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OKITIVE編集部

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末吉良丞は語っていた「夏に優勝する高校が一番強い。沖縄尚学がその名に恥じない存在になる」二枚看板で制した歴史的快挙

目次:沖縄尚学甲子園優勝!二枚看板で制した歴史的快挙
・「夏に優勝する高校が一番強い」夏の甲子園初優勝の意味
・沖縄尚学 栄光への道
・怪物左腕・末吉良丞 勝負所で光る“千両役者”
・覚醒の右腕・新垣有絃 春の悔しさを力に変えた
・上級生の覚悟と意地
・二枚看板の系譜 1999年春との共通点
・沖縄を包んだ「沖尚フィーバー」
・沖縄尚学の夏、沖縄野球の未来へ―新時代の幕開け

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沖縄尚学 栄光への道

なぜ沖縄尚学は夏の甲子園で初優勝を飾れたのかーー「99年春V」との二つの共通点、沖縄球界の“潮流の変化”から見る要因は…

沖縄尚学の夏の快進撃は、まさに一戦ごとに成長を重ねるドラマだった。

初戦は秋田の金足農業との対戦。プロ注目の吉田大輝を相手に、エース末吉良丞が14奪三振の完封劇を披露。打線は七回に虎の子の1点を奪い取り、1対0の接戦を制した。この勝利について比嘉公也監督は「この勝ち方がチームに自信を与えた」と振り返る。まさに大会の流れを決定づける一戦となった。

続く2回戦は鳴門との一戦。先発の新垣有絃が要所を締める投球で試合を作り、後半から末吉がマウンドに。左右の二枚看板による継投策が見事にはまり、3対0で勝利を収めた。

3回戦の仙台育英戦は、延長11回の末、5-3で激闘を制した。

準々決勝の相手は東洋大姫路。ここでも新垣が粘投を見せ、終盤は末吉が無失点リリーフで抑え込む。野手陣の長短打も冴え渡り、2対1と接戦をものにしてベスト4進出を決めた。

そして最大の山場となった準決勝。相手は優勝候補に挙げられていた山梨学院だった。序盤にリードを許し苦しい展開となったが、この試合で輝いたのは再び新垣だ。途中から登板すると、3回1/3を投げて無四死球・5奪三振の快投。流れを完全に引き寄せた。すると直後に宜野座恵夢や比嘉大登らの連打で逆転に成功。激闘の末、5対4で勝利し、沖縄尚学はついに初めての決勝進出を果たした。

決勝の相手は西東京代表の日大三。初回に先制を許すも、直後の二回表に7番・阿波根のツーベースから同点に追いつく。試合が動いたのは六回、1番・宮城が出塁と盗塁で好機をつくり、4番・宜野座がレフト前へ勝ち越しのタイムリー。さらに八回にも宜野座が2打席連続の適時打を放ち、リードを広げた。
投げては先発の新垣有絃が八回途中まで1失点と力投。終盤はエース末吉良丞がマウンドに上がり、九回一死一・三塁のピンチを内野陣のダブルプレーで切り抜け、試合終了。スコア3対1で勝利を収め、沖縄尚学が悲願の夏の甲子園初優勝を成し遂げた。

末吉良丞は語っていた「夏に優勝する高校が一番強い。沖縄尚学がその名に恥じない存在になる」二枚看板で制した歴史的快挙

試合後、主将の眞喜志拓斗は「全国の舞台で日本一になれたことは本当に嬉しい。たくさんの方々の声援が力になり、感謝という言葉でしか表せません」と喜びを語った。大きな声援を送った地元那覇市も歓喜に包まれ、県民とともにつかんだ栄冠となった。

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