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終戦を知らず木の上で生き延びた日本兵は何を思ったか?戦後80年、沖縄と戦争を考える。映画『木の上の軍隊』
目次:
終戦を知らず木の上で生き延びた日本兵は何を思ったか?
戦後80年、沖縄から発信することの意味
舞台作品を映画化、主題歌は伊江島出身のAnly
舞台作品を映画化、主題歌は伊江島出身のAnly

本作の原作となったのは、2013年に東京Bunkamuraシアターコクーンで上演された同名の舞台で、作家・劇作家の井上ひさしさんが生前に書き残した2行のメモを基に、劇作家の蓬莱竜太さんと演出家の栗山民也さんが作り上げたもの。
井上ひさしさんの娘で、本作のプロデューサーにも名を連ねる井上麻矢さんは「この作品の根底に流れているのは『平和』です。枝や幹が複雑に絡み合う生命の木であるガジュマルの上で生き抜こうとした二人の兵士の姿を通して、生きることを真摯に描くこと、それがこの混沌とした時代に届ける今を生きている私たち一人一人の使命だと思います」とコメントを寄せている。
また、主題歌の「ニヌファブシ」を手掛けるのは、映画の舞台となった伊江島出身のシンガーソングライターAnlyさん。コメントでは「私は伊江島に生まれ育ちました。穏やかな島の風景の端々に影を感じるときがあります。戦争の傷跡は人の心、自然、建造物、あらゆる所に80年経った今も残っています」と生まれ故郷である島の空気について触れている。
さらに、沖縄の言葉で北極星を意味する「ニヌファブシ」をタイトルにした楽曲については「相手を理解しようとする姿勢や、共に考える仲間がいるから様々な視点で物事を捉えることができることを学びました。それは平和への一歩だと思いました」と制作意図を語った。
映画『木の上の軍隊』は6月13日沖縄先行公開、その後7月25日に全国で公開される。
OKITIVEでは、映画公開にあわせて主演の堤真一さんと山田裕貴さんのインタビューも掲載予定!
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