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“決断”をすれば、全ての出来事に意味を見出せる #10荒川颯<上>【KINGS PLAYERS STORY】
大学では自分がやりたいようにやっていたから、ストレスを抱えているチームメイトはいたと思う。

大学は自由な文化がある拓殖大学に進んだ。もう少しでBリーグが開幕する時期だったから、プロに行くことを見据えて、自由な環境でもっと自立心を磨きたかった。その時に、初めて努力の質を求めに行ったと思う。
2年の時には当時4年の阿部諒さん(佐賀バルーナーズ)や飯田遼さん(川崎ブレイブサンダース)、1年の岡田侑大(島根スサノオマジック)らと秋のリーグ戦で優勝した。同級生には平良彰吾もいた。東京五輪を見据えて動き出していた3×3(3人制)の日本代表にも招集されて、3年の時には松脇や杉本天昇(ファイティングイーグルス名古屋)とアジアカップに出場した。
ある程度の活躍ができていた一方で、大学のチームでは浮いていた。言葉を選ばずに言えば、イキっていた。ほとんど周囲と喋らず、ずっと一人で黙々と練習をしていた。やりたいようにやっていたから、自分に対してストレスを抱えているチームメイトはたくさんいたと思う。
今振り返ると、好き勝手にやっていた小中学校時代にそういう性格が形成されたのだと感じる。シンプルに、プライドが高かった。
我ながら、今とは性格が全然違う。変わるきっかけは、その後のプロキャリアで苦労してきたことがあるのは間違いない。プレーの面以上に、人間的な部分で「このままじゃダメだ」と痛感させられる場面と何度も対峙することになる。
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