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ベトナム料理と西表島産マンゴージュースで味わう特別な旅時間。「nanasicaphe(ナナシカフェ)」(西表島)
石垣島から高速船で約50分、手付かずの大自然が残る西表島は、いつ訪れても冒険気分が味わえる魅力的な島です。
西表島の西部地区に位置する山と海に囲まれた静かな集落にある、アジア料理やドリンクを提供する小さな隠れ家的カフェ、「nanasicaphe(ナナシカフェ)」を紹介します。
目次
北海道から西表島への移住
弾けるような笑顔が印象的な「nanasicaphe(ナナシカフェ)」店主の江袋 由賀さんは、北海道出身で、札幌のベトナム料理店で働いていました。そのことがきっかけで、ベトナム料理が好きになり、興味を持つようになったと話します。
江袋さんは、旅行で訪れた西表島に魅了され、そのまま島に住むことにしたそう。
「ここでベトナム料理を食べたらおいしいだろうな」という想いから、白浜の海が見える集落に、小さなお店を開きました。
異世界を感じさせる「nanasicaphe(ナナシカフェ)」の色鮮やかな空間
自然豊かな静かな集落内にひっそりと佇むお店のドアを開けると、突然異世界に迷い込んでしまったかのようなビビッドなカラーの店内に出迎えられ、不思議な感覚に心が踊ります。
ソファ席とテーブル席、窓際に設置された小さなカウンター席があり、窓の外には緑が広がります。
店内には本棚があり、好きな本を眺めながらゆったりとくつろげる雰囲気に包まれています。
米粉を使ったベトナム風お好み焼き「バインセオ」
米粉、ターメリック、ココナッツミルクをミックスした生地に、もやしとエビの具を挟んで焼き上げたべトナム風のお好み焼きは、オーナーの江袋さんが一番好きなベトナム料理だそうです。
サクッと香ばしく焼きあがった生地にシャキシャキした食感のもやしとエビが包まれたバインセオは、軽い食べごたえでありながら満足感もあるオススメの一皿です。
ソースは、江袋さんが「ヌクチャム」を目指して手作りしているのだとか。
「ヌクチャム」は、ベースの魚醤(ヌクマム)に、砂糖やライム、ニンニク、唐辛子などを加えた、ベトナムの万能つけダレです。
この他、ベトナムのライスヌードルスープ「フォー」や、ライスヌードル(そうめん風)「ピリ辛トマトブン」、照り焼きチキンとなますなどをバゲットに挟んだベトナム風サンドイッチの「バインミー」なども提供されています。
「nanasicaphe(ナナシカフェ)」特製のベトナムの生春巻き
エビや豚肉、レタス、にんじん、大根などのフレッシュなカット野菜がライスペーパーで巻かれたベトナムの生春巻きは、野菜のシャキっとした食感と濃厚なピーナッツソースの相性が抜群の一皿。
前菜としても、小腹がすいたときにいただくおやつにもぴったりです。
「nanasicaphe(ナナシカフェ)」で西表島産のドリンクやデザートを楽しもう
西表島アナナス農園のマンゴーをふんだんに使用したフレッシュなマンゴージュースは、丸ごとマンゴーを食べているような贅沢な味わいのフルーツジュースです。
マンゴージュースは、コンデンスミルク入りのベトナム式スムージーのSinh To(シントー)としても注文できます。
他にもドリンクメニューには、ざくろジュースや自家製ジンジャエールの他、チャイやハス茶、月桃茶、ハーブティー、ドリップコーヒー、ベトナムコーヒーなども楽しめます。
コンデンスミルク入りのベトナムコーヒーは、見た目もかわいいドリッパーと共にサーブされます。ドリップされるまでの時間も、ゆったりとくつろぎながら、西表島の旅時間を楽しむ特別感を演出してくれるドリンクです。
コンデンスミルクの甘さがほどよいココナッツミルクとクラッシュアイスのベトナム定番のデザート「チェー」には、「マンゴー」と「緑豆と白玉」の2種類があります。「緑豆と白玉」のチェーは、温かいものに作り変えることもできます。
豆乳をトロッと固めた台湾のデザート「豆花」や、かき氷もおすすめです。
別世界に到着したような特別な気分を「nanasicaphe(ナナシカフェ)」で
深い緑に囲まれた「nanasicaphe(ナナシカフェ)」の手前には、白浜の海が広がっています。
晴れた日には太陽の光がキラキラと海面を照らし、お店の階段を木漏れ日が踊ります。雨の日は、入江の奥に見える緑の山並みに霧がかかり、すべてをしっとりと包みこみます。
そんな白浜の集落に入る手前には、集落をつなぐトンネルがあります。不思議と、いつもそのトンネルを抜けるたび、別世界に到着したような特別な気分になります。
西表島の旅の目的地は、白浜の集落と「nanasicaphe(ナナシカフェ)」を目指してはいかがでしょう。
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