暮らし,防災
台風が来る前に何をする?3日前から当日までの備えをチェック!
沖縄で暮らしていると、毎年のようにやってくる台風。「今年もそろそろかな」と思いながらも、いざ近づいてくると「何から準備すればいいんだっけ?」と迷ってしまうことはありませんか?
食べ物や水は足りる?ベランダの植木鉢はどうする?停電や断水への備えは?……気になることはたくさんありますよね。
台風への備えで大切なのは、直前になって慌てて動くのではなく、早めに少しずつ準備しておくことです。
台風の接近が予想されたら、3日前ごろを一つの目安に、早めに準備を始めましょう。 まずは台風情報や自宅周辺の災害リスクを確認し、前日までに家の外と中を整え、防災グッズや備蓄品をチェックしておきましょう。
この記事では、台風が近づく3日前から当日までにやっておきたいことを、タイムラインに沿って紹介します。
台風の多い沖縄だからこそ、「いつもの台風」と油断せず、できることから備えてみませんか?
目次
台風対策は「直前にまとめて」ではなく、3日前から始めよう
台風への備えというと、食料や水を買ったり、雨戸を閉めたりすることを思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、本当に大切なのは「いつ、何をするか」をあらかじめ決めておくことです。
国土交通省では、一人ひとりが自分の状況に合わせて防災行動計画を作る「マイ・タイムライン」を推奨しています。
台風が近づいてから一度に準備するのではなく、接近が予想された段階から、3日前ごろを一つの目安に、次のように段階を分けて考えてみましょう。
・台風接近3日前:情報を集め、家族と避難場所や経路について確認する
・台風接近前日:家の外と中を整え、防災グッズや備蓄品を確認する
・台風接近当日:危険な行動を避け、安全な場所で過ごす
「まだ時間があるから大丈夫」ではなく、「今のうちに備える」と考えるのがポイントです。
【台風接近3日前】まずは「わが家の危険」を確認しよう
台風が近づいてきたら、まず確認したいのが情報です。
「台風が沖縄に来るらしい」という情報だけでなく、自宅や職場にはどのような危険があるのか、避難するならどこへ行くのかまで確認しておきましょう。
やっておきたいのは、次の3つです。
1. 自宅・職場の危険度をハザードマップで確認する
2. 避難先・避難経路を家族で共有する
3. 気象庁の台風情報や警報・注意報を確認する
ハザードマップで自宅や職場のリスクをチェック
まずは地域のハザードマップを開いてみましょう。
ハザードマップとは、災害が起きたときに被害が想定される場所などを示した地図です。河川が氾濫した場合の浸水想定区域や予想される浸水の深さ、土砂災害の危険箇所などを確認できます。
自宅だけでなく、職場や学校など、普段よく利用する場所も確認しておくと安心です。
ハザードマップは市区町村の役所の窓口や公式サイトで入手できます。また、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」でも閲覧できます。
「どこへ逃げる?」を家族で共有しておこう
自治体では、災害の危険から緊急的に逃れるための「指定緊急避難場所」や、避難生活を送るための「指定避難所」などを指定しています。避難先が洪水・土砂災害・高潮など、想定する災害に対応しているかも確認しましょう。
ハザードマップを見ながら、自宅の災害リスクに応じた避難先と、安全にたどり着ける経路を確認しておきましょう。
避難経路もひとつだけではなく、複数考えておくことが大切です。
そして、忘れたくないのが家族との共有。台風が来るときに、家族全員が自宅にいるとは限りません。
「離れ離れのときはどう連絡する?」
「どこで合流する?」
そんなことも、台風が来る前に話しておきたいですね。
台風の進路は変わるもの。最新情報をこまめに確認
台風の進路や勢力は変化します。
「昨日見た予報では大丈夫そうだったから」と安心せず、信頼できる情報源から最新情報を確認しましょう。
気象庁では、台風の接近が予想される場合、公式サイトなどで台風情報や警報・注意報を発表しています。河川の増水や洪水について詳しく知りたいときは、国土交通省の「川の防災情報」も確認できます。
沖縄では台風の進路が少し変わるだけでも、風や雨の状況が大きく変わることがあります。こまめな情報確認を習慣にしておきましょう。
【台風接近前日】家の外・中と防災グッズを最終チェック
台風の前日は、家の外と中、そして防災グッズや備蓄品を最終確認するタイミングです。
特に屋外の作業や買い物は、風や雨が強くなってからでは危険です。まだ安全に動けるうちに済ませておきましょう。
前日までに確認したいポイントは、大きく3つです。
・家の外:飛ばされそうなものや窓、排水溝を確認する
・家の中:停電や断水に備える
・防災グッズ・備蓄品:足りないものがないか確認する
【家の外】飛ばされそうなものを片付ける・固定する
台風の強い風では、普段は動かないようなものまで飛ばされることがあります。飛ばされたものが窓ガラスを割ったり、人にぶつかったりすれば大変です。
たとえば、次のようなものが外に出ていないか確認してみましょう。
・サンシェード
・ビニールハウス
・トタン板
・庭木
・植木鉢
・物干し竿
・ゴミ箱
・自転車
家の中に入れられるものは収納し、難しいものはロープなどでしっかり固定します。
沖縄では台風の接近・通過に伴い強い風が吹くことも珍しくありません。「これくらいなら大丈夫かな?」と思うものも、念のため確認しておきたいところです。
【家の外】窓や雨戸は閉めるだけでなく、ガタつきも確認
窓や雨戸にはきちんと鍵をかけ、ガタつきや破損がないか確認しておきましょう。
怖いのは、強風そのものだけではありません。飛んできたものが窓ガラスにぶつかって割れると、室内にガラスの破片が飛び散り、そこから激しい雨風が吹き込む可能性があります。
雨戸やシャッターがない窓は、ガラスが割れた際の飛散に備えて、飛散防止フィルムや布テープなどを貼り、カーテンやブラインドを閉めておきましょう。
【家の外】側溝・排水溝の掃除も忘れずに
「窓は閉めたし、外のものも片付けた。これで大丈夫!」
その前に、もうひとつ見ておきたい場所があります。側溝や排水溝です。ゴミなどが詰まっていると水が流れにくくなり、浸水被害につながることがあります。
短時間に集中して雨が降ると、あっという間に水かさが増し、道路や周辺が浸水することもあります。
台風の直前だけでなく、普段から側溝や排水溝をきれいにしておくと安心ですね。
【家の中】お風呂に水をためて、生活用水を確保
家の外を整えたら、今度は家の中です。
台風の影響で停電や断水が起きることも考えて、「電気や水が使えなくなったら?」という視点で準備してみましょう。
飲み水とは別に用意しておきたいのが、生活用水です。台風によって水道管が破損したり、浄水場が機能しなくなったりすると、断水が発生する可能性があります。
手軽にできる備えのひとつが、浴槽などに生活用水を確保しておくことです。ためた水は、掃除などの生活用水として活用できます。ただし、衛生面から飲用や調理には使用しないようにしましょう。トイレに使用する場合は、下水道や建物の排水設備に問題がないことを確認してください。
断水が長引く可能性も考えて、台風が接近する前日までに準備しておくと安心です。
沖縄県企業局では、1人1日あたり、飲み水は約3L、生活用水は20~30L程度を目安として案内しています。
【家の中】スマートフォンとモバイルバッテリーをフル充電に
台風前に忘れずにやっておきたいのが充電です。
スマートフォンはもちろん、モバイルバッテリーもフル充電にしておきましょう。スマートフォンがあれば、最新の気象情報や避難情報を確認したり、家族と連絡を取ったりできます。
一方、台風では強風や倒木、落雷などによって停電する可能性があります。テレビやパソコンが使えなくなれば、スマートフォンが大切な情報源になることも。
「まだ充電が半分あるから大丈夫」ではなく、電気が使えるうちに満タンにしておくと安心です。
【防災グッズ・備蓄品】食料や水など、足りないものはありませんか?
