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長嶺 真輝

長嶺 真輝

下馬評の低さ、過密日程、EASL敗退…“西地区王者”に返り咲いた琉球ゴールデンキングスが辿った「正しいステップ」

「チャレンジできる環境」で若手が成長

下馬評の低さ、過密日程、EASL敗退…“西地区王者”に返り咲いた琉球ゴールデンキングスが辿った「正しいステップ」
盟友である桶谷大HC(左)と佐々宜央アソシエイトヘッドコーチ

桶谷HCの言葉にあったように、多くの主力が退団して迎えた今シーズンの下馬評は3年連続でファイナルに進出した昨季までと比べると確かに低かった。

実際のところでは、キングスのCS進出を予想するメディアこそ多かったが、優勝候補にはNBA帰りの渡邊雄太が加入した千葉Jのほか、強豪の宇都宮ブレックスやアルバルク東京を挙げる見方が大半を占めた印象だ。

開幕当初の契約人数が11人という異例の少なさだったことに加え、主力定着を目指す荒川颯や植松義也、ルーキーイヤーの脇真大、新たに加入した若手のケヴェ・アルマらが名を連ねたため、戦力を測るのが難しい側面も影響しただろう。「育成年」と見る向きも多かった。

その中でも、桶谷HCはチームのカルチャーであり、自身のコーチング哲学でもある「選手を成長させながら、チームとして成長していく」という姿勢を貫いてきた。昨年10月にB3横浜エクセレンスから期限付き移籍で加入した平良彰吾も含め、若手が経験を積みながら自身の役割を少しずつ明確にしていった。

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