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神さまが降りてくる神聖な場所。沖縄の世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」聖地の巡り方(南城市)
目次:神さまが降りてくる神聖な場所。沖縄の世界遺産「斎場御嶽」
・斎場御嶽はどんなところ?
・斎場御嶽へ入る前に知っておきたいこと
・斎場御嶽へのアクセス
・斎場御嶽を訪れる前に知っておきたい、4つのキーワード
・斎場御嶽の入り口「御門口(ウジョウグチ)」
・聞得大君の就任式が行われた「大庫埋(ウフグーイ)」
・たくさんの幸せが集まる場所「寄満(ユインチ)」
・水位で吉凶を占う「シキヨダユルアマガヌビーの壺・アマダユルアシカヌビーの壺」
・神さまが降りてくる神聖な場所「三庫埋(サングーイ)」
・三庫埋の上にある、神さまが宿る稀な場所「チョウノハナ」
・斎場御嶽から望むことができる神の島「久高島」
・斎場御嶽へ行くならここもマスト!おすすめのグルメスポット
・琉球王国最高の聖地「斎場御嶽」で神さまに感謝を捧げよう
水位で吉凶を占う「シキヨダユルアマガヌビーの壺・アマダユルアシカヌビーの壺」

三庫埋(サングーイ)のすぐそばにあるのが、シキヨダユルアマガヌビーの壺(奥)・アマダユルアシカヌビーの壺(手前)です。
雨が植物群落と鍾乳石をつたって壺にボタボタと落ちるようになっており、「神聖なる植物を潤し、降りてくる美しい水」という意味があります。

シキヨダユルアマガヌビーの壺には「シキヨ(トウヅルモドキ)」という植物を潤し降りてきたお水が溜まります。溜まったお水は、中城御殿(なかぐくすうどぅん)の次期国王が使用したそうです。
アマダユルアシカヌビーの壺には「アシカ(ナガミボチョウジ)」という植物を潤し降りてきたお水が溜まります。こちらは聞得大君のお水とされており、就任式の際には小さな器に分けて大庫埋に持っていき、清めの神事に使われていたそうです。

壺に入った水の量で占いが行われていたそうで、水がいっぱいだと「五穀豊穣」、水が減れば減るほど「飢饉・餓死」と考えられていたのだとか。
特定のサイズの壺を置き、その水位で吉凶を占う……、わたしたちの先代の知恵に感服ですね。
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