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琉球ゴールデンキングス

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「出会い」と「試練」が育んだ僕のメンタル #18脇真大【KINGS PLAYERS STORY】

EASLファイナル4での敗戦から天皇杯優勝までの1週間が、僕を奮い立たせてくれた。

昨シーズンは僕のルーキーイヤーだったけど、それまでキングスを勝たせ続けていた佳太さん(今村佳太選手/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)や田代さん(田代直希選手/千葉ジェッツ)らが抜けて、「どうなるんだろう」という気持ちはあった。正直に言って、プレッシャーもあった。

ただ、それと同時に「このプレッシャーを楽しみながら、1シーズンやってやろう」という決意もしていた。言わずもがな、大学生とプロは全く違う世界だ。プロはお金をもらってバスケットをする。僕のことを応援してくれるファンの方もいる。その人たちがお金を払って試合を観に来た時に、期待に応えられるようなプレーをすることが仕事だ。諦めず、常にベストを尽くす。プロ選手の重みを感じ、自然と覚悟も固まっていった。

「出会い」と「試練」が育んだ僕のメンタル #18脇真大【KINGS PLAYERS STORY】

プレー面で言えば、開幕時から持ち味のアタックをどんどんすることができて、「こんなに行けるんだ」と少し意外だった。ただ、シーズンが進むにつれて相手にスカウティングをされ、苦しい時期もあった。大きなターニングポイントになったのは、今年3月にあった東アジアスーパーリーグ(EASL)ファイナル4での敗戦から天皇杯優勝までの1週間だ。あの期間が、僕を強く奮い立たせてくれた。

キングスにおける自分の役割は、接戦の時や、チームが苦しい時に攻守でよりアグレッシブにプレーすることだ。特にオフェンスでは、得意の素早いトランジションやドライブで打開し、流れを持ってくる。頭では理解していたけど、EASLのファイナル4ではそれを体現できなかった。

EASLの準決勝、3位決定戦での悔しい敗戦を経て、チーム全体に「天皇杯は絶対に負けられない」という雰囲気ができた。実際、もしEASLに続いて天皇杯のタイトルも落としていたら、批判も大きかっただろうし、その後のBリーグの試合を戦う上でもメンタル的に相当厳しかったと思う。天皇杯の時は一人ひとりが覚悟を決めていて、死の物狂いでタイトルを獲りに行く空気があった。

「出会い」と「試練」が育んだ僕のメンタル #18脇真大【KINGS PLAYERS STORY】

僕自身も「このままじゃダメだ」という気持ちで天皇杯決勝に臨んだ。自分の役割をより細かく理解し、やるべきことに集中した。また一つ、勝者のメンタリティーを鍛えることができた感触がある。

天皇杯では、結果的に大会ベスト5を受賞することができた。名前を呼ばれた時は「オレが?」という感じで、とても驚いた。光栄なことだ。ただ、あの賞こそ、一人たりとも個人でバスケットをせず、全員で戦うキングスのカルチャーがあってこその個人賞だったと思う。全員の遂行力が高かったからこそ、僕は持ち味を発揮することができた。

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