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照喜名製麺所の生麺×黄金スープ!ここでしか味わえない沖縄そばを心地よい空間で「nan*ne(ナンネ)」(那覇市)

那覇の観光スポット・壺屋やちむん通り。石畳の道を歩いていると、時間がゆっくり流れているかのような感覚になります。
そんな風情あるとおりから1本入った静かな場所に、ひっそり佇むのが「nan*ne(ナンネ)」です。ていねいに仕立てられた沖縄そば、育陶園のやちむん、選りすぐりの雑貨がならぶ店内には、暮らしに寄り添う「心地よさ」がすらり。
旅の途中で立ち寄りたくなる「nan*ne(ナンネ)」をご紹介します!
目次
夢とご縁からはじまったこだわり集まる空間「nan*ne(ナンネ)」

壺屋焼の窯元「育陶園」が営む、喫茶と雑貨のお店、「nan*ne(ナンネ)」は、もともと住む予定の建物でした。しかし「自分たちだけのものにするのはもったいない」と、お店としてオープンさせたそうです。
店名の「nan*ne(ナンネ)」は、沖縄の方言で「これはなに?」の意味。「一つひとつこだわっているので、壺屋や心地よいものを知るきっかけになってほしい」との思いを込めて店名をつけたのだとか。
はじめはセレクト雑貨、喫茶だけの販売を予定していたそうですが、オーナーの高江洲さんのご主人の「沖縄そば屋をやりたい」という夢と重なって、沖縄そばの提供もはじめたそうです。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは喫茶スペース。3人がけのテーブル席が2席とカウンター席が4席あり、旅の疲れを癒やせる落ち着いた空間です。

窓辺にならぶ琉球ガラスには光が差し込んでキラキラと輝いていて、外の緑とのコントラストがなんとも幻想的で癒やされます。


雑貨スペースには、月桃やバナナの皮で編まれたクラフトや、やちむんなど、沖縄を感じられるもののほか、県内外・国内外を問わず素材のよいものがずらり。
「日々の暮らしが心地よくなる」をテーマに、暮らしにすっと馴染むグッズがセレクトされています。
食事もドリンクも。沖縄らしさがぎゅっと詰まった「nan*ne(ナンネ)」のメニュー



「nan*ne(ナンネ)」では、沖縄そばをはじめ、沖縄県産のEM玉城牛乳を使用したフロートやソフトクリーム、ドリンクがいただけます。
訪れた日は、じゅーしぃ(沖縄風炊き込みごはん)はお休みでしたが、日によっていなり寿司とじゅーしぃのどちらかが提供されているそうです。

お酒のメニューは定番のオリオンビールや泡盛だけではありません。「nan*ne(ナンネ)」から徒歩6分ほどのところにある「浮島ブルーイング」で作られたクラフト瓶ビールも揃っています。
旅先で出会う「ご当地の一杯」にもぴったり。落ち着いた雰囲気のなかで、のんびりと味わってみてはいかがでしょうか。
希少な生麺のつるもち食感がクセになる「nan*ne(ナンネ)」の沖縄そば

「nan*ne(ナンネ)」の沖縄そばには、沖縄県産にこだわった本ソーキと、三枚肉orなんこつソーキ、針生姜とかまぼこ、ねぎが入っています。麺には、沖縄県民からも人気の「照喜名製麺所」のストレート生麺を使用。
高江洲さんのご主人の幼なじみが製麺所の息子さんだったご縁から、ふだんはなかなか出回らない生麺が使えることになったそうです。

ストレート麺はつるつるモチッとして、なじみのあるちぢれ麺とはまた違ったおいしさ。するりと喉越しよく、スープもしっかりと絡み相性抜群です。

本ソーキやなんこつソーキは、3〜4時間ほど煮込まれ、ほろりと口のなかでほどけるやさしい口あたり。じわっと甘みと旨みが広がります。
黄金色のスープを濁さずおいしさを引き立てるようにと使われた針生姜も、ピリッと味を引き締めています。

生麺に合う素材の組み合わせを研究してつくられたスープには、コンブとカツオ節がふんだんに使用されています。
透きとおった黄金色のスープは、カツオ節の風味がしっかりと感じられ、コクがあり、シンプルだけど深い味わい。気がつけば、最後の一滴まで飲み干していました。
育陶園の器でいただく特別な一杯

沖縄そばの器は、育陶園のやちむん「そばマカイ」で提供されます。
一見大きくて重そうに見えますが、実際に手に取ると意外と軽く、持ちやすい。お土産に買って帰るお客さんも少なくないそうです。

使われている唐草模様は、ツタが伸びていく様子が「子孫繁栄」の意味を持つ縁起のいい柄。工房ごとに模様の表現に違いがあり、黒色で光沢を出すのは難しい技術なのだとか。
育陶園では、その仕上げが可能。白い器は土そのものの色で、透明の釉薬を重ねて仕上げられています。
昔ながらの製法を大切にした、温もりのある器です。
食後にぴったり!沖縄県産ミルクのやさしい甘さ

デザートに注文したのは、沖縄県産の「EM玉城牧場牛乳」を使用したソフトクリーム。一口食べれば、濃厚さに驚くはず。でも、あと味は驚くほどさっぱりしていて、ぺろりと食べられるのも魅力です。
食後のデザートにぴったりな、ぜひ味わってほしい一品です。
伝統とぬくもりに出会えるやちむん通りの宝箱「nan*ne(ナンネ)」

選りすぐりの雑貨と、伝統のやちむんに出会える「nan*ne(ナンネ)」。日常からふっと離れた、静かな癒しの空間です。
やちむん通りを訪れたら、少しだけ足を伸ばして、ゆったりとした時間を過ごしに行ってみてくださいね。
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