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FC琉球全力応援企画!沖縄のサッカーを盛り上げ、子どもたちに夢を―千葉和彦選手インタビュー
長年にわたりJ1の舞台でプレーし、豊富な経験を積んできた千葉和彦選手(40)。
守備から攻撃へのつなぎ役としてのプレーはもちろん、ピッチ外でもチームや地域に良い影響をもたらしている。自身の強みを活かせるサッカーへの共感、そして子どもたちに「プロ」を身近に感じてもらいたいという思いが、加入を決断した大きな理由だという。千葉選手が見据えるFC琉球と沖縄の未来について話を聞いた。
目次
琉球の熱意が心を動かした
―琉球で戦うことを選んだ理由を教えてください。
最初に声をかけていただいたのが琉球でした。前所属(新潟)との契約満了がリリースされる前からオファーをいただいていて。プレー面はもちろん、それ以外の部分でも「僕の経験やパーソナリティをチームに還元してほしい」という熱意を伝えていただきました。
これまで琉球のサッカーを深く追っていたわけではありませんでしたが、お話をいただいてから試合を見るようになり、自分のストロングポイントが活かせるイメージが鮮明に湧いたことが、入団の決め手となりました。
琉球のスタイルにフィットする“つなぎ役”
――千葉選手のストロングポイントは?
守備から攻撃へと移行する際の「つなぎ役」としての役割ですね。琉球はボールを大事にするスタイルを掲げているので、そういったチームの特徴の中で自分の強みが最大限に発揮できると考えています。
――千葉選手の加入によって、チームの雰囲気がとても明るくなったと聞きました。
特に意識していることはないんです。いかに自分が楽しく過ごすかですね。でも、それは自分勝手ということではなく、周りを喜ばせる、笑顔にさせるというのが自分自身の喜びであると考えられるようになってから、自然と今のスタイルになっていきました。
――ご自身の存在で、チームの雰囲気に貢献できているのはどう感じていますか。
嬉しいと同時に、まずはプロとしてピッチで反映しなければいけないし、結果を出さなければなりません。チームの雰囲気づくりは勝つための一つの要素でしかなく、選手である以上、ピッチでの勝利に結びつけることが最も重要だと思っています。
子どもたちに夢を―沖縄で果たしたい使命
―新体制発表会では、“子どもたちに夢を与えたい”という話もされていました。
入団前に川崎社長から、「沖縄では、バスケットボール、高校野球に次いでサッカーは3番目くらいだ」というお話を伺いました。スポーツが人気というのはもちろん素晴らしいことだし、地元にプロのチームがあることがすごく羨ましくて。僕が小さい頃、地元にサッカーチームがなかったので。沖縄は離島も多く、スタジアムへ観戦に行くのが難しい子どもたちがいるというのも理解しています。それでも、少し足を伸ばせばプロを感じられるという環境に意味があると思っていて。
自分自身、子どもの頃に初めてサインをもらった選手とか、初めて声をかけてもらった選手、一緒にボールを蹴った選手というのは今でも覚えています。そういった体験を沖縄の子どもたちにも還元し、沖縄全体でサッカー熱を盛り上げていく、始まりの年にしたいと思っています。すぐにはできなくても、地道に裾野を広げていって、その先に新しいスタジアムの計画もありますし、機運を高めていくような始まりに貢献したいと思います。
――練習場に遊びに来る子どもたちとの触れ合いも話題になっていますね。
最初は緊張して怪訝な顔をしていた子も、こちらが心を開けば自然と笑顔になってくれます。触れ合いを通じて、サッカーを好きになってくれる子どもたちが増えたらこれほど嬉しいことはありません。
個の成長が、琉球の未来を押し上げる
―琉球のチームの雰囲気については、どう見ていますか。
本当にいい後輩ばかりですね。もっと煙たがられるかなと思っていましたけど、ボケたらしっかり突っ込んでくれる人もいますし(笑)。チームとして上を目指すことはもちろんですが、後輩たちにとってここが終着点ではなく、個人としても上がっていく気概が大切で。そういう選手が何人いるかで、チーム力は大きく変わってくると思います。
――沖縄の気候や暮らしはいかがですか。
最高ですね。昨シーズンまで在籍していた新潟はこの時期全然晴れなかったので、太陽が出るだけで気持ちが明るくなります。雪のない環境で、暖かくて、ピッチの上でサッカーができるというのは、それだけで嬉しいし体が喜んでいます。
家族も一緒に来るので、家族にとってもいい経験になればと思っています。独特の文化もありますし、自分自身も学びながら、触れながら、大切な思い出ができるような沖縄生活にしたいですね。
――今シーズンの目標を教えてください。
26-27シーズンでの昇格を見据えながら、まずは今シーズン、ハーフシーズンでしっかり勝ち切ることを目標にしています。J2のチームがいる中で、J2で戦っているという意識を持って、一番を獲りにいきたいです。
僕は沖縄のバスケットボールや高校野球をリスペクトしています。先日、実際に沖縄アリーナでバスケットボールを観戦しましたが、とても素晴らしい雰囲気で、“これはみんな来るよね”と感じました。サッカーもそこに追いついていきたい。バスケットボールもあるし、サッカーもあるというような2大スポーツになれるようにしたいです。
いつか、“あの年があったから、今ここまで来た”と言える日が来ると信じています。沖縄のサッカーが発展していくための、新たな一歩を踏み出す年にしたいです。
インタビュー:山城志穂(沖縄テレビ報道部記者)
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