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「エナジーを与えてくれる」ベンチでも存在感が際立つ岸本隆一“優れた観察眼と言葉の重み”CSを戦う琉球ゴールデンキングスに貢献
CS直前、大活躍した平良彰吾にかけた言葉は…

チーム最年長の34歳。豊富な経験に裏打ちされた安定したゲームメイクと終盤での勝負強さを武器に、キングスを力強く引っ張ってきた。
長く、大きな責任も背負いながらの歩みに対し、チームメイトからのリスペクトは深い。だからこそ、発する一言一言は重い。それはメンバーのコメントからも伝わってくる。
島根との第1戦で3本の3ポイントシュート成功を含む13得点を挙げ、勝利の立役者となった平良彰吾は、数日前にあったチーム練習中、岸本から言われた何気ない言葉でリラックスできたという。
「やっぱり隆一さんがいた方が雰囲気がいいですし、いろいろ喋ったりもする中で、数日前の5対5の練習中に『もっと力抜いてやれよ』と言ってもらいました。外から見たらそう見えるんだなと感じたところもあったので、ありがたかったです。そういった面でも、やっぱり隆一さんの存在は大きいです」
キャプテンの一人であるヴィック・ローも岸本を「ミスターオキナワ」と評し、チームに力を与える存在だと強調した。
「キシ(岸本)はチームにとって非常に重要な存在で、沖縄の象徴です。コートでプレーしている姿を見た方がいいのは当然ですが、彼がチームにいるだけでも自分たちに多くのエナジーを与え、ゲームに向けたモチベーションになっています」
岸本と同じポイントガードの伊藤達哉も「岸本選手がベンチに帰って来てくれただけでホッとするというか…。彼の存在が、本当に僕たちの力になっています。彼の思いを形にできるように、チーム一丸となってやっていきたいです」と力を込めた。
ローが言ったように、もちろん岸本がプレーできた方がいい。それはチームにとっても、ファンにとっても。ただ、コートには立てずとも、“ミスターキングス”がベンチに戻ってきたことで、キングスのスローガンである「団結の力」は間違いなく高まったはずだ。
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