖縄の気候にぴったりのドリンクです。
沖縄そばを食べたあと、ドライブのおともにぜひ!
これまで培ってきた技法がたっぷり詰まった「海と麦と」の沖縄そば
「海と麦と」の沖縄そばには、元フレンチシェフならではの技法やアイデアが詰まっています。こだわりぬかれた沖縄そばを堪能すると、店主のつくるフレンチも食べてみたかったなーと思うのは私だけではないはず。
店主とスタッフ3名で切り盛りしても、100食が限界だそう。日によっては14時に完売してしまう日もあるので、確実に食べたい人は12時前後に行くのがおすすめです。こだわりの沖縄そばを、ぜひご賞味ください。
(写真:Tomoko PHOTO)
Information
- 自家製麺沖縄そば 海と麦と
- 住所
- 〒905-0225
沖縄県国頭郡本部町崎本部32 - 電話番号
- 0980-43-5850
- 営業時間
- 月〜土:11時〜L.O.15時
日曜日:11時〜L.O.15時30分
※売れ切れ次第終了 - 定休日
- 火曜日・水曜日
- 駐車場
- 有り
- クレジットカードの利用
- 不可
- 電子マネーの利用
- 不可
- HP・SNSのリンク
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