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沖縄の老舗旅行会社、なぜ今「丸紅」とタッグ? 沖縄ツーリストが描く観光の未来
2024年6月、沖縄の観光業界に大きなニュースが飛び込んだ。
県内大手旅行会社「沖縄ツーリスト(OTS)」が、大手総合商社「丸紅」のグループに加わったのだ。
戦後間もない1958年に創業し、68年にわたり沖縄観光を支えてきた老舗企業は、なぜこの決断を下したのか。そして、この提携は沖縄観光に何をもたらすのか。
沖縄テレビで放送中の経済トーク番組『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』では、沖縄ツーリスト株式会社の東良和代表取締役会長と、丸紅株式会社から出向し沖縄ツーリスト取締役副社長を務める柴敬祐氏を迎え、その背景と展望を聞いた。
目次
創業68年、沖縄観光とともに歩んできた歴史
沖縄ツーリストは1958年、「平和な時代になれば観光産業は発展する」という思いを持った若者たちによって創業された。慰霊参拝団の受け入れから始まり、営業所の拡大やレンタカー事業などを通して沖縄観光の発展を支えてきた。
コロナ禍では世界中の観光業が停止する危機に直面したが、東会長は「需要がなくなったわけではない」と振り返る。その言葉どおり、人の往来が戻ると業績はV字回復し、直近3年間はコロナ前を上回る好決算を達成している。
丸紅との提携で広がる新たな可能性
そんな中で実現したのが、丸紅との資本提携だ。
柴副社長は総合商社について、「売り手と買い手をつなぐ貿易会社から始まり、現在は資源やインフラなど幅広い事業を展開している」と説明。丸紅では国内事業の重点分野として観光に注目し、成長性の高い沖縄で地域に根差した沖縄ツーリストとの提携を決断したという。
東会長は提携のメリットとして、「中小企業では難しいDXへの投資や、丸紅が持つ世界120の国と地域のネットワークを活用できること」を挙げた。一方で、長年培ってきた人によるサービスは変えない考えだ。
デジタルと人の力を融合した「ハイブリッド経営」
番組で印象的だったのは、東会長と芝副社長がそろって胸ポケットに紙の時刻表を入れていたことだ。
東会長は「創業以来68年間受け継がれてきたもの。沖縄発着便が一目で分かる。アナログも捨てたものではない」と紹介。丸紅との提携でDXを推進する一方、最終的に人がサービスの品質を支えるという考えは変わらない。「デジタルと人の力を融合させたハイブリッドな会社を目指したい」と、その未来像を語った。
番組では、MCのEMINAさんが沖縄ツーリストの現場を取材。ツアー企画からOTSレンタカーまで、お客様一人ひとりに寄り添う”人”の力と、きめ細やかなサービスが支える現場を紹介した。
沖縄観光は「まだまだ伸びしろしかない」
県外資本の傘下入りによる「ザル経済」への懸念についても議論された。
東会長は「観光は県外・海外から人を呼び込み、沖縄で消費してもらう輸出産業。事業が大きくなれば地域全体の経済も大きくなる」と説明。柴副社長も「旅行会社は宿泊施設や観光施設など県内企業とともに成り立つ産業。成長の恩恵は地域全体へ広がる」と話した。
最後に東会長は「沖縄観光はまだまだ伸びしろしかない」と力強く語った。
地域に根差した老舗企業の経験と、丸紅のグローバルなネットワーク。この融合が沖縄観光をどのように進化させるのか。
番組では、その未来についてさらに深く語られる。
『OKINAWA BUSINESS FRONTLINE』
毎週土曜 午前11:20~11:45 沖縄テレビにて放送中
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