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OKITIVE編集部

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2026年 沖縄の旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

沖縄の伝統的な家庭において、仏壇は重要な意味を持ちます。特に「仏壇持ち家」と呼ばれる家は、代々家族の信仰と伝統を守り継いできた大切な存在です。一般的に長男が住む家に仏壇が置かれ、その家の女性(ウフヤーアンマー)が年中行事を取り仕切る重要な役割を担います。

筆者は、仏壇持ち家で生まれ育ち、結婚後も同じく仏壇持ち家に嫁いでいます。このコラムでは、幼少期から体験してきた沖縄独自の伝統行事について、現代の視点を交えながら紹介していきます。今回のテーマは「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」です。

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

目次

沖縄の「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」とは?

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

沖縄の旧暦文化では、毎月旧暦の1日(チィタチ)と15日(ジュウグニチ) が、家庭の基本的な拝みの日としてとても重要です。
これは沖縄の年中行事の「軸」になる習慣で、ヒヌカン(火の神様)とトートーメー(仏壇・ご先祖様)へ定期的に感謝と祈りを捧げるものです。
新月にあたる旧暦1日が「チィタチの拝み」・満月にあたる旧暦15日が「ジュウグニチの拝み」です。

沖縄では家を守護するパーソナルな神様であるヒヌカン(火の神)は、“神の住民票”
があると言われていて、例えば、その家に赤ちゃんが生まれた場合、まずはヒヌカンに出産の報告をします。また、拝所や仏壇、お墓など、いろいろな拝願をするときも、最初にヒヌカンにを拝み、挨拶をします。ヒヌカンは「お通し所」とも呼ばれており、拝みをする目的地が遠くて行けない場合には、他の場所から拝願をして願いことを「お通し」する役割も担っていると言います。ヒヌカン(火の神)の歴史は古く、琉球時代から続いてきたと言われており、もともとは台所にあった“かまど”を大切にして祀っていたものが、現在では、台所に陶製の香炉、水、塩、花木を供える形が一般的になっています。

ヒヌカンを管理するのは一家の主婦なので、旧暦の1日(チィタチ)と15日(ジュウグニチ)にヒヌカン(火の神)に向かい、家庭での悩み事や不安、家族の嬉しい出来事を報告して共有し、それぞれの家庭でヒヌカン(火の神)との絆を深めています。
旧暦1日は新月、15日は満月にあたるため、月の満ち欠けに合わせて「祈願」と「感謝」

旧暦1日(チィタチ)の意味

• 新月の始まりの日
• これから1ヶ月、家族が無事に健康で過ごせますようにと祈願する日
• 「新しいスタート」の清らかな気持ちで拝む

旧暦15日(ジュウグニチ)の意味

• 満月の日
• 旧暦1日に祈ったことが無事に届き、半月を平和に過ごせたことへの感謝を伝える日
• 「月が満ちるように、家も豊かで満ち足りた暮らしになりますように」という願いも込められる
※多くの家庭では、この2日だけ特別に丁寧に拝み、普段は簡易的に手を合わせる人もいます。

2026年の「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

それでは2026年(令和8年)の一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)は、何時なのでしょうか?沖縄では新暦のカレンダーに旧暦行事が書かれていることもメジャーですが、食料品を購入するスーパーでもヒヌカン(火の神)に祀る食料品や草木を購入る目安として、旧暦に関する表記が出ている所もあります。

日常的に主婦が祀っている身近な神様であるヒヌカンの一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)が、沖縄の文化として根付いている印象的な光景です。

2026年旧暦の毎月の1日・15日早見表

2026年2月
新暦 2月17日
旧暦 1月1日(旧正月)

2026年3月
新暦 3月3日 3月19日
旧暦 1月15日 2月1日

2026年4月
新暦 4月2日 4月17日
旧暦 2月15日 3月1日

2026年5月
新暦 5月1日 5月17日 5月31日
旧暦 3月15日 4月1日 4月15日

2026年6月
新暦 6月15日 6月29日
旧暦 5月1日 5月15日

2026年7月
新暦 7月14日 7月28日
旧暦 6月1日 6月15日

2026年8月
新暦 8月13日 8月27日
旧暦 7月1日 7月15日

2026年9月
新暦 9月11日 9月25日
旧暦 8月1日 8月15日

2026年10月
新暦 10月11日 10月25日
旧暦 9月1日  9月15日

2026年11月
新暦 11月9日 11月23日
旧暦 10月1日 10月15日

2026年12月
新暦 12月9日 12月23日
旧暦 11月1日 11月15日

2027年1月
新暦 1月8日 1月22日
旧暦 12月1日 12月15日

2027年2月
新暦 2月7日 1月21日
旧暦 1月1日(旧正月) 1月15日

「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」に必要な御願セット

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

基本のお供え物(ヒヌカン&仏壇共通の目安)

• 白ウブク(白ご飯) → ヒヌカンに3膳、仏壇に2膳(または左右対)
• ミジティ(お水) → 新しいものに取り替え
• ウサク(お酒)
• マース(お塩) → 特にヒヌカンへ
• 供え葉(チャーギやクロトンなど、魔除けの葉)
• お花(あれば)
 ※日ごろは白ウブク1膳で済ませる家庭が多いですが、1日・15日は3膳にするのが一般的です。

お線香の本数(目安)
• 沖縄のヒラウコー(平御香):2枚半(タヒラ半)
• 日本線香:15本
• ヒヌカンへ先に拝み、その後仏壇へという順番が基本

「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」のグイス(拝み方)

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

拝み言葉の簡単な例(自由にアレンジOK!)
「ヒヌカンガナシー(火のの神様)、今日も家族が元気で過ごせています。ありがとうございます。これからも見守ってください。ウートゥーシー(お願いします)。」
沖縄ではこの毎月の1日・15日の拝みが、旧正月・旧盆・シーミーなどの大きな行事の基盤になっているとも言えます。

我が家の「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」の思い出

2026年「一日・十五日(チータチ・ジュウグニチ)」はいつ?何をすべき?旧暦行事における家庭における「拝み」の基礎「一日・十五日」

我が家は幼少期から生家(実家)が農連市場(現・のうれんプラザ)近隣で、お菓子問屋を営んでいたこともあり、とても朝の早い家でした。

当時、うふやーあんまーだった祖母は3時に起きて着物などの支度をしながら、コンロにやかんを火にかけてヒヌカン(火の神)や仏壇(トートーメー)にうさぎる(沖縄で御願の際のお供え物を「ウサギムン」と呼びます)ウチャトォー用(お供え用のお茶)を淹れるためのお湯を沸かします。
お湯が沸いたらお茶を入れて、まず先にヒヌカンにお茶をあげて毎日、お水を変えることが日常的に行われていました。

ヒヌカンさんや仏壇に朝の挨拶をして、家族の健康と安泰を願うことは沖縄の旧暦行事をつかさどるウフヤーアンマーにとって大事な役割であり。日常でもあります。そして祖母は「ヒヌカンさんの前では愚痴を言ってはいけないよ」と話していました。

ヒヌカン(火の神)は一家の出来事を帳簿に書いており、旧暦12月24日のウガンブドッチ(ヒヌカンの昇天)では、家族の出来事を天の神様に報告すると言われているので、なるべく家族の良いことを話すようにという意味合いも込められていたでしょう。

台所は家庭の中心であり、家族が集い悲喜こもごもが繰り広げられる場所だからこそ、一日・十五日にはヒヌカン(火の神)に、「健康祈願と感謝」を伝えることは、家族全員が元気に過ごしていくための「精神的支柱」も兼ねたお祈りだったような気がしています。

さて、今年も沖縄が最も寒いムーチービーサを迎えて、体調を崩しやすい気温の日が続いていますが、旧暦一日・十五日の拝みで家族全員の健康祈願をして、暖かい春を待ちたいですね。

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