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岸本隆一に聞く! EASL制覇・天皇杯と“2冠奪取”のポイントは… 琉球ゴールデンキングスの鍵は「じゃんけん」にあり!?
A東京相手に「リバウンド」を制することができるか

記念すべき第100回大会で頂点を争う相手は、Bリーグ中地区2位の強豪、アルバルク東京である。2月1、2の両日にアウェーで行った連戦では、初戦を67ー87で完敗したものの、第2戦は83ー58と快勝して星を分けた。
両チームとも高強度のディフェンスと高いリバウンド力を武器としている。一方、オフェンスについては、A東京はハーフコートでの攻めを主体としているが、今シーズンのキングスは速攻が増えるなど攻撃のバリエーションが広がっている。それを念頭に、岸本も「手札の多さという意味では自分たちにアドバンテージがあると思っています」と見る。
勝負のポイントに挙げるのはリバウンドだ。「肉弾戦になる可能性もありますが、それでも我慢して戦い、負けなかった試合も自分たちは経験しています。マインドセットの部分をしっかり整えて臨めば、おのずと結果は着いてくると思っています」と自信をうかがわせる。
ちなみに、2月の連戦におけるリバウンドは初戦が両チームとも36本で同数、2戦目は44本対33本でキングスが大きく上回った。空中戦を制し、自分たちの攻撃回数を増やして主導権を握りたい。
現在のチームについては、特にオフェンス面で「まだまだできるよね」と感じているという。中でもルーキーの#18脇真大と今シーズン新加入の#12ケヴェ・アルマは、今後チームが成長する上でのキーマンに挙げる。
「すごく簡単な言い方ですが、この2人の調子が良ければ絶対に負けない自信があります。僕の中では彼らをもっと機能させないといけなかったな、と思う試合が多くあるので、さらに息を合わせられるように練習中から取り組んでいます」
インタビューの最後、ファンに向けたコメントを求めると、柔らかい笑みを浮かべながらこう言った。
「負けられない試合が続くので、少なからずプレッシャーを感じることはありますが、皆さんの応援の力を借りていい試合をしたいです。勝てればなおさらいいですが、僕は観ている人にバスケットボールを超えた感情を感じてもらえるチームでいたいと考えています。僕たちと一緒になって応援していただく部分と、純粋にバスケットボールを楽しむという気持ちを大切にしていただきたいです」
キングスにとって初優勝の懸かった二つのタイトル戦が立て続けにやってくる熱い、熱い一週間が、もうすぐ幕を開ける。

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