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“決断”をすれば、全ての出来事に意味を見出せる #10荒川颯<上>【KINGS PLAYERS STORY】
松脇圭志や寺嶋良を見て、「こんなやべえ奴らがいるんだ」と驚いた。
僕は愛知県名古屋市の出身。二つ上の兄・凌矢(岐阜スゥープス所属)がバスケをやっていた影響で、自分も市立黒石小学校3年生の時に同じクラブチームに入った。ドッジボールとバドミントンもやっていて、スポーツが好きだった。中でもバスケには一番ハマり、小学6年生で身長が170cm近くあったら、その頃から進学先の中学校の練習にも参加していた。
市立神沢中学校2年の時、既に今と同じ182cmまで身長が伸びた。まわりより大きくて、運動も何でもできたから、自信だけは異常にあった。「オレ、最強」くらいの感覚だった。ただ、シュートも上手くないし、何か特徴があった訳でもない。ただデカいだけだった。
中学2年で2012年のジュニアオールスター(第25回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会)に選ばれた時は、上には上がいることを知った。愛知県は平岩玄(アルバルク東京)や中村浩陸(同)もいて優勝候補だったけど、ベスト8で茨城県に負けた。初めての全国大会で、自分は何もできなかった。
松脇圭志がいた福岡県が優勝し、寺嶋良(広島ドラゴンフライズ)がいた東京都Aが準優勝。決勝は上の席から観ていて、同じ世代に「こんなにやべえ奴らがいるんだ」と驚いた記憶がある。ただ、チームに戻ったら自分のワンマンチーム。地区大会で、一人で55点を取ったこともある。その後も井の中の蛙だった。
この頃から、得点を取ることが自分のストロングポイントではあったと思う。
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