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OKITIVE編集部

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なぜビッグワンは選ばれ続けるのか 年商80億円の強さの秘密

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組
『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』(沖縄テレビ 毎週土曜午前11時20分放送)。

今週のゲストは、株式会社ビッグワンの常務取締役・大城智史さんと、メディア担当で社内タレントのいしみね店長

「宝の山で見つけたいいものをおもしろく売る」—。
沖縄県民の生活に欠かせないディスカウントショップ「ビッグワン」。
1981年に沖縄初のディスカウントショップとして創業して以来、45年以上にわたって県民に愛され続けている。
近年、大型ディスカウント店が次々と県内にオープンする中、なぜビッグワンは選ばれ続けるのか。
その秘密は「良い品をいつも安く」というモットーを支える、独自の仕入れと販売戦略にあった。

年商およそ80億円を誇る企業の強さの源泉を掘り下げる。

番組進行はタレントEMIKAさん(画像左)と沖縄テレビ稲嶺羊輔アナウンサー(画像右)

目次

「商品がしゃべらないから」ビッグワン流、テレビCMへのこだわり

ビッグワンならではの強みは何か。
その問いに大城常務が挙げたのは、テレビCMを活用した販売戦略だ。
「チラシに商品を載せても、商品ってしゃべらないもんですから。自分がいいよっていうアピールもできない。それをテレビCMでやることによって、いしみね店長が商品の代わりにしゃべってくれるんです」

おなじみの顔であるいしみね店長は、CM出演時に「分かりやすい言葉」で表現することを心がけているという。例えば「クローゼット」ではなく「タンスとか、押入れとかに入れときなさい」と、普段使っている言葉に言い換える。その親しみやすさが、商品の魅力をストレートに伝える。
これまでに撮影したCMは、なんと700本以上。
多い日には1日に5、6本撮影することもあり、最後まで高いテンションを維持するのは「ヘトヘトですよ」と笑う。

年間1/3は中国へ。常務自らが歩いて探す「おもしろい」商品

CMで取り上げる商品、そして店内に並ぶユニークな商品の数々。その選定基準は至ってシンプルだ。
「おもしろいが一番ですね。『こんなのほしかった』というのが二番目に来ます」と大城常務は語る。

驚くべきことに、CMで紹介される商品の8割は、大城常務自らが買い付けている。
中国や国内の展示会に足を運び、一日24キロも歩きながら商品の山から「宝」を探し出すのだ。
大城常務の目利きは、車のエアコン吹き出し口に取り付ける扇風機など、他社が見つけきれないような商品を在庫の山から発掘する。
多いときには年に4ヶ月、実に1年の3分の1を中国で過ごすという。
社内では「出張」ではなく「中国に帰った」と言われるほどだ。

型崩れしない帽子洗濯フレーム!ヒット商品の裏にある失敗談

大城常務の「目利き」が生んだヒット商品の一つが「キャップウォッシャー」。洗濯機で洗うと型崩れしやすいキャップを、プラスチックのフレームに固定してそのまま洗えるという優れものだ。

スタジオでいしみね店長が実演すると、その便利さにMC陣も「買います!」と即決。
もちろん、成功ばかりではない。女性向けのレインブーツを「完全防水で」と発注したところ、なぜか水が入ってくる商品が出来上がってしまった失敗談も。
しかし、そこはビッグワン。店頭に並ばなかったわけではなく、「訳あり商品」として顧客に事情を説明し、納得してもらった上で安く販売したという。

売れ行きを左右する「角度」とは?CMと連動した売り場の秘密

宝探しのようなワクワク感があるビッグワンの店内。
その魅力は、POPと陳列への強いこだわりによって生み出されている。
「陳列の仕方で商品って売れ方が全然違うもんですから」と大城常務は言う。
ビッグワンには商品を売るための「角度」が存在するという。
当初は2人だった販促部隊は、今や各店舗に1人ずつ配置されるまでに。今ではスタッフ全員が、その「売れる角度」を理解している。

さらに、CMと売り場は完全に連動。
CM撮影と同時にPOPやボードが作られ、放映日には完璧な売り場が完成している。
CMを見て来店した客をスムーズに案内できる仕組みだ。

「いしみね店長」の後継者は?属人化の課題と未来へのビジョン

番組では、大城常務の目利きやいしみね店長のキャラクターといった「属人化」がビジネスモデルの課題になりうるのではないか、という鋭い質問も飛び出した。

これに対し、すでに後継者育成に着手していると明かす。いしみね店長は若い世代をCMに起用し始めており、大城常務も目利きのセンスを持つ若手社員を中国の買い付けに同行させ、「自分の代わりをやってくれ」と直接伝えているという。
一方で、今後の課題として「SNSの弱さ」を挙げる。
テレビCMで大きな存在感を示す一方、YouTubeでの商品紹介はうまくいかなかった経験があり、SNSの難しさを痛感している。
今後のビジョンは、顧客を巻き込んだ企画の実現だ。
「夏休み子ども自由研究」のようなイベントを通じ、「売り場に驚きと感動を与える」ことを目指している。「ビッグワンに来たら楽しいことがあるよ、という形でいろいろ考えてます」といしみね店長は意気込む。
アルバイトから常務に登り詰めた目利きのプロと、沖縄県民なら誰もが知る名物店長。そして、彼らを支えるユニークな社長。ビッグワンの強さは、個性的で情熱あふれる「人」の力にあるのかもしれない。

詳しい話は、番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』で。
毎週土曜 午前11:20~11:45 沖縄テレビにて放送中

毎週土曜午前11時20分放送(沖縄テレビ)「OKINAWA BUSINESS FRONTLINE(オキナワ ビジネス フロントライン)」

沖縄で日々生まれる新しいビジネスと、挑戦を続ける企業の“いま”に迫る経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』。沖縄を舞台に、県内の有名企業や注目企業のキーマンがスタジオに出演。ここでしか聞けない経営の裏側や戦略など、トークと取材映像を交えて分かりやすく伝える。
過去の放送もご覧いただけます。

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