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親子でホッとできる場所を作る~スーパー保育士バムちゃん~
那覇市首里の住宅街の一画にある畑。そこで開催されている子育て支援のイベント「木漏れ日喫茶」
この場所で保育士としての経験を活かしイベントを盛り上げる人気者「バムちゃん」
彼女は時にお山の大将。時に大学の先生。そして、お母ちゃんです。
木漏れ日喫茶の主な運営メンバーには保健師、美術の先生、臨床心理士、そして、保育士のバムちゃんがいます。
お母さんと子どもだけでなく、お父さんが参加することも少なくありません。
イベントに参加するには予約が必要で、主にSNSで情報を発信しています。
予約を開始するとすぐに予約枠が埋まってしまう人気イベントです。
木漏れ日喫茶の参加者
「コロナ禍で在宅勤務が増えて、子どもをそばで見守ることは嬉しい。だけど、ずっと一緒だとストレスがたまることもある。木漏れ日喫茶に参加すると子ども自然と笑顔が増えて、私も心が軽くなる。」
人気の理由は木漏れ日喫茶の運営メンバーが連携してこのイベントを「親子でホッとできる場所」として提供しているからです。
バムちゃんが遊びを提案し、美術の先生がイベント全体をフォローしながら、お母さんやお父さんの子育てやさまざまな悩みに臨床心理士や保健師の運営メンバーがアドバイスをします。
特にバムちゃんは目立つ存在で子どもよりも子どものように元気いっぱいに遊ぶことから木漏れ日喫茶でお山の大将として君臨しています。
遊びを提案しますが、『遊びかたを決めるのは子どもたち。大人が決めない』というバムちゃんの考えがあります。
お山の大将「バムちゃん」の正体は?
木漏れ日喫茶でお山の大将として活躍するバムちゃん。本業は沖縄女子短期大学の助教です。
将来子どもたちと関わる職業に就く予定の学生に長年の保育士経験を活かして講義を行っています。
ある日の講義では障がいのある子どもの目線がどういったものなのか学生たちに体験してもらうためにペットボトルを使ってみたり、屋外で薄い布が風に揺られて日の光が差し込んだ時にそれを見た子どもがどう感じるだろうかと遊びの道具を研究したりと子どもたちの目線を大切に、常に一生懸命です。
大学でも木漏れ日喫茶と変わらず元気いっぱいのバムちゃん。
学生たちからは・・・
学生1
「変わった魔法使い」
学生2
「自分たち学生よりも子どものように遊ぶし、子ども目線」
などと学びと笑顔溢れる講義に人気の先生として活躍しています。
子どもと向き合う情熱
バムちゃんの保育にかける情熱は尽きることがありません。
2017年ごろから彼女が主催している勉強会「kodomoto」(読み:こどもと)
大学が終わった夜の教室などでバムちゃんと同じ保育や教育の関係者たちや医師などが集まり事例を共有しながら学びを深める場となっています。
1つの事例に対して参加者全員で考え、意見を出し合いながらそれぞれの明日の保育や教育へと繋げていきます。
誰でも参加できるのも特徴の1つです。
バムちゃんが目指すものとは
昼、夜、そして休日問わず子どもたちと向き合うバムちゃんが目指すのは「スーパー保育士」
彼女がここまで子どもたちと向き合う理由とは?
スーパー保育士バムちゃんを取材したドキュメンタリー番組「日本のチカラ スーパー保育士バムちゃん」の放送は、
沖縄テレビ8チャンネルにて2022年10月30日(日)あさ6時30分~放送されるほか、民間放送教育協会加盟の全国33局で放送します。
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