家まわりの対策ができたら、防災グッズや備蓄品も最終確認しましょう。
災害時にはライフラインが止まるだけでなく、物流が滞り、スーパーやコンビニで必要なものを買えなくなる可能性があります。
ここで知っておきたいのが、「非常用持ち出し袋」と「備蓄品」の違いです。
非常用持ち出し袋は、自宅で過ごすことが難しくなり、避難所などへ移動するときに持っていく最低限のものをまとめたリュック。
一方、備蓄品は、災害後も自宅で過ごすために用意しておく食料や水、生活必需品などです。
どちらか一方だけではなく、「避難するときに持っていくもの」と「自宅で過ごすためのもの」を分けて考えると準備しやすくなります。
チェックリストを使って足りないものがないか確認し、必要なものがあれば、風や雨が強まる前に、できるだけ早く補充しておきましょう。
【台風接近当日】「ちょっと外を見てくる」はやめよう
台風が接近・上陸する当日は、自治体からの避難情報や気象情報を確認し、避難が必要な場合は安全を確保できるうちに行動しましょう。避難の必要がない場合は、「何かをする」よりも「危険な行動をしない」ことが大切です。
特に避けたいのは、次の3つです。
1. 不要不急の外出
2. 川・崖・海など危険な場所へ近づくこと
3. 窓に近づくこと
「少しだけだから」と外出しない
暴風が吹いている中での外出は危険です。強い風でまっすぐ歩けず、転倒する可能性があります。
さらに、飛んできた看板や瓦礫にぶつかったり、風にあおられたドアに手や指を挟まれたりする事故も考えられます。
避難の必要がない場合は、台風が過ぎ去るまで安全な屋内で過ごしましょう。
川・崖・海の様子を見に行かない
大雨が降っているときや、その直後は、川や崖、海などに近づかないようにしましょう。
増水した川や用水路では、岸と道路との境目が見えにくくなり、足を滑らせて転落する危険があります。山間部や崖の近くでは、大量の雨で地盤が緩み、土砂災害が発生するおそれがあります。
また、海上や海岸付近では、台風がまだ離れていても「うねり」によって波が高くなることがあります。台風の通過後も、波浪警報・注意報などの情報を確認し、波が高い間は海岸に近づかないようにしましょう。
海が身近な沖縄では、「波はどうなっているかな」と気になることもあるかもしれません。
それでも、現地へ確認しに行くのはやめましょう。状況はテレビやラジオ、インターネットなどで確認できます。
家の中でも窓には近づかない
「家の中にいるから大丈夫」と思ってしまいそうですが、台風のときは窓の近くにも注意が必要です。
突然の強風や飛来物によって、窓ガラスが割れる可能性があります。雨戸を閉めたり窓ガラスの飛散対策をしたりしていても、窓から離れて過ごしましょう。
外の様子が気になっても窓には近づかず、テレビやラジオ、インターネットから情報を確認しましょう。
台風への備えは「慌てて準備」から「早めに少しずつ」へ
いかがでしたでしょうか。
台風への備えというと、直前に食料や水を買い込むイメージがあるかもしれません。
でも、大切なのは「台風が来てから慌てる」のではなく、「来る前に少しずつ準備しておく」ことです。
台風の接近が予想されたら、3日前ごろを一つの目安にハザードマップや台風情報を確認し、家族で避難について話し合いましょう。前日までに家の外と中を整え、防災グッズや備蓄品も確認します。当日は避難情報や気象情報を確認し、避難の必要がない場合は危険な外出をせず、安全な屋内で過ごしましょう。
一つひとつは、それほど難しいことではありません。
台風に慣れている沖縄だからこそ、「今回も大丈夫」と油断せず、毎回きちんと備えることが安心につながります。
まずは、家の中にある防災グッズや備蓄品を確認するところから始めてみませんか?
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