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「エナジーを与えてくれる」ベンチでも存在感が際立つ岸本隆一“優れた観察眼と言葉の重み”CSを戦う琉球ゴールデンキングスに貢献
影響を与えうる、岸本の「コートにいる感覚」

今シーズン、岸本がコートを離れたのは今が初めてではない。昨年12月の中盤戦でも、左足を痛めて4試合を欠場した。直近の2シーズンはいずれもフル出場だったため、欠場するのは実に3季ぶりのことだった。
それから数カ月後、岸本に取材を行った際、久しぶりにコート外や映像でキングスの試合を観た感覚がどのようなものだったかを聞いたことがある。答えはこうだった。
「正直、プレーしてる感覚とあまり変わらなかったですね。『試合に出たいな』というのはもちろんありますけど。ここ3、4年は試合をやりながら物事を俯瞰で考えることは自分の中でも訓練してきた部分があったので」
プレー中に見えている景色とあまり変わらないということですか、と確認すると、「みたいな感覚でいましたね」と返答した。
つまり、岸本はフロア上にいる時、実際にコートを見る“目”以外にも、常に“鳥の目”で全体を見渡すような感覚を持ちながらプレーしているということだ。逆を言えば、コート外にいたとしても、フロア上で見る景色もイメージできるのだろう。
ポイントガードとして培われた優れた観察眼や試合の流れを読む力は、やはりベンチでも発揮されているようだ。以下は小野寺に「試合中に岸本選手から『今はこうした方がいい』などの話はあるんですか?」と質問した際のコメントである。
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