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初めての育児は悩みがいっぱい。特に多いのは「子どもの睡眠」問題

初めての育児。
兄弟育児。
ワンオペ育児。
双子育児。
里帰り育児。
など、一人一人の状況や環境は様々ですが、悩んだり不安になる事はみんな同じ。
その中で乳幼児期のママたちが悩むことはたくさんありますが、
特に多い悩みが次の4つだそうです。

その中でも圧倒的に多いのが「子どもの睡眠」に関する悩み。
そして、それに直結するのが「ママ自身の休息不足」なのです。
そこで今回は、赤ちゃんの睡眠にまつわる悩みを解決し、ママが自分時間を取り戻すための睡眠改善の方法を紹介します。
生後すぐから始められる睡眠改善のコツ【2選】
子どもの睡眠専門家である私が、すぐに実践できる方法をわかりやすく解説します。
できることは大きく分けてこの2つです。
睡眠環境を整える
寝かしつけの習慣を整える
「そんなことでいいの?」と思うかもしれません。
実は、睡眠トラブル改善の第一歩は意外とシンプルなんです。
今回のコラムでは、前編として「①睡眠環境を整える」を解説します。
【1】睡眠環境を整える
良い睡眠環境とは、赤ちゃんが眠るときに重要な 「音」「光」「温度」 の3つをバランスよく整えた環境のこと。
一つずつ見直してみましょう。
音の工夫:ホワイトノイズを活用する
兄弟の声や生活音で眠れない赤ちゃんには、ホワイトノイズがおすすめです。
ホワイトノイズとは、低音から高音までが混ざり合った「サーッ」という音で、周囲の音をかき消し、赤ちゃんが安心して眠れる環境を作ります。
YouTubeでも利用できますが、専用のホワイトノイズマシンを寝室に設置するのが理想的。赤ちゃんが眠っている間、スマホを自由に使える点でもママの強い味方になります。
ホワイトノイズの正しい使い方
・マシンから出る音量は50デシベル以下
(無料アプリで計測できます)
・赤ちゃんが触れない、最低2m離した所に置く
・寝かしつけから起きるまで流し続ける
・ホワイトノイズが耳に合わなければ自然音でもOK
(川が流れる音や雨音など)

光の調整:暗さが睡眠をサポート
赤ちゃんが昼夜の区別をし始めるのは生後3か月頃から。それ以降は夜だけでなく、日中のお昼寝も暗い環境を意識することが大切です。
光に敏感な赤ちゃんは、明るい部屋だと寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。また夏場は、日の出とともに部屋が明るくなり「早朝起き」の原因にも。
遮光カーテンや遮光シートを活用して、寝室を暗く保ちましょう。

温度の調整:少し涼しいくらいがちょうどいい
赤ちゃんにとって快適な温度は、大人が「少し肌寒い」と感じるくらい。夏場なら24度前後が目安です。
エアコンの風が直接当たらない位置に寝かせ、室温計を設置して実際の温度を確認しましょう。
服装は以下のような組み合わせがおすすめです。
・半袖+半ズボン
・半袖+半ズボン+夏用ガーゼスリーパー
スリーパーはタオルのようにずれ落ちる心配がなく、安全面でも安心です。

赤ちゃんの睡眠改善はママの休息にもつながる
赤ちゃんに適した睡眠環境は、母親学級などでも十分に取り上げられていないのが現状です。
しかし、「赤ちゃんがよく眠れるようになると、ママ自身も自然と休めるようになる」——これは多くのママが実感していることです。
睡眠トラブルは必ず改善できます。
完璧を求めず、できることから少しずつ取り入れてみましょう。
必要であれば、信頼できる睡眠コンサルタントに相談するのも一つの方法です。
赤ちゃんの睡眠改善は、ママとしてのあなたの人生だけでなく、一人の女性としての人生を楽しむための第一歩でもあります。
あなたの子育てを、そして人生を、心から応援しています!
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