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下馬評の低さ、過密日程、EASL敗退…“西地区王者”に返り咲いた琉球ゴールデンキングスが辿った「正しいステップ」
二人のキャプテンが語るチームの歩み

厳しいスケジュールを乗り越えて西地区を制覇したことも特筆に値する。前半戦では伊藤や平良、岸本らが負傷離脱する時期もあったが、地区首位を堅持し続けた。
3月7〜9日にあったEASLのプレーオフ「ファイナル4」で痛恨の2連敗を喫し、一時はチーム状態が悪化したものの、3月15日の天皇杯決勝でアルバルク東京を下して初優勝を飾ったことで強さが増した。
キャプテンの一人を務める小野寺祥太は、ここまでの歩みをこう振り返る。
「西地区優勝は率直にうれしいです。シーズンが始まる時は選手もだいぶ変わって、どうなるか不安な部分もありました。シーズン中盤もうまくいかない時がありましたが、後半戦に差し掛かっていくうちにディフェンスの強度など細かい部分をチームとして表現できるようになりました。天皇杯を優勝したことで、チームとしての流れができたように思います」
もう一人のキャプテンであるヴィック・ローも、“天国と地獄”を味わったEASLファイナル4と天皇杯決勝を含めて「多くの重要な試合に恵まれた」と話す。それを糧に、互いへの信頼が深まり、チーム全員がステップアップできた感触があるという。
「意義のある試合を多く戦ってきたので、その経験が自分たちの助けになっています。今日の試合(4月19日の長崎戦)も20点リードから追い上げられ、昨シーズンならナーバスになって負けていたかもしれません。でも重要な場面でみんなが連係し、試合に勝てました。チームは毎日、毎試合ごとに良くなっている。必要な時に正しいステップを踏んでいるということだと思います」
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