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来場5万人超え!『田中達也展 みたてのくみたて』でのぞきこむクリエイターの頭の中!終了まえに「見立て」の力で日常をワクワクに
毎朝食べる四角い食パン、家の洗面台、日々手にする文房具…ふとした瞬間に「あ!これ、別のものに見える!」とワクワクしたことはありませんか?
頭をぐにゃりと柔らかくして、世界の見え方をガラリと変えてくれる展覧会『田中達也展 みたてのくみたて』が7月18日から始まり、9月6日の閉会まであと、6日となりましたが現在も那覇市の沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)で開催中です。
国内外でなんと累計320万人という驚異的な動員を記録し、世界中にたくさんのファンを持つミニチュア写真家・見立て作家の田中達也(たなか たつや)さんの待望の展覧会となります。これまでに沖縄でも2回の展示を行ってきましたが、今回は田中さんの頭の中をのぞき見るような仕掛けになっています。
本記事では、大人も子どもも一緒に観て楽しめて、体験しながら写真も撮れるフォトスポットなどのたくさんの見どころや、田中さんがこの展示に込めた思いについて紹介します。
目次
7つのアプローチから頭の中をのぞいて見えてくるアイデアの根
今回の展示の大きな特徴は、田中さんがどうやって面白いアイデアを発想するのか、そのプロセスや考え方、組み立て方を作品を観ながらたどっていけることです。
ちなみに、会場内の作品はほとんどが写真撮影OK。家族や友だちと「これ、何で作られていると思う?」「自分ならこう見立てるな!」といったやりとりをしながら、会場に複数設置されているフォトスポットでバンバン写真を撮っていきましょう。
今回の展示の大きな特徴は、田中さんがどうやって面白いアイデアを発想するのか、そのプロセスや考え方、組み立て方を作品を観ながらたどっていけることです。
ちなみに、会場内の作品はほとんどが写真撮影OK。家族や友だちと「これ、何で作られていると思う?」「自分ならこう見立てるな!」といったやりとりをしながら、会場に複数設置されているフォトスポットでバンバン写真を撮っていきましょう。
ここには、コロナ禍でお家にいる時間が長かった時に「家の中がもっと楽しくなるといいな」という田中さんの優しい願いから誕生した作品たちが並んでいます。
目を引くのは、美味しそうなワッフルを背にした実際に座れるパンの形をしたソファー。フォトスポットにもなっているこの空間に入ると、まるで自分が小さくなって、ミニチュアの世界に迷い込んだかのような気分に。
ソファーに座ってみると、フワフワそうに見えるパンが実は…これは実際にその場で確かめてください。見て、触って、びっくりするという体験は、スマホの画面を見るだけでは味わえない、体で感じた確かな記憶として刻まれるでしょう。
さまざまな見立てのオンパレードで凝り固まった脳みそをぐにゃぐにゃに
また、「FORM(形)」のゾーンでは「形をシンプルに考えてみる」という簡略化の仕方についての田中さんの考え方が提示され、「COLOR(色)」では色に着目することによって世界の見え方を変えます。
「SCALE(規模)」では物理的な大小の対照性とギャップで発想力を刺激し、「MOTION(動き)」では動かすことによって生じる新たな見方を示し、「LIFE(暮らし)」では“ミニチュアの人たち”が暮らしているストーリーで想像力を刺激、そして「WORLD(世界)」では地球や宇宙という非常に大きな視野での「見立て」を披露しています。
本展はいわば、田中さんの作品の“メイキングの展示”となっており、所々に配置されているアイデアをめぐるテキストやイラストのメモも非常に重要な役割を担っています。
実際に田中さんも「写真を撮るだけじゃなくて、ぜひ解説の文章もじっくり読んでみてください」と話しており、その意味では体を動かしながら観て読める“体験型のメイキング本”のような展示とも言えるでしょう。
「文字が小さくて読みづらいときは、スマホでパシャリと写真を撮って、拡大して読むのもおすすめですよ。実際に僕がそうしてるので(笑)」と、田中さんらしい楽しいアドバイスもありました。
キャラ弁と同じ?田中さん直伝の「見立てる力」
「見立て」と聞くと、少し難しい言葉に感じるかもしれません。けれど、中盤でこの展覧会の背景にある思想を考察してみると、実は私たちが普段からやっている「あること」と深くつながっていることが分かります。
田中さんは「見立て」について「キャラ弁」を例に挙げます。キャラ弁は様々な食材を駆使して、お気に入りの可愛いキャラクターの形に見立てて作り上げますよね。手元にあるものを別の楽しいものに変身させる力が「見立て」の1つです。
「見立てる力」が身につくと、何か困ったことがあった時に 「手元にこれがないからダメだ…」と諦めるのではなく、「じゃあ、代わりにあれを使ってみたらどうかな?」と頭を柔らかくして考えてみる回路が生まれます。
仕事や勉強、日々の暮らしの中で何かの壁にぶつかった時、この「見立てる力」があれば、アイデア次第で新しい展開に進むことができるかもしれません。
自分がミニチュアになれるオブジェ、秘密のノートにワクワク
訪れる人たちにとって見逃せないポイントは、会場の複数箇所に用意された体験型の展示です。
作り込まれたユニークなフォトスポットで、楽しい体験をしながら、その様子をバッチリ撮影することができます。展示されているミニチュアの人形たちと同じポーズで写真を撮れば、夏休みの最高の思い出になるんじゃないでしょうか。
さらに、自由研究のヒントにもなるかもしれないのが、田中さんの創作ノートです。
田中さんが普段、どんな風にアイデアをスケッチしているのか気になりますよね。その舞台裏ともいえる小さな文字や絵でびっしりと記されているノートも、じっくり観ることができます。
「大きく描くと細部まで書き込まないといけなくて考えが囚われてしまう部分があるので、まずは小さく簡易的に描いてみる」という考え方ひとつとっても、田中さんイズムを感じとることができるはずです。
グッズも充実
ボリュームたっぷりの展示をじっくりと観た後は、ボリュームたっぷりのグッズも。
定番のポストカードやクリアファイルのほか、トートバッグ、Tシャツ、コースター、アクリルキーホルダーなど、多彩なラインナップに目移りします。
そして展示といえば、やはり図録です。
解説テキストが田中さんの頭の中、すなわちこの展示の中核を担っているので、メイキングを書籍の形でパッケージングした図録を手元に置いておくのが圧倒的にオススメ。
展示のほとんどが撮影可能なので自分で撮影した写真を見返して振り返ることも可能だとは思いますが、図録(=本)を手にしてページをめくるという行為とともに展示の時間を思い起こすことにはおそらく、比較にならないほどの豊かさがあるでしょう。
子どもは遊びと勉強に、大人は仕事に、全方向で活かせる考え方の種が満載
田中さんの頭の中をのぞきこみ、観てるわたしたちの頭の中をくすぐってくる『田中達也展 みたてのくみたて』。
会場を訪れてたっぷりと堪能すれば、子どもたちは夏休みの宿題や日々の発想の柔軟さに、大人たちは取り組んでいる仕事のプロジェクトの新しい発想につながる“何か”を見つけることができるかもしれません。
大人も子どもも、ぜひ訪れて楽しんでほしい展示になっています。
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