「まごころなかったかも…」具志堅用高がマスターになる！？毎日飲む大好物に舌鼓【ぐしけんさん】

沖縄のレジェンド・具志堅用高さんが、まだ知らない沖縄の魅力を再発見する『ぐしけんさん』。今回は、コーヒーをこよなく愛するぐしけんさんが、アシスタントの與那嶺望さんと一緒に、那覇市と糸満市のこだわりのコーヒー専門店を巡ります。プロが淹れる絶品コーヒーはもちろん、自宅でできる美味しい淹れ方のコツまで学んじゃいますよ！

ぐしけんさん、海外を感じる

「ぐしけんさん、よくコーヒー飲まれてるじゃないですか？」と與那嶺さん。
「私は毎日2杯飲む」と答えるぐしけんさん。実は與那嶺さんも大のコーヒー好き。
ということで、今回は「美味しいコーヒーを飲もう！」という企画。

2人がやってきたのは、那覇市の浮島通り。この辺りに、なんと朝の7時からオープンしているお店があるとのこと。
お店の名前は「ジグザグズ オポチュニティ ショップ」。なんだか不思議な名前ですよね。

店内に入ると、コーヒーのいい香りと焼き立てスイーツの甘い香りがふわり。出迎えてくれたのは、はるかさんと飛鳥さん。以前同じコーヒーショップで働いていて、意気投合してこのカフェを始めたんだそうです。

気になる店名の由来を聞いてみると、はるかさんがニュージーランドに住んでいた時に図書館で読んだ本の中に「ジグザグ」という言葉を見つけたのがきっかけ。「え、ジグザグって日本語じゃないんだ！」と衝撃を受け、「世界の人が分かる言葉っていいね」ということで店名に採用。2人だから「s」をつけて「ジグザグズ」になったんだって。素敵ですよね！

ぐしけんさん史上いちばん濃い！

こちらのメニューは、2人が住んでいたニュージーランドでよく飲まれているものが中心。見た目もなんだか海外っぽくて、沖縄ではなかなか見かけないラインナップです。

ぐしけんさんへのおすすめは「ロングブラック」。一般的なアメリカーノより少しお湯の量が少なく、濃い目のコーヒーだそう。そして與那嶺さんには、ラテアートが可愛い「カフェラテ」をおすすめしてもらいました。

まずはぐしけんさんがロングブラックを一口。
「ああ、美味しいね。この、こう、弱いこう苦みがいいね」と味わっていると、だんだん表情が変わってきます。

「今まで飲んだコーヒーの中で1番濃い！」「濃いけどなんかすっと喉通るんですよね」と大絶賛！エスプレッソのコクはしっかりあるのに、苦みがまろやかで飲みやすいのが特徴なんだとか。この不思議な感覚、ぜひ味わってみたい！

與那嶺さんもカフェラテを飲んで「あ、美味しい！」。最初に苦みがふわっと来て、その後にミルクのまろやかさが追いかけてくる、ふんわりとした口当たりがたまらない一杯です。

ぐしけんさん公認！コーヒーの“ベストフレンド”が登場

美味しいコーヒーのお供には、やっぱりスイーツ！
お店自慢のチョコチップクッキーをいただくと、ぐしけんさんは「何これ？美味しいよ！」と目を丸くします。

このクッキー、キビ島の優しい甘さのチョコチップに、なんと塩がかかっているんです。このしょっぱさが絶妙なアクセントになっていて、コーヒーとの相性は抜群！

ぐしけんさんも「これすごい友達だね、これ。話せないよな（？）」と独特の表現で大絶賛。まさにコーヒーの「ベストフレンド！仲良し！」
朝7時からオープンしているので、仕事前の一杯にもぴったりですね。

ぐしけんさん、コーヒーの奥深さを知る

続いて2人がやってきたのは糸満市。建物の2階にある「カフェ モンドア」です。

木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気の店内で、店主の生駒巧さんが出迎えてくれました。

店名の「モンドア」は、イタリア語で世界を意味する「モンド」と「ドア」を組み合わせた造語で、「世界の扉を開ける」という意味が込められているそう。普段飲んでいるコーヒーとの違いを感じてもらったり、コーヒーを好きになるきっかけを作りたい、という生駒さんの熱い想いが伝わってきます。

こちらでは、9年間使い続けたブレンドを最近リニューアルしたばかり。より飲みやすく、コーヒーの果実味や甘みを味わえるようになったという新しい「モンドアブレンド」をいただきながら、自宅でも美味しく淹れるコツを教えてもらうことに！

自宅で美味しいコーヒーを淹れるなら、ペーパードリップがおすすめ。
生駒さんが使うのは、お湯がバランスよく落ちていく円錐形のドリッパー。そして、「できれば1家に1台」と力説するのが、コーヒー豆を挽く「ミル」です。

「コーヒーって、粉にした瞬間から味がどんどんどんどん変化していくので、淹れる直前に挽くのが1番ベスト」とのこと。
これにはぐしけんさんも「これめんどくさいんだよな…」と本音がポロリ。でも、その一手間が美味しさの秘訣なんですね。

淹れる時の最大のポイントは、最初にお湯を少しだけ注いで30秒ほど待つ「蒸らし」。これをすることで、コーヒーの成分がしっかり引き出されるんだとか。

生駒さんが淹れてくれた新しいブレンドは、香りからして甘さが感じられるほど。すっきりしていて果実味もあり、本当に飲みやすい！生駒さんいわく、砂糖は入れずに、お店のデザートと組み合わせる「ペアリング」で楽しむのがおすすめだそうです。

ぐしけんさん、震える手でドリップに初挑戦！

「ぐしけんさんも入れてみませんか？」という與那嶺さんの提案で、なんとぐしけんさんがペーパードリップに挑戦することに！

生駒さんから「真ん中にゆっくり」「500円玉を描くように」とアドバイスを受けながら、お湯を注いでいきます。しかし、ゆっくり均等に注ぐのが難しく、「手が震えたね」とぐしけんさん。その姿はまるで喫茶店のマスターのよう？「マスターって言ってくれる？」なんてお茶目な一面も見せてくれました。

ぐしけんさんがつくったコーヒーのお味は…？

緊張のドリップを終え、ぐしけんさんが淹れたコーヒーを生駒さんが試飲します。ダメならダメってはっきり言ってくださいね、と念を押すぐしけんさん。

一口飲んだ生駒さんの口から出た言葉は…「いや、美味しいですよ」。
これにはぐしけんさんも「やった！」とガッツポーズ！

生駒さんは「お料理と一緒で、コーヒーも気持ちがこもってれば美味しいコーヒーができると思います」と優しくフォロー。すると、ぐしけんさんから衝撃の一言が。
「真心か…。なかった、今まで。もう適当なんだよ」
まさかのカミングアウトに店内は爆笑に包まれました。

プロが淹れるこだわりの一杯から、自宅でできる美味しい淹れ方のコツまで、コーヒーの魅力が満載だった今回の旅。少しの手間とまごころを込めて、あなたも最高の一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか？