イベント,エンタメ,スポーツ,タレント・芸人
止まらない進化の“爆発” B.B.WAVES jr. 2ndコンサート「THE BLAST」＜昼の部＞ライブレポ 【アクターズLog.】
数々の実力派アーティストを輩出した「沖縄アクターズスクール」。その第二幕を彩る、新たな沖縄の才能・B.B.WAVES jr.メンバーを追う青春密着応援番組『アクターズTune！』が毎週土曜あさ10:55～絶賛放送中だ。 【アクターズ Log.】は番組と並走しながら、時には番組内容を深掘りし、時には違った視点からのアプローチで、世界を目指すフレッシュな才能とそのインストラクターたちを立体的に記録する試みである。
5月5日に沖縄コンベンションセンターで行われたB.B.WAVES jr.の2ndコンサートは、「THE BLAST」というタイトルの通りにメンバーたちの今を“爆発”させるパフォーマンスが繰り広げられた。エネルギッシュな歌とダンスのほかにも、新たな試みやサプライズ緊急告知など、内容メガ盛りだったライブレポートを＜昼の部＞＜夜の部＞に分けて、お届けする。
目次
「お客さんの熱」を感じる1分1秒
「もうどんなに今から頑張っても、これまでにやってきたことしか出せません。なので、思いっきりお客さんの熱を感じて、1分1秒を無駄にしないように前を見て、とにかく楽しんでください！！」
大舞台に出る前、もはやお馴染みと言っても過言ではない牧野アンナさんの激励の声が楽屋に響く。3月に開催されたオーディションで新しく加入した第2期生も加えて、円陣は前回よりも少し大きくなった。
アンナさんに名指しされたNeilが「頑張りましょーーーっっ！！」と掛け声を発すると、全員が元気いっぱいに「おおぉーーーっっ！！！」と応じて、ステージ向かった。
初のオリジナル曲で幕開け
暗転した会場にオープニングムービーが流れ、スクリーンに映し出された「進化が止まらない」という言葉を体現するように、フレッシュで力強く放たれた１曲目は「BE THE ONE」。
メンバーが作詞、振り付けもしたjr.初のオリジナル曲だ。ゆなきから波美そして光へと、存在感のある声でのソロ・パートが次々に受け渡されて、全員の声が重なってゆく。それと同時に、冒頭から惜しげもなく全力でダンスをブチかます。
「jr.の初のオリジナルソングは作詞も振り付けもメンバーで一生懸命やって、思い入れのある曲になりました」という光のMCを挟み、jr.からB.B.WAVESに昇格した光、Neil、絆愛の紹介もされた。
今回のコンサートは＜昼の部＞と＜夜の部＞の二部構成で、共通する部分もありつつ、それぞれに違った趣向が凝らされている。昼の部限定と前置きして、BABY WAVES jr.が呼び込まれた。
キュートさ全開でなおかつビートが効いた振り付けをこなすBABY WAVES jr.も初となるオリジナルソング「A・B・SEEDS」を披露したのに続き、幼いながらも個性が際立つBaby Crunch、甘いピンクのライトとともに可憐さを振り撒くB.SWEET + BABY SWEET、そしてストリートバイブスを放つSoul、Neil、清翔のユニットが立て続けにパフォーマンス。
次いで「新ユニット誕生」のムービー・アナウンスが差し込まれると、ボーカル・ユニットB.FLAVAが分厚いハモりとともに登場し、歓声が上がる。波美、球美、ゆなき、ひなのの芯のある4人の声が合わさって、ステージに太い音の幹が出現したようだった。
歌い終えると、球美が「これからもっと歌を磨き上げていきます！」と意気込みを表明。そのまま、ウェルカムで和やかな空気の中で今年新たな仲間になった11人の2期生を1人1人紹介した。
B.ROXが体現した“アクターズism”
続くスペシャルコーナーでは、B.B.MASTERが登場した。かつての自分たちの映像を背負いながら、今の自分たちのパフォーマンスを炸裂する。メドレーで次々と曲を展開する中で、jr.メンバーも合流。世代越えコラボが巻き起こったステージはゴージャスな輝きを放つようだった。
