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波を作れても、うねりにならない。キングスが一度もリードを奪えず連勝ストップ…要所での「オフェンス停滞」を打破する鍵は?
アウェー秋田戦へ、小野寺主将「チームで打開したい」

ズレを作るためには、ピックプレー(スクリーンでディフェンダーの進路を塞ぐこと)以外にもオフボールスクリーンやカッティング、ビッグマンにパスしてそのままハンドオフでボールをもらいに行くゲットアクションなど様々な方法がある。
A東京との2戦目では、追い上げられた第4Q中盤、ミスマッチが起きたアルマが相手ディフェンダーを背にしながら縦に切れ込んだ瞬間に松脇圭志がパスを入れてレイアップシュートを決めた場面があった。直後の攻撃でもオフボールでアルマにスクリーンをかけたカークがスリップしてリング方向へ飛び込み、ローからフリーでパスを受けてダンクシュートを決めた。
いずれも人の動きに引っ張られるようにボールが動き、イージースコアを演出していた。この試合の後の記者会見、桶谷HCは「ボールムーブメントをしないでタフショットを打つ時間帯も多かった」と語った一方で、「いいスリップが二回くらいありました。ボールが回らなかった時にああいうプレーができたらいいなと思います」と振り返っていた。
10月18、19の両日には、高いプレッシャー強度で昨季の平均スティール数がリーグ最多だった秋田ノーザンハピネッツとアウェーで対戦する。古巣との対戦となる小野寺は「秋田はディフェンスが強いチームなので、そこをどう打開するか。個で打開するのではなくて、チームでしっかり打開して、いいバスケットができればと思っています」と見通した。
次節で不安定なオフェンスを立て直すことができるか。注目だ。
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