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沖縄尚学のピッチャー「新垣有絃」とは何者?春とは別人…“シャイな男”が見せる快投乱麻!夏の甲子園で初の決勝進出に貢献
目次:「新垣有絃」“シャイな男”が見せる快投乱麻!
・沖縄尚学のピッチャー「新垣有絃」とは何者?
・「無四死球・5奪三振」の好リリーフ
・1回で降板した悔しさ糧に成長
・この夏は違う。片鱗をのぞかせた沖縄大会準決勝
・投手陣の継投について比嘉公也監督は…
・3年生にも刺激をあたえる
・別記事:沖縄尚学が誇る左腕「末吉良丞」
「無四死球・5奪三振」の好リリーフ、悪い流れ断つ
準決勝の山梨学院戦。1-4と引き離され、なお2死二、三塁のピンチが続く六回表。エラー絡みで失点し、悪い流れが止まらない。
この場面で、新垣が一塁側ベンチからダイヤモンド中央へ駆けて行った。少し笑みを浮かべた末吉からボールとマウンドを託される。すれ違いざまに、背中をぽんっと叩かれた。覚悟を帯びた鋭い眼差しで、宜野座恵夢の構えるキャッチャーミットを見据えた。
初球、クリーンナップの一角を張る3番打者に対し、最大の武器である切れ味抜群のスライダーを外角に決める。続いて143㌔の直球を外角低めに放り、セカンドゴロに打ち取って難なく劣勢ムードを断ち切った。

頼もしい2年生投手の好リリーフに応え、直後の六回裏、いずれも3年生の4番・宜野座から比嘉大登、安谷屋春空の3連打で1点差に迫る。さらに相手のエラーで追い付き、七回裏に再び宜野座と比嘉の連打で勝ち越しに成功した。
新垣は隙を与えない。七回から2回続けて相手打線を三者凡退に切って取る。最終回こそ2死一、二塁のピンチを招いたが、最後は5番打者をキャッチャーフライに仕留めて勝利投手となった。
3回1/3を投げて四死球無しの5奪三振。準々決勝までの3試合で31得点を挙げていた山梨学院の圧力、約36,000人の大観衆による熱視線もどこ吹く風。完璧な救援で流れを変え、決勝進出への道を切り開いた。
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