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「沖縄にプロバスケを」20年前に踏み出した一歩~安永淳一GMに聞くキングスのこれまでとこれから~
「ジャック・クーリー」チームを変えた男が、沖縄に残る理由
Q.ジャック・クーリー選手はキングス加入前までは毎シーズンチームを変えていましたが、来シーズンが所属7季目になりますね
「クーリー選手は常に良くなりたいという気持ちが強い選手です。その表れで今年はここでやったけど来年はもっと良いところでやりたいという気持ちが強いから毎年チームが変わっていたと思うんです。沖縄に来る前、彼は地中海の真ん中に浮かぶ島でプレーしていました。とても美しくて、絵葉書のようなところで暮らしていたはずです。でも沖縄の人の温かさ、優しさ、想いが彼の心をくすぐって、自分は沖縄が大好きだ、沖縄に戻りたい、沖縄でプレーしたいと毎年契約してくれています。沖縄に対する大きな愛が彼にはあるので。沖縄の良いところをコートの内外、色々なところで話してくれていて、それを聞いた選手が沖縄に来たいと言ってくれてということもあるので、良いサイクル・相乗効果を生んでいると思いますね」

選手獲得の哲学と自己犠牲の精神
Q.桶谷HCにチーム力について問うと「自己犠牲」という言葉をよく使われます。自己犠牲から生まれる強さも大きいですか。
「自己犠牲という言葉はキングスが大切にしている言葉です。選手にとっては難しいと思うんです。エースの選手に自己犠牲を意識してくれと言ったらできるんです。エースなので存在が証明されているからです。ただこれからが伸び盛りでチャンスがあれば少しでもアピールしなきゃというハングリーな選手たちも沢山いるわけですよね。その選手たちに自己犠牲を頑張って伝えるというのはなかなか大変なことだと思います。その中でも桶谷HCの温厚で落ち着いていて、選手の話をしっかり聞くヘッドコーチとしてのスタイルが自己犠牲を浸透させていると思いますね。最初に会った18年前と比べて桶谷HC自身も進化していると思います」
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