空前のゴルフブーム到来！沖縄観光の呼び水としても期待【稲嶺羊輔の いつも笑顔で！】

はいさい！
休みの日は専らゴルフに打ち込んでいる稲嶺ですが、ここ数年でゴルフを取り巻く環境に大きな変化を感じています。

それは練習場やコースで20～30代くらいの若い人を見かける機会があきらかに増えたことです（かく言う私も30歳ですが笑）。

私が20年前にジュニアでゴルフを始めたころは「おじいちゃんのスポーツじゃないの？」と言われることもあったのですが、宮里藍選手や諸見里しのぶ選手の活躍などを契機にゴルフのイメージは大きく変わりました。

そしてコロナ禍をきっかけにゴルフは「密にならないスポーツ」としても注目されています。

費用などの面で始めるまでのハードルが高いと思われがちですが、練習場は早朝サービスなどを使えば500円で満足いく球数が打てますし、貸しクラブもあります。
いざコースデビューとなれば比較的安価な中古クラブやハーフセットがあれば事足ります。

プレー代もショートコースであれば1000円ほどでラウンド出来る場所もあり、そこでゴルフの魅力を体感してから本格的に始めるという人も多いようです。

屋外での活動が苦手な人でも楽しめる本格的なインドアゴルフの施設も増えているほか、ナイターで楽しめるショートコースなどもありますよ。

そしてゴルフは沖縄観光の呼び水ともなっています。

日本ではゴルフ単体での経済効果が年間2000億円程あると言われていますが、沖縄でのゴルフの場合、宿泊・飲食・他のレジャーなど様々な消費行動にも繋がります。

特筆すべきは、沖縄の観光業にとって書き入れ時となる夏だけでなく、冬にも多くの誘客が見込めるという点です。

県外では冬に雪が降るとゴルフ場自体がクローズになることも多いですし、そもそも寒すぎてゴルフには不向きな環境です。一方で沖縄は年中ゴルフが出来ることに加え、那覇市から車で30分～1時間ほどでゴルフ場にアクセスできる地理的な優位性もあります（東京などでは片道3時間もざらです）。

実際に沖縄のゴルフ場は冬に「ハイシーズン」となり、観光での需要が増えることで価格も高騰します。昨シーズンは夏場に1万円以内でラウンドできるゴルフ場が1～2月に4万円まで跳ね上がるケースもあり、予約サイトを見て驚愕しました。ここまで来ると全く手が出ませんね・・・涙

そんな状況の中で生まれているのが、「地元客と観光客のバランスをどう保つか」という問題です。

ゴルフ場は通常「会員権」というものを有料で発行し、その会員権を持っているゴルファーは年会費を払うことで割安な価格で年中ラウンドすることが出来ます。

一方で多くの観光客は沖縄のゴルフ場の会員権は持っておらず、冬は高額な料金を払うことになります。ただ「それでも良いから沖縄でプレーしたい」という需要は後を絶ちません。

その結果、ゴルフ場としては高額な料金を支払う観光客を多く迎え入れたほうが売り上げに繋がるが、それによって地元の会員のプレーできる枠が少なくなってしまい不満が噴出するというケースがあるそうです。

ある県内のゴルフ場関係者は、地元客を大切にしたいという想いと、コロナ初期に経営に大きな痛手を負ったため出来るだけ観光客を入れて売り上げを伸ばしたいという想いで板挟みの状態だと話していました。

この問題については私も結論を持ち合わせていませんが、県民・観光客の双方が沖縄でのゴルフを楽しめる環境を上手く作っていって欲しいなと願うばかりです。

そしてゴルフが身近なスポーツになった今こそ、ゴルフ場でのマナーにも気を配りたいところです。

他の人がショットを打つ際に飛球線上に立たない、隣のホールにボールが飛んでしまった場合には「フォア」と声を出して注意を呼びかける、グリーン上で人のラインを踏まない、前後の組に配慮してプレーはスムーズにする、などゴルフ特有のマナーが多く存在します。

より良いスコアを目指すことも大事ですが、それ以上に「この人とのラウンドは楽しかった」と思ってもらえるゴルファーを目指すことが何よりも大事なのだと感じます。そして私もそんなゴルファーを目指してこれからも己を磨いていきたいと思います。

色々と書き綴ってしまいましたが、
今後はこのコラムを通してゴルフの魅力を発信していきたいと思います(^^)
（アナウンサーコラムとは・・・？）