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神さまが降りてくる神聖な場所。沖縄の世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」聖地の巡り方(南城市)
目次:神さまが降りてくる神聖な場所。沖縄の世界遺産「斎場御嶽」
・斎場御嶽はどんなところ?
・斎場御嶽へ入る前に知っておきたいこと
・斎場御嶽へのアクセス
・斎場御嶽を訪れる前に知っておきたい、4つのキーワード
・斎場御嶽の入り口「御門口(ウジョウグチ)」
・聞得大君の就任式が行われた「大庫埋(ウフグーイ)」
・たくさんの幸せが集まる場所「寄満(ユインチ)」
・水位で吉凶を占う「シキヨダユルアマガヌビーの壺・アマダユルアシカヌビーの壺」
・神さまが降りてくる神聖な場所「三庫埋(サングーイ)」
・三庫埋の上にある、神さまが宿る稀な場所「チョウノハナ」
・斎場御嶽から望むことができる神の島「久高島」
・斎場御嶽へ行くならここもマスト!おすすめのグルメスポット
・琉球王国最高の聖地「斎場御嶽」で神さまに感謝を捧げよう
斎場御嶽(せーふぁうたき)から望むことができる神の島「久高島」

沖縄本島の南東部、知念岬の沖合に浮かぶ「久高島」。琉球王国時代からさまざまな神事が行われていることから島自体が沖縄最高峰の聖地とされており、「神の島」と呼ばれています。
久高島は斎場御嶽と関係が深く、たとえば御嶽内の参道には、清めの意味を込めて久高島のイシキ浜から持ってきたサンゴが撒かれています。
また、斎場御嶽の遙拝所や、戦争によって三庫理の岩が落ちてできた空間からは久高島が遠望できます。
久高島は、琉球の創世神「アマミキヨ」が天から舞い降り最初につくったとされており、その神話や神事がいまも島民たちによって守られています。そのため、訪問する際は久高島ならではのルールを守ることが大切です。
久高島へのアクセス
久高島へは、南城市の安座真港より定期フェリーまたは高速船で行くことができます。
高速船 (所要時間 およそ15分) | 大人:片道 770円、往復 1480円 小人:片道 390円、往復 750円 ※小人は小学生まで ※小学生未満の児童については保護者1人につき1人は無料 ※保護者の数を上回る児童につきましては、その人数分の小児運賃が必要です(中学生以上は大人料金) |
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フェリー (所要時間 およそ25分) | 大人:片道 680円、往復 1300円 小人:片道 340円、往復 650円 |
フェリーの往復切符を購入された方で、復路(帰り)の便を高速船に変更される場合は、高速船とフェリーの運賃の差額90円を高速料金として追加で支払う必要があります。
反対に、高速船の往復切符を購入し、復路(帰り)の便をフェリーで帰りたい場合は、乗船することはできますが差額の払い戻しはないのでご注意ください。
なお、高速船・フェリーの運航状況は公式X(旧Twitter)で確認できます。
久高島を訪れるなら知っておくべきルール
久高島へ行く際は、以下のルールを厳守しましょう。
・御嶽や拝所など立ち入りを禁じている場所があります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
・久高島の動植物や海浜の石・砂、サンゴのかけらなど、すべての自然物は持ち帰り禁止です。
・遊泳が可能なのは、港のすぐ北にある「メーギ浜」のみ。それ以外の海浜では遊泳禁止です。
久高島には、先祖から脈々と受け継がれてきた大切な文化と、それを支えた多くのルールがあります。「島におじゃまする」という気持ちを持ち、地域に根付いた決まりを理解しましょう。
久高島の聖地5選
久高島には、神聖な御嶽や島特有の文化を伝える史跡が多数残されています。
ハビャーン(カベール岬)
琉球の創世神「アマミキヨ」が降臨、あるいは上陸したとされる聖地。ハビャーンへと続く1本道の周囲には植物群落があり、これは沖縄県の天然記念物に指定されています。
イシキ浜
五穀の種子が入った壺が流れ着いたという五穀発祥伝説の浜です。遊泳禁止なのでご注意ください。
フボー御嶽
琉球七御嶽のひとつであり、沖縄最高峰の聖地。ノロ以外は全面立ち入り禁止のため、見学できるのは入口のみです。
外間御殿(ウフグイ)
正月をはじめとする、主要な年中祭祀の祭場です。中心部に首里城・斎場御嶽と同名の「ウプグイ=大庫理」があります。
大里家(ウプラトゥ)
久高島の旧家のひとつ。久高島内で農耕をはじめたアカツミーとシマリバーが祀られており、「五穀の発祥」と「第一尚氏最後の尚徳王」にかかわるいい伝えがあります。
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