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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングスの“プレーオフ男”今村佳太「CSで活躍しないとチームにいる意味がない」

CSでは「無意識にギアが何個が上がる」

琉球ゴールデンキングスの“プレーオフ男”今村佳太
練習終了後、リラックスした表情を見せる今村

前述のように、今村はCSで一層存在感が増す。いずれもファイナルに進出した過去2シーズンの平均得点は、2021-22シーズンはRSより5.5点、2022-23シーズンはRSより2.9点高い。特に無敗で頂点まで駆け上がった昨シーズンのCSでは全6試合のスリーポイント(3P)成功率が44.0%に達し、ハイパフォーマンスを維持し続けた。

試合に臨むマインドを変えている訳ではないというが、集中力は自然と高まるという。

「マインドはそこまで大きく変えたくはないので、変えていません。ただチャンピオンシップに入ると集中力が上がることは自覚しています。無意識のうちにギアが何個か上がる感じです。集中し、しっかりと自分のパフォーマンスができるように準備していくのが大事かなと思います」

チームを勝たせるエースとしての自覚も強い。「チャンピオンシップで活躍できないようでは自分がこのチームにいる意味がないと思ってプレーしています。自分の時間じゃないですけど、『ようやく来たな』という思いで、楽しみです。チームにいい影響をもたらしたいです」

今シーズンはローというスコアラーが加入した中でも、RSとしては自身過去最高となる平均13.4得点を記録しており、CSで再び爆発することが期待される

A東京の堅守を崩せるかが勝利の鍵

初戦のA東京は平均失点が70.0点でリーグで2番目に低く、ディフェンスに強みを持つチーム。自身には身体能力の高い小酒部泰暉や安藤周人、高さのあるレオナルド・メインデルらがマークにつくと見られるが、気負いはない。

「誰につかれても自分の役割をできる自信がありますし、自分としてはそれなりのシーズンを送ってきました。ディフェンスがハードだからこそ、自分がアグレッシブなプレーを継続できるかどうかは、チームにとってすごく鍵になってくると思う。シュートやパスなど選択肢はいろいろありますが、相手にとって嫌なプレーを続けたいです」

今季、RSにおけるA東京とは対戦成績は1勝1敗。平均リバウンド数はキングスが全体3位で、A東京は6位。オフェンスリバウンド後の得点はA東京が1位で、キングスが3位となっており、インサイドでは激しいつばぜり合いが予想される。だからこそ、3Pやドライブなど多彩な得点パターンを持つ今村が爆発すれば、相手にとってはよりキングスのオフェンスを守りにくくなることは間違いない。“プレーオフ男”の真価が試される。

琉球ゴールデンキングス2023-24

2024年5月31日15時45分〜 沖縄県内のTV 8チャンネルにて放送!!

沖縄テレビ(8ch)では、5月31日(金)15時45分から琉球ゴールデンキングスのシーズンを振り返る特別番組を放送します!
ぜひご覧ください!

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