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琉球ゴールデンキングス・桶谷大HCの卓越した「マネジメント能力」 鍵はバランス感覚とサブリーダーの存在にあり
岸本不在でファイナルに…「自立と共生」が生む柔軟性

チームの一体感は、柔軟性にもつながった。
エースガードの岸本が離脱した後の戦い方の変化が分かりやすい。その後にメインのポイントガード(PG)を担った脇真大や伊藤達哉は、岸本のように3ポイントシュートが得意ではないが、チームとして彼らの特性に合わせたオフェンスに切り替えてファイナルまで駆け上がった。
「昨シーズンはお互いをリスペクトし合いながらチームとして戦うというコンセプトが根付いていました。だから、場面に応じて自分たちにアドバンテージがある部分を強調したり、相手のカウンターに対して戦い方を変化させたりすることもできました。例えば、ガードがプルアップの3ポイントシュートを打てないなら、その選手に合ったプレーを選択すればいい。それができることが強みでした」
シーズンを通してヴィック・ローがリーダーシップの面で大きく成長したり、荒川が自らの強みを理解して存在感を増したりしたことも、互いを尊重するというチームの土台があってこそ。桶谷氏は、自身が目指す「自立と共生」を大事にしたチーム作りができた感触があるという。
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