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「殺される…女は乱暴される…子どもたちの首を絞め水に沈めた」4万発の砲弾…54万の米軍が沖縄本島上陸した戦後80年
目次:
・4万発の砲弾撃ち込まれ海は軍艦で埋め尽くされた
・夜になって物が見えなくなると・・・
・パニックになった住民は愛する者に手をかけた
・弟とともに捕虜となり
・アメリカ軍の船で埋め尽くされた海
・動画でみる
捕まれば殺される パニックになった住民は愛する者に手をかけた

1945年4月1日、アメリカ軍は読谷村の海岸などから上陸を開始。
上陸作戦には1500隻の艦船が投入され、上陸部隊は後方支援を含めて54万8000人にのぼった。太平洋戦争で最大規模の上陸作戦だった。
クラガーで息をひそめる山内さんの目に、迫りくるアメリカ軍の姿が映った。
山内盛光さん
「外人を見たときは、怖くてほとんど目を合わせることができませんでした。先輩たちも『捕まったら殺される』『女は乱暴される』とよく話していました。本当に怖かったです。捕まったら殺される、そう思っていました」
アメリカ軍の上陸に、村人たちは恐怖に支配された。クラガーの中は追い詰められた人々によって凄惨な現場と化した。
山内盛光さん
「クラガーの中で、泣き声がうるさいという理由で、子どもたちの首を絞めて水に沈めた人が5、6人いました。わが子を手にかけた後、自分も命を絶とうとしたものの、果たせなかったお母さんたちもいました」
クラガーは上陸したアメリカ軍に取り囲まれた。
洞窟内では、一部の村人が幼いわが子を湧き水に沈め、自ら命を絶とうとした。この出来事で、8人の命が失われた。
山内盛光さん
「戦争というのは本当に恐ろしいものです。人に人を殺させるのが戦争です。当時を思い出すと、いまでも怖くなります」

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