jr.たちのパフォーマンスディレクターも務めるTAKESHIさんが「今の自分たちだからできる“新作”を持ってきました」と前置きすると、MASTERメンバーの1人1人に次々とピンスポが当てられ、アグレッシブなドラムのフィルインにシンクロしたバッキバキのダンスパフォーマンスタイムに突入し、会場は大いに沸いた。
その熱気をそのまま引き継ぐような形で登場したのは、現体制最高峰グループのB.ROXだ。
先輩・安室奈美恵さんの「Showtime」をダンスとともに堂々と歌い上げるその姿は、「誰にも譲れないの 私たちのGreat pride」というワンフレーズをそのままステージ上で体現していた。
光がメインで歌った「紅蓮華」では、唯一無二の声質と歌唱力を十二分に発揮しつつダンスも圧倒的で、その存在感を見る者の脳裏に刻みつける。「歌って踊る」というパフォーマンス強度の高さは、紛れもなく“アクターズism”を表現しており、それを会場全体が体感した瞬間だった。
シリアスでクールなパフォーマンスの直後の3人のほんわかMCで客席を和ませると、これまた先輩・MAXの「Tacata’」で会場丸ごとダンスフロアに変貌させた。
エンターテイナー・Neilのメジャーデビュー決定！
ギターを手にしたNeilが登場すると、やおら「Thinking out loud」を静かに弾き語り会場の雰囲気が一変。心地よい歌声を堪能したのも束の間、【Neilメジャーデビュー決定！！】というビッグな発表がスクリーンに映し出され、大きな拍手がステージに降り注いだ。「応援してくれる皆さんのおかげです！！」とNeilは笑顔で感謝を示す。
そのまま大好きなBruno Marsのカバーに突入し、MASTERとも共演しつつダイナミックなパフォーマンスを披露。テンポの速いクラップで客席の温度を上げていく。立て続けにB.ROXとSoulも合流すると、ここでも「歌い踊る」アクターズismがバーストし、エンタメ然としたステージングで魅せた。
次に登場したB.MOVEがアグレッシブさとキャッチーさを併せ持ったキレのあるダンスで会場を盛り上げたと思うと、Soulが現れて舞台は一転して青く静かなものになった。時間をイメージした映像とともに、オルタナティブなロックナンバーが鳴り響く。楽曲の歌詞と曲調が帯びている抽象的なイメージを、SoulとB.MOVEのメンバーたちが舞台いっぱいに全身を広げるようにダイナミックに表現した。
自分たちの「今」を出し切る舞台
豊かなバリエーションの表現が連なってきたコンサートも終盤に差し掛かる。Neilのソロ歌唱が導入となって、次々とメンバーが続いて歌い上げていく「THIS IS ME」は、タイトル通りにそれぞれが今の自分を出し切ろうと声を轟かせる迫真のパフォーマンス。B.VOICEの“声”は、観客1人1人の心に確かに届いていた。
MCパートでは、来年2025年3月16日に日本武道館で開催される「沖縄アクターズスクール完全復活コンサート」、今年7月13日のNeilのデビューイベント、そして同年9月8日のB.ROXの単独ライブと、今後の目白押しのイベントが次々とアナウンスされ、客席から大きな歓声が上がった。
そして＜昼の部＞ラストはB.B.WAVES、jrで「Believe in Yourself」を大合唱。力強いたくさんの歌声に合わせて、ペンライトが揺れた。2番からは2期生が登場し、メンバーが客席に降りて観客の目の前でパフォーマンスを披露。楽しんで笑顔で歌って踊るjr.たちに、たくさんの人たちが柔らかな表情とクラップ、そして声援で応えた。
「まだまだパワーアップして大きくなっていく私たちをお見せするので、応援よろしくお願いします！！」と光が元気よく締めるや否や、すぐさま客席から「アンコール」の声が起こる。
アンコールではステージに再びB.B.MASTERも呼び込んで全員で「UNITED」を歌い上げ、大団円の終幕となった。
後日公開の＜夜の部＞へ続く
あわせて読みたい記事
