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広い!安い!餃子がうまい! 「琉球ハイボール酒場 万次郎」の包容力は、迷える呑兵衛を救う(那覇市)
女ふたり、公設市場裏せんべろ横丁ハシゴ酒。
1軒目では刺身をアテにビールと日本酒を堪能し、気持ちよく酔っぱらいながらフラフラと2軒目を探す。
しかし、さすがは土曜夜のゴールデン酒タイム。満席に次ぐ満席で、なかなか行き場が見つからない。
だが、私は知っている。
せんべろ横丁でさまよう民を優しく受け入れてくれる、包容力満点のお店があることを。
『琉球ハイボール酒場 万次郎』さま、いつもお世話になっております。
飲み屋街における包容力とは、つまり「席数」である。
こちらも他店に違わず多くの呑兵衛で賑わっているが、この地でおそらく1位、2位を争うキャパシティのおかげで、いつ行っても高確率ですぐ入店できるのだ。
この日は、私の愛する「提灯下の野外席」が運よく空いていたので迷わず着席させてもらった。夏の夜の酒は野外にかぎる。
この幕を見ると、途端に餃子の口になってしまう。
キャパシティに加え、昼飲みもできる営業時間、そしてうまい餃子の存在(とても重要)も『万次郎』の魅力である。
目次
看板メニューは泡盛を使った「琉球ハイボール」
まずはドリンクから。
メニューを見てのとおり、そして店名のとおり、こちらの一押しは「琉球ハイボール」だ。
泡盛ベースの沖縄らしい一品で、通常サイズが290円、MEGAサイズでも440円という破格のコスパがありがたい。
ということで、こうなりました。
MEGAのデカさたるや、まるでジョッキとバケツの混合種。
「泡盛がちゃんと濃くて最高~!」と友人は勢いよくMEGAをあおり、彼女の幸せそうな飲み顔を肴にわたしも琉球ハイボールを楽しむ。確かに濃くて最高。
沖縄料理も豊富、個性的なフードメニュー!
フードはまず人気&新メニューをチェック。
ドドンッと豪快な「特大ソーキのニンニク炙り」に目を奪われるが、個人的には左下の「冷やし沖縄そば」がとても気になる。
沖縄暮らしも5年目になるが、ジョッキに入った沖縄そばを拝むのは初。沖縄はまだまだ知らないことで溢れている。
今回は胃と相談のうえオーダーを見送ったが、夏のうちに一度はチャレンジしておきたい。
レギュラーメニューには、ミミガーやクーブイリチー、もずく天に紅芋コロッケ、各種チャンプルーやポークたまごなどの沖縄らしいラインナップが揃う。
わたしが旅行者なら、琉球ハイボールと合わせていろいろな沖縄料理を楽しみたいところだ。
やっぱり欠かせないのは「万次郎ぎょうざ」
とりあえず、『万次郎』に来たら「万次郎ぎょうざ」を注文するのは確定事項です。
こちらも5個290円、10個550円と、琉球ハイボール並みのコスパを誇る。
薄皮の羽根が芸術的に美しく、中にはむっちむちに具がつまっている。
ひと口食べると肉汁が元気いっぱい溢れてくるので注意してほしい。
1つ目は何もつけず餃子そのものの味を楽しみ、2つ目以降は辛みダレとコラボさせる。
このガツンとくる辛さに、ガーリックチップのカリッと食感もアクセントとなり、結果として琉球ハイボールがよりキマる。
こちらの「イカの姿焼き」も、餃子に負けず劣らず麗しいビジュアルだ。
豪快にまるっと焙られ、脂でツヤツヤとしたヒレが艶めかしく食欲をそそる。
こりこりっと逞しい食感は期待を裏切らず、背徳の七味マヨをたっぷりつけると期待のK点を超える絶品つまみに化ける。
終盤はレモンとねぎでさっぱりいただくのが正しい作法(個人の見解)だ。
箸休めには「ひょうたんのお漬物」を。
色鮮やかでコロコロとしたフォルムがかわいい。
酸っぱくて口がキュッとすぼまり、友人と目を合わせてウフフと微笑む。そしてすかさず琉球ハイボール。
このあとも心ゆくまで琉球ハイボールを堪能し、退店前に店内のお手洗いへ。
順番を待ちつつ視線をあげると、黒板に書かれた「沖縄の方言」が目に入った。
絶妙に雑でほっこりする手書きの文字に、どこか沖縄らしい温かみを感じる。
「ありがとうって『にふぇでびる』っていうんですか?」
「惜しい、『にふぇでーびる』です。」
「デビルではないのか。」
「悪魔ではないです。」
同じく黒板を見上げていた観光客らしきお兄さんに話しかけられ、ひと時のゆんたくタイム。
広い店内は沖縄県内外の酒飲みたちでワイワイと賑わっていて、テーブルを超えたゆるい交流が各地で生まれている。
それもまた、包容力満点な『万次郎』の魅力だ。
Information
- 琉球ハイボール酒場 万次郎
- 住所
- 〒900-0014
沖縄県那覇市松尾2丁目10−26 1階 - 電話番号
- 098-894-2266
- 営業時間
- 13:00~0:00
- 駐車場
- なし
- クレジットカード・電子マネーの利用
- 可
- SNSのURL
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