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125年前ハワイに到着した移民 ”人は奴隷そのもの…牛や馬のほうが大切に扱われた” 海を越えた先駆者たち

サトウキビ畑での過酷な労働を耐え抜いた移民1世たちは、互いに助け合いながら養豚や養鶏、レストランなど様々な分野で活躍の幅を広げた。
本にはビジネスの成功者だけでなく、プランテーション農家など「名もなき人々」の40年が記録されており、1世たちが異国の地でどのように暮らしを発展させたかが綴られている。

本の著者は東風平(こちんだ)村出身の親泊義良(おやどまり ぎりょう)。14歳でハワイに渡り、邦字新聞の記者になった。

新聞社を退職後、親泊は沖縄県人会組織を束ねながら、40年史の編さんにあたった。
「布哇(ハワイ)沖縄県人発展史」より
「苦闘の歴史を探求し、その功績を将来に残すことは吾々におわされたる最大の義務」
親泊は各地の県人会組織に協力を呼びかけながら、ハワイ全土を飛び回った。

沖縄県立図書館 原裕昭さん
「1世の方々がだんだん衰微していくなかで、彼らがやってきたこと、今やっと芽吹き始めている沖縄県系人のことをちゃんと残そうという強い気持ちがあったんじゃないかなと思います」
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