公開日
植草 凜

植草 凜

“琉球ゴールデンキングスの象徴”岸本隆一が語る「三冠への決意」と「選手としての未来」

「バスケが上手くなりたい」「老いへの準備はしている」

“琉球ゴールデンキングスの象徴”岸本隆一が語る「三冠への決意」と「選手としての未来」

2023年には悲願のBリーグ初制覇も達成。プロとして酸いも甘いも経験してきた今の岸本のモチベーションは何なのか。

「答えはシンプルで、バスケットが上手くなりたいという気持ちです。年々何をもって上手さなのかという気づきも増えています。今までなんとも思わなかった一つのプレーが、“技術だな”と思うことも増えました。その中で優勝を争うこと、優勝に必要な選手であり続けることが僕にとってのモチベーションです」

今季もここまで日本人選手ではチームトップの得点力を誇る岸本。先月、日本代表経験も豊富なサンロッカーズ渋谷のベンドラメ礼生選手に話を聞く機会があったのだが、「岸本選手はBリーグで一番キレのある選手だと思う」と評していた。
チーム最年長の34歳。毎シーズン進化を続けるという事はもちろん容易ではない。

「なんとなく自分の中で、“老い”に対しての準備はしているんですよ。今持っている能力は活かしますけど、こういう風に動いたら相手がこういうリアクションをするというのも、同じくらい学んでそれを実践しています。このサイズで戦ってきた経験値を上手く活かそうという段階に今は居ると思います。良い具合に力を抜いて自分の良さを残していく作業ですね」

パフォーマンスを落とさないために、フィジカルトレーニングにも余念がない。
「やらないと若手に追いつけないのでもう必死ですよ。笑」と笑顔も見せる岸本だが、
常に頭には“チームの勝利に繋がる自分でありたい”という気持ちがある。

「明日にでもキャリアに響くような怪我をする可能性だってあります。どういった事が起きてもチームに必要とされる選手でいるための準備はしているつもりなので。それが今は活きているんですかね」

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!