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ハシゴの〆にキメたい“あぶさん”ショット! 大衆居酒屋「あぶさん」の古き良き雰囲気に酔いしれる【栄町ハシゴ酒】(那覇市)

土曜夜の栄町ハシゴ酒、2軒目を経て時刻はまもなく22時30分。
ゆいレールの終電まで残り1時間、あと1軒くらいは回りたい。
すでに店じまい、あるいはラストオーダー後のお店が多いなか、焦る我々が足早に駆け込んだのがこちら。

『あぶさん』
看板のお相撲さんイラストが、なんともラブリーできゅんとくる。これぞ古き良き大衆居酒屋!という外観もたまらない。
「ラストオーダー23時まで大丈夫ですよ!」という店員さんを拝みながら、空いていた屋外席に腰を下ろした。

ビール瓶ケースをひっくり返した椅子&テーブル。
私が最も愛する“由緒正しき大衆居酒屋スタイル”にときめきを禁じ得ず、この時点でお店選び大成功である。
目次
ドリンクメニューに「あぶさん」ショット発見
とりあえず何か飲もうと、ドリンクメニューからチェックする。

ビール、ハイボール、泡盛、酎ハイ、焼酎、そして……

ショット。
とりわけ注目すべきは、一番下の「あぶさん」だ。
友「本当に『あぶさん』あるじゃん」
私「あぶさんってお酒だったんだ」
あぶさんはハーブ系のリキュールらしく、薬草のクセが効いた身体に優しそ~~~うなお味とのこと。お酒好きを謳いながら「あぶさん」を知らなかったことがちょっと悔しい。
友「あぶさんあるの珍しいな~」
私「あぶさん飲んでみたいな~」

あぶさんショット前のウォーミングアップとして、オリオンビールで乾杯。
酒豪の友人はビールをチェイサーだと思っている。

お通しは、たっぷりのもずく酢。
私「今うちらが一番欲してるやつじゃん」
友「ドンピシャすぎてビックリした」
串焼き、チャンプルー、おでんに揚げ出し。
ここまでたらふく食べ続けて絶賛腹10分目な私たちにとって、このタイミングのもずく酢はYahoo!知恵袋もびっくりのベストアンサーである。
ぷりっコリッとした食感が小気味よく、爽やかな酸味が胃に優しく沁みる。ハシゴ終盤のもずくが救世主すぎる。
そして我々がいただいたショットは……
満を持して「あぶさん」をオーダー!
……が、この日は残念ながら「あぶさん」が売り切れてしまったそうで、あえなく断念。
しかし、高まってしまった我々のショット欲は収まらず。

代わりにハブ酒のショットで手を打った。
ハブ酒といえば、これまでは「アゲな雰囲気の飲み会でみんな一斉にグイッと煽る、沖縄名物のアッパーな酒」というイメージであり、度数の強さだけが印象に残っていた。
しかし、飲み仲間とふたりでしっぽりいただくハブ酒は、思いのほか味がおいしくて驚いた。
ハブの風味なのだろうか、どこか甘いような、コク深いような、舌にクッとくる旨みがある。

「ハブ酒ってこんな味だったんだねぇ」としみじみ。
沖縄に移住してもうすぐ丸4年、ようやくハブ酒の美味さがわかる女に成長しました。
フードメニューは「あぶさん〇〇〇」に即決
ちびちびとハブ酒を味わいながらもずく酢をすすっていると、なんだか小腹が空いてきた。
ここで初めてフードメニューを開く。


友「あ、アレあるじゃん」
私「私もアレにしようと思った」
居酒屋の鉄板から沖縄定番、そしてあぶさん名物まで、気になるメニューが名を連ねるなか、我々が迷いなく選んだのがこちら。

アレ、こと「あぶさんタコス(2個入り)」だ。
実は今回のハシゴ酒、どこかのタイミングでタコスのお店に行くつもりだったのだ。
しかし気づけば夜も深まり、お目当ての店もすでに閉まっていた(調査不足)ため、泣く泣くタコスを諦めた。
まさかここでタコスに会えるとは、よくできた脚本のごとき感動サプライズである。

2個入りなのも嬉しい。仲良く友人と分け合った。
ごろっとたっぷりのミート&チーズを、ほどよくパリパリのタコス生地で挟みこむ。とろ~りと溶けだしたチーズが眼福だ。
このジューシーでジャンクな味わいが、なんとも背徳的でたまらない。それなりのボリュームがあったのに秒で完食してしまった。
タコスを食べ切ったところで終電タイムアップ、今宵のハシゴ酒はこれにて終了となった。
時間とお腹の都合でたくさん注文できなかったので、今度はもう少し早いタイミングで『あぶさん』を訪れたい。
ひっくり返ったビール瓶ケースに座り、我々は今度こそあぶさんショットで乾杯するのだ。
Information

- あぶさん
- 住所
- 〒902-0067
沖縄県那覇市安里385-9 - 電話番号
- 098-884-0172
- 営業時間
- 17時〜24時
- 駐車場
- なし
- クレジットカードの利用
- 可
- 電子マネーの利用
- 不可
- SNSのURL
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