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まずはご先祖様のお迎えを…沖縄のお盆・旧盆行事「ウンケー」今年は2025年9月4日(木)
目次:沖縄のお盆・旧盆行事「ウンケー」
・旧暦7月7日「タナバタ(七夕)」にお墓参りとご先祖さまのお迎え
・お墓の門番「ヒジャイガミ」とは
・お墓の神さま「ヒジャイガミ」へのご挨拶の手順
・お墓の守り神・ヒジャイガミの次はお墓へ
・お仏壇へのウートートーも忘れずに
・沖縄お盆のはじまり:旧暦7月13日のウンケー
・お供えものの準備
・ご先祖様のお迎え(拝み方・お線香の本数など)
・お迎えの際の拝みの手順は、以下が一般的とされています。
別記事:沖縄のお盆・旧盆行事「ナカヌヒー・ナカビ」
別記事:沖縄のお盆・旧盆行事「ウークイ」
ヒラウコー(沖縄の伝統的な線香)
「ヒラウコー(平御香)」とは、沖縄独特の板状・帯状につながった線香のこと。
1枚に6本が連なっており、折って使うこともあるが、基本的には束のまま焚くことが重要。
ヒラウコーがつながっている理由は以下。
1)家族・祖先・子孫の連続性と一体性を象徴
沖縄の先祖祭祀では、「家族」や「門中(親族集団)」をひとつの魂の流れと考えるため、線香が1本1本バラバラであるよりも、束になって一緒に燃えることが重要。
2)霊を迷わせないため
1本1本を別に焚くと、霊が分かれて迷ってしまうという考え方も一部地域に存在する。束ねて焚くことで、確実に霊が来るべき場所に来られるとされている。
3)効率性と風雨対策
沖縄の墓前や拝所は、風が強く湿気も多い。細い線香ではすぐ消えるため、束で燃やすことで火が安定しやすい。
本数による意味
祈りの対象によって、本数を変えることがある。
お仏壇へご先祖様への拝みに用いる本数は「ジュウニフン(十二本)」
ヒヌカン(火の神)など神様へ用いる本数は「ジュウゴフン(十五本)」
一般的な御願行事で家長など家族の代表以外であれば「サンブンウコー(三本御香)」
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