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沖縄で迎えた初鳴きの日 新人アナウンサー渡辺マリナ奮闘記
みなさんこんにちは!
新人アナウンサーの渡辺マリナです!(2025年入社)
今回は沖縄テレビに入社してから初鳴きまでをご紹介します!
(※初鳴き=新人アナウンサーが初めてニュースなどを担当し放送デビューすること)
アナウンサーは初鳴きを迎えるまでは基本的にテレビに映ることはないため、何をしているのかはベールに包まれていますよね。今回はその裏側を大公開します!
内定から入社まで
内定が決まってからはいろいろなことをしました!正直沢山遊びもしました!
アナウンサーは幅広い知識が求められるので色々なことを経験しておくのもいつか伝える上で役立ちますし様々な場所に行き、新たな体験をするのもいい勉強になると思います!
ただ、入社してからいきなり全部を習慣づけることは大変だと思ったので、自分でロングブレスや基本的な50音の発声練習、新聞・ニュースのチェックはしていました!
また、入社までに4回ほど会社を訪れる機会があり、同期との顔合わせや先輩方とお話をしたりごはんにいったりしました。
地方局&沖縄ならではの距離の近さで初めて社長とごはんに行ったときは、社長とお話しできるんだ!とビックリしましたΣ(・□・;)
そんなこんなで入社が近づいていき、私が一番大変だったことは…「家探し」です!
ずっと名古屋に居たので「土地勘が全くない」「遠いので内見に行けない」「探し始まるのが遅かった」という3大要因により大失敗し、2か月間マンスリーやホテル生活でした( ノД`)シクシク…
おうち探しについてはまたお話させてください(;^_^A
ついに入社!
入社前日に沖縄に旅立ち、初の沖縄生活&初の一人暮らしスタート!
まさか自分が沖縄で一人暮らしをするなんて、人生何があるか分からないものだな、なんて思いながらも正直バタバタしていて全く実感が湧いていなかったです。スーパーと家を行き来して、荷物を片づけていたらあっという間に時間が過ぎ、入社式の朝!入念に服のシワやほつれをチェックし会社へ!
入社式では社員の皆さんの前で挨拶をして記念写真。
不安と期待で胸がいっぱいでしたが、改めて今日から頑張るぞと決意した日です。
その後は、社外研修+約2週間各部署をまわって研修!
社会人としての基礎や、各部署の仕事について学びました。
テレビ局の仕事というとディレクターやアナウンサー、記者などをイメージされる方が多いと思いますが、実際は沢山の部署が放送を支えています。
そんなこともやっているんだ!と思う仕事の連続で貴重な機会でした。
例えば、電波を送る鉄塔の管理!
そんな事まで!と思いますよね。
鉄塔はいわばテレビの命綱。
裏側で管理してくださっている方がいるから当たり前のようにテレビを見ることができるんです!ありがたいですね<(_ _)>
ほかにも「メディア企画部」という部署では放送の枠を超えて地域の課題解決に取り組んでいて「のぞいてニッポン」の参加や、地域に根差した探究学習を用いた地域活性化プロジェクト「はいさい探究」なども関わっています。
▶「のぞいてニッポン」
今回は紹介しきれませんが番組表作り、イベント企画、機械管理などなど本当に沢山のお仕事があります!
研修を終えるといよいよ部署配属!
ちなみに沖縄テレビにはアナウンス部は無いので、私は報道部所属です!
始めはひたすらスタジオにこもって発声練習。
「声は人なり」を繰り返し練習します。
そして地方局アナウンサーあるあるだと思いますが、沖縄テレビアナウンサーは記者業務もします。そのため、はじめは先輩の取材についていき、取材の流れや原稿の書き方を教えていただきました。
なかなか目の前で市長や沖縄県知事のお話を聞いたりする経験はないので、このお仕事をしていると本当に貴重な経験を沢山させていただいているなと日々感じます。
全国研修スタート!
そして、あっという間に5月!
この時期は、毎年全国からフジテレビ系列の新人アナウンサーが集まり研修を受けます。
同じ夢を追いかけてきた皆と2週間でギュギュっとアナウンサーに必要なスキルを学ぶこの機会は、毎日がとても刺激的で一生忘れないと断言できます。
まずは自己紹介から始まり、基本的な姿勢や呼吸・体の使い方を学び、ナレーションや災害報道・中継・MC・原稿読み・食レポ・スポーツ・フリップ解説など様々なことに挑戦しました!
例えば、、
・「災害報道」災害現場の映像に合わせて実況描写
・万博について6つのフリップから4つ選び、フリップを使って解説。
・模擬番組でそれぞれMC担当、中継担当などを決めて番組を作る!
・軽部アナウンサーにインタビュー などなど…
フジテレビのアナウンサーの先輩方に直接ご指導いただける貴重な機会、アドバイスも的確でこの短期間で大幅に成長できたことを自分でも実感できました。
学ぶだけでなく、全国のアナウンサーと仲を深める機会でもあり、研修終わりにご飯に行ったりアドバイスしあえたこともとってもいい経験でした。今でも他局の同期が出演しているのを見るといい刺激をもらえますし、「見たよ~」って連絡をくれたりするのでとっても嬉しいです(^^♪
研修は続く!そして初鳴きまで…
全国研修を終えたら、ついに初鳴きに向けて本格的始動!…の前に、
次は、フジテレビ系列の九州・沖縄の全部署の新人で合同研修!
放送作家の先生から今のテレビについてや、企画書の書き方について学び、グループごとに番組を企画して発表しました。
この頃には少しずつ別部署の同期と会う時間が減っていたので、久しぶりに2日間まるまる同期と過ごすことができて嬉しかったのを覚えています。
九州の研修から帰ると…いよいよ初鳴き間近!
私は、お昼のニュースを担当します。先輩について練習~録画を繰り返し、先輩と一緒にチェック!発声練習も繰り返し行います。
お昼のニュースは基本ストレートニュース3本と天気予報という構成。
尺が決まっているため、喋り途中で切れることが無いように、時間を確認しながら読まないといけないのですが、初めの頃は時計を見ながら読むことも全くできませんでした。
私の課題は、
・息が続かない
・読むのに必死で、変な所で文を切ってしまう
・サ行・タ行・ラ行
そこで、指3本分開けて腹式呼吸でお腹から「あー」を15秒・20秒と伸ばしていく練習や、早口言葉を一気に一息で読み切る練習など息が長く続くよう練習し、滑舌を鍛えるためテキストを反復、読む前に一度原稿を黙読、わからない単語などは調べてメモなどを繰り返しました。
このコラムが公開されている頃には、よくなっていると思います(笑)!
また、沖縄は独自の文化・伝統があり、聞きなれない名前や地名には大大大苦戦しました。
例えば、
阿波根・喜屋武・瑞慶覧・安慶名→あはごん・きゃん・ずけらん・あげな
安謝・銘苅・城間→あじゃ・めかる・ぐすくま
初めて目にしたときはどうしたものかと頭をかかえ、ルビをふることに必死でした。
今でもまだまだ知らない言葉に出会うので、そのたびに学んでいます。
アナウンサー渡辺マリナ、いよいよ初鳴き!
そしていよいよ初鳴きの日が!
前日にデビュー可能か判断されるテストがあったので、それに合格できたことが少し自信になり、これまで練習してきた自分を信じて、平常心でいようと心がけていました。
読みの練習をしたりしているうちに気づけば本番!
正直緊張する余裕もなく気づけば終わっていて、録画された放送を確認して初めて、本当に放送されたんだと実感が湧きました。
同期の記者が書いた原稿を読むことができ、PD(プログラミングディレクター)も同期だったこともとてもいい思い出です。
ありがたいことに他部署の方含め多くの方が応援に駆けつけて下さり、スタジオから出ておめでとうと声をかけていただいたときはやっとほんの少し自分も力になれたのかなと嬉しい気持ちになりました。
初鳴きから3か月ほどたった今、コラムを書きながら改めてアナウンサーになれた幸せをかみしめています。
応援してくださる方々、支えてくださる社員の皆さんへの感謝の気持ちを忘れることなく、沖縄の"今"を正しく伝えられるようにこれからも精進してまいります!
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