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分家の人々が沖縄県内を忙しく移動する日…沖縄のお盆・旧盆行事「ナカヌヒー(ナカビ)」今年は2025年は9月5日(金)
目次:沖縄のお盆・旧盆行事「ナカヌヒー(ナカビ)」
・沖縄お盆の中日・ナカヌヒーとは
・ナカヌヒーの習慣:お中元
・ナカヌヒーのお供えもの
・ナカヌヒーの拝み方
別記事:沖縄のお盆・旧盆行事「ウンケー」
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ナカヌヒーの習慣:お中元
ナカヌヒー(ナカビ)のお中元の習慣は、日本全国で見られるお中元の習慣とほぼ同じです。本来お中元は郵送するものではなく、挨拶とともに届け先へ持参するものでした。
現在では全国で郵送が一般的となっていますが、ナカヌヒーは仏壇のある家(ムートゥヤー/ムチスク)へ持参するという本来のお中元の習慣を受け継いでいる日といえます。
なお、ナカヌヒーにムートゥヤー(お仏壇のある家・本家)に行くことができない遠方の親戚は、前もって手土産(お中元)を、郵送することもあります。
お中元に持参する手土産は、1000円〜2000円程度の品が一般的。
日持ちのするお菓子や乾物、洗剤などの消耗品が好まれます。
手土産の上に、あの世(グソー)で使用するお金の「ウチカビ」をのせる家もあります。
お中元を渡す際は、まずはお仏壇にお線香を拝してお中元をお供えするのが一般的。
ここで自分の名前や干支を報告し、健康祈願をします。郵送されたお中元は、仏壇のある家(ムートゥヤー/ムチスク)の主人が届いたお中元)を仏壇にお供えし、ご先祖さまに送り主の名前と干支を報告して健康祈願の線香をあげます。
仏壇のある家(ムートゥヤー/ムチスク)はお中元のお返しはしませんが、分家の人々が挨拶にきた際に、冷やしそうめんやお菓子などを出しておもてなしをします。
そこで挨拶がてら、ゆんたく(おしゃべり)をして、ナカヌヒーを過ごします。
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