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OKITIVE編集部

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みかんの皮が、世界の農業を救う? 沖縄発スタートアップ「EF Polymer」の挑戦

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組
『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』(沖縄テレビ 毎週土曜午前11時20分放送)。

今回のゲストは、EF Polymer株式会社 取締役・下地邦拓さん。
「科学の力で地球規模の課題を解決し、農家と社会を救う」
そんな力強いメッセージを掲げる企業とは。

捨てられていたはずの果物の皮が、干ばつを和らげる素材に生まれ変わる。
にわかには信じがたいこの技術は、沖縄発のスタートアップによって現実になりつつある。

番組進行はタレントEMIKAさん(画像左)と沖縄テレビ稲嶺羊輔アナウンサー(画像右)

目次

廃棄物から生まれた「世界初」の素材

EF Polymerが手がけるのは、100%自然由来の「超吸水性ポリマー」だ。
みかんやバナナの残渣、これまで燃やされてきた廃棄物を乾燥・加工し、水を吸い込む素材へと変える。
「世界でもまだ唯一、我々だけが完全有機のポリマーを作れている」と下地さん。
土壌に混ぜることで保水力が高まり、農作物への水の使用量が減る。
さらに肥料も一緒に土中に留め置けるため、肥料の使用量削減にもつながる。
干ばつ・肥料価格高騰・土壌汚染という「三重苦」を、1つの素材でまとめて解決しようというのがこの技術の根幹だ。

沖縄の農家で、すでに変化が起きていた

沖縄を代表する作物、サトウキビとパイナップルでの実証も進んでいる。
サトウキビは乾燥すると葉がくるくると巻いてしまい、光合成ができなくなる「ロール現象」が課題だが、ポリマーを使った圃場では、草丈が伸び、糖度も上がったという。
パイナップル(ゴールドバレル)では、通常2〜3年かかる収穫までの期間が短縮されたうえ、甘さも変わらなかったと喜ばれたと下地さんは話す。
「華やかに見えるスタートアップ業界でも、やっていることは現場で農家さんに寄り添うことだ」
その言葉には、地に足のついた姿勢がにじんでいた。

農業だけじゃない。化粧水、フェイスパック、簡易トイレまで

番組内でEMINAさんが実際に手に触れて驚いていたのが、EFポリマーを配合した化粧水だ。
サラサラした水にポリマーが加わると、ほんのりとろみが出る。
増粘剤として化粧品に使われている化学ポリマーの代替を目指した研究中のプロダクトだという。
さらにフェイスパック、そして意外にも簡易トイレ。
特に災害時の簡易トイレは、使用後の環境負荷が課題となるが、有機ポリマーであれば土に還るという新たな価値を生む。

世界市場へ——戦い方は「連携」

現在の販売は、インドが最多で、次いで日本、そしてヨーロッパ・アメリカと続く。
中でもヨーロッパでは2028年を目処に農地での化学ポリマー使用を制限する動きが進んでいる。
既存の大手農業資材メーカーが事業モデルの転換を迫られるなか、EF Polymerはすでにその基準をクリアしている。
「競合と戦うのではなく、連携して販路を広げる」下地さんの描く戦略だ。
大企業の販売網を「巨人の肩」として借り、スタートアップならではのスピードと小回りで技術を磨き上げていくと語る

「沖縄から世界へ」を体現する挑戦

もともとOISTの学長室で地域連携や外部資金調達を担当していた下地さん
スタートアップに飛び込んだ理由はシンプルだ。
「農業は食。食べなければ生きていけない。だから市場は世界だと感じた」

世界規模の課題に、沖縄から向き合う。
下地さんの詳しい話は、番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』で。
毎週土曜 午前11:20~11:45 沖縄テレビにて放送中

毎週土曜午前11時20分放送(沖縄テレビ)「OKINAWA BUSINESS FRONTLINE(オキナワ ビジネス フロントライン)」

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』。沖縄を舞台に、県内の有名企業や注目企業のキーマンがスタジオに出演。ここでしか聞けない経営の裏側や戦略など、トークと取材映像を交えて分かりやすく伝える。
過去の放送もご覧いただけます。

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