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“琉球ゴールデンキングスの象徴”岸本隆一が語る「三冠への決意」と「選手としての未来」
高校時代からの想いを形に変えて、常に中心に立ってキングスを引っ張ってきた。
Bリーグ開幕当初“雑草”と呼ばれたキングスは、今では3シーズン連続でチャンピオンシップファイナルに進出するなどBリーグを代表するクラブへと成長を遂げた。クラブの成長とともに岸本の心にも変化があった。
「Bリーグ初年度から2,3年くらいは、悔しい気持ちになることが多かったかなという感覚ですかね。ただそこから“受け入れる力”が少しずつ身に付いてきたと思います。それまでは受け入れられない事に対してフラストレーションが溜まっていたんですが、“臨まないことも受け入れて自分に何ができるのか”ということを客観的に考えられるようになってからは自分の中で核になるものを持ちながらプレーできていると思います」
受け入れらないこと。これはバスケに限った話ではない。
2020年、「潰瘍性大腸炎」と診断された。
大腸の炎症から腹痛や下痢、血便などに悩まされる難病だ。
「診断された時はもちろん沈んだんですけど、今振り返れば自分がどうあるべきかを考えるキッカケになったと思っていて、自分にとってすごく大きな出来事だったかなと思います。良い意味で。良い意味にしていますねもはや。笑」
「最初の1年くらいは、今までできていたこと、今まで制限していなかったことに対して、少なからず制限をかけなくてはいけない。特に食べる物や習慣ですよね。あの時はこんな風にできたのにと思うことはあったんですけど、むしろそれに対して諦めがついたのが良かったかなと思っていて。悪く言えばすごいドライになったと思います。笑」
「ただ現実を受け入れて何ができるのかを考えられるようになったのはその出来事がキッカケかなと思っているので。キッカケにしたかったですよね、むしろ自分の中で。ポジティブになれないときもあるんですけど、そういう時ですらもその状況を受け入れて。自暴自棄になることももちろんあるんですけど。みんなそうじゃないですか。みんなと一緒ですよ」